【行政書士開業2年目】行政書士は稼げるようになってくると情報発信しなくなる説。
行政書士を開業して実際に動いてみると、ネット上で情報発信していない行政書士がかなり多いことに気が付きます。
理由は色々考えられます。
もっともオーソドックスの理由はネット上で発信の仕方がわからないケースです。
ようはHPの作成の仕方がわからん!というものです。
それに加えて、HPを作成しても集客できないから発信しないという人もいるでしょう。
以上はある意味で消極的な理由で発信していない(できないから発信しない)ともいえます。
一方で、集客はできるけど、あえて情報発信しないという人たちも少数ですがいるはずです。
最初は情報発信していたものの、時の経過ともに発信を辞めたという人もよく見かけます。
※ソコソコ仕事を受注できていたにもかかわらずです。
このような積極的な(情報発信して集客できるのにあえてしない)理由を考えてみると以下であろうと思えます。
行政書士は稼げるようになってくると情報発信するメリットよりデメリットの方が多くなるため、情報発信しなくなるという仮説です。
実際に私自身も誇れるほど稼いでいるわけではありませんが、行政書士に関する情報発信に関しても少なくしていく方向で考えています。
つまりは私自身の実体験でも情報発信のメリットよりもデメリットが大きいと感じるようになってきているわけです。
以下で稼げてくると行政書士に関する情報発信しなくなりやすい理由をご紹介します。
※情報発信をしている行政書士さんは稼いでいないとディスっているわけではございませんので、誤解なきようお願いします。
小規模の行政書士事務所なら数多く受注する必要がない
そもそもで行政書士事務所は小規模で運営されるケースが多いです。
税理士や社労士などと違い、顧問契約になりにくいため、収益が不安定で、社員(バイト)を採用しにくいからです。
仕事はあっても、継続して今後も受注するかは常に未定なわけです。
となると小規模で運営していくのが基本戦略になりえます。
典型的なのは私もそうですが代表が一人だけの事務所です。
となると、そもそも受けれる仕事量に限界があります。
また行政書士は一度注文を受注すると紹介で仕事をもらえるようになってきます。
わざわざ情報発信して宣伝するまでもなく、仕事が受注できるわけです。
むしろ情報発信してしまうと過剰に仕事の依頼が来てパンクするリスクすらありえます。
というわけで、一定レベルまで稼げるようになると情報発信しなくなる人が多くなるように印象をもっています。
※情報発信が好きで稼げるようになっても、継続してする人ももちろんいると思います。
競合(同業)にマネされる。
次に考える理由は、情報発信すると競合(同業)にマネされることが上げられます。
見込み客に、「私はここまで知っているよ」とアピールするために、HPを作り込んだとします。
そして、それによってソコソコ順調に仕事を受注できたとします。
となると何がおきるでしょうか?
あそこの行政書士はWEB集客が上手くいっているらしいと気が付かれると、高確率で競合(同業)がマネしてきます。
ある意味でビジネスはマネされるくらいでないとダメとは言われますが、マネされるのはあまり良い気はしません。
地域が遠く、商圏がかぶらない同業なら良いですが、同地域・同商圏の同業にマネされたら最悪です。
というわけで、パッと見でうまく行っていなそうにするのも一つの戦略だったりします。
実際に行政書士事務所のHPなどは、見込み顧客よりも同業が見ていることの方が多いでしょう。
だったらあまり情報発信しなくて良くねえ?となるのは、ある意味自然とも言えます。
情報(知識)こそが最大の参入障壁
同業(競合)にマネされるの別の言い方にもなります。
行政書士は知識(情報)商売です。
商売ができる源泉になっているのは知識(情報)です。
特にネットで調べてもでてこない知識(情報)が超競争力のある武器になりえます。
稼げるようになってくると、その超有料級の情報を安易に発信して良いものか?と、考えることが多くなるはずです。
開業して1年~2年は発信している人でも時の経過とともに発信しなくなるのは、そういう理由だと私は思っています。
そういう人を見かけたら、「十分稼げるようになったのね!」と微笑ましく思ったりしています。
以上の理由により、私は行政書士は稼げるようになってくると情報発信しなくなる傾向があるのでは?と思っています。