一人法人の社長かつ行政書士でもある川島和秀のブログです。

【値付け】早く購入した人が「損した」と思うような値付けをするべきではない。

WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -

 

自分が提供する商品・サービスにどういう値段をつけるか?迷うものです。

 

普通に考えると高く売りたいでしょう。が高くすると売れない確率が高いため、トータルな利益が減る場合もあります。

 

ゆえにどういう値付けをするか?迷うと思います。

 

私は、「最初に購入した人があのとき買ってよかった」と思っていただけるような値付けをしています。

 

ようは、買って失敗した!損した!と思わないように注意して値付けしています。

 

実際は本人の自由なので、どんな値付けをしようが個人の自由ですが、「買って損したと思いやすい値付け」をしている方が結構多いという印象を私は持っています。

 

人は買ったものを「損をした、失敗した」と思いたくないものです。

 

ゆえに自分が提供するサービス・商品は、購入いただいた人に損したと思わせないように最大限に配慮しています。

 

値段をドンドン下げるのは悪手

 

私が観察するかぎりでも、最も多い値付けの仕方は、最初の値段を高く設定して、あとからドンドン値段を下げるやり方です。

 

具体的に電子書籍のような在庫が発生しないデジタルコンテンツで考えます。

 

例えば、最初に電子書籍を1000円で販売し、1週間くらい売れ行きの様子をみて、徐々に800円→600円→400円と値段を下げて売っていく方法です。

 

そして最終的には「無料」になる場合もあります。アマゾンkindle出版なら、Unlimitedにして無料提供が可能です。(厳密には月額課金はありますが)

 

販売側・サービス提供側から、考えると正しそうに思えます。

 

最初は買いたいと思っている人に高く売って、その人たちに売り切ったら、徐々に値段を下げて、その安さなら買っても良いという層に売るわけです。

 

合理的なように見えなくもありません。

 

が、購入した顧客サイドからするとどう思うでしょうか?

 

自分の購入した商品が時が経つごとに値段が下がっているわけです。面白く思わないでしょう。

 

むしろ、高値つかみした!と残念に思うでしょう。その結果、次にその人から出されたものは、心理的に買いにくくなります。

 

高値つかみをして失敗した!と強く記憶に残っていれば、次のその人の商品が販売されたときに「どうせ時期が経つと値段が下がって最終的に0円なるんだろうから、今は買わなくていいや!」とも成り得ます。

 

スーパーの生鮮食品と同じような扱いになります。22時過ぎると50%引きになるんだろうという推定が働き、定価で買おうと思わなくなるわけです。

 

ゆえに、私は悪手だと思っています。

 

購入してくれた人に対しても、損したと思わせるのは大変失礼で、販売側の配慮が欠けているとも思えるからです。

 

逆に値段を上げる方が良い

 

以上を踏まえると販売戦略としては、最初は自分が想定しているよりも安い値段で販売をして売れてきたら値段を上げるというほうが良いと私は思っています。

 

具体的には500円でスタートして、売れるのに比例し700円→800円→1000円→1500円と値段を上げる方が良いと思っています。

 

そうすれば、上記で説明した逆の現象が起きやすいでしょう。

 

最初に500円で購入した人が、時期が経ってみたら、同じものが1000円で売っていることを見れば、「良いタイミングで買った!お買い得だった」と思う可能性が高くなりえます。

 

徐々に値段を上げる人だと認知されれば、理論上では、それこそ販売した初期が最も売れやすくなるでしょう。

 

値段を上げて販売していくという値段をつけ方の方が合理的だと私は思っています。

 

そして実際に私はそういう値段のつけ方をしてます。

 

※値段を上げる方法

 

そうはいっても、物・サービスを売ることに慣れていないと、値段を上げて売るというイメージが付かないでしょう。

 

「安くする=売れる」、「高くする=売れない」という思い込みというかイメージがあるからです。

 

値段を上げるということに抵抗を持つ人もいるかもしれません。が実際は「高くしても」普通に売れることができます。

 

その経験がないと、本能的に値上げして商品を売るということはできにくいでしょう。

 

誰でも比較的、抵抗なく値段を上げる方法としては、サービス内容を追加して値段を上げれば良いと私は思っています。

 

電子書籍で50ページを500円で販売していた場合は、この50ページに20ページ足して、70ページにボリュームアップして、700円で売ればいいわけです。

 

電子書籍であれば、最初に500円で購入した人は追加の料金を払うことなく、増えた20ページを読むことができます。

 

その点を悪く思う人はいないでしょう。早く買ってよかった!とお得感を感じやすくなると思います。

 

そのようなお得感を感じてもらえる仕掛けを多数することで、早めに買った人に「損した」と思わせないように配慮でき、かつ提供するサービスも値段を上げることができやすくなるわけです。

 

が、安易に値上げをしまくるのは得策ではありません。

 

世の中に同じようなものがあるのに、高値で売ってしまうと一度は売ることはできても、2度目は買われないでしょう。つまり継続できません。

 

値段に見合っていると自信がもてるものを提供する必要があります。

 

その目を養うには、実際に自分が色々な有料のものを課金して、経験することが不可欠です。そうしないと購入者の気持ちが想像できないからです。

 

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright© 40歳で大企業を辞めて起業した人のブログ , 2023 All Rights Reserved.