R6の行政書士試験対策は意外に難しい。(と思う)
![](https://hm-kawashima.com/wp-content/uploads/2024/02/24713625.jpg)
※あくまで個人的な考えです。
R5の行政書士試験の合格発表があり、合格者が次々に合格体験記を発信しています。
これは毎年恒例の風物詩みたいなものです。
R6に受験を目指す人は、R5の合格体験記を参考する場合もあるでしょう。
が、私は「R5」の合格体験記を参考にするのは危険と思ったりしています。
というのも、R5はここ10年でもっとも合格者が多い試験でした。
合格者が例年5000人前後と言われているところ、R5の合格者は6500人超で30%増しです。
例年、厳しい採点をして合格者を調整していると言われている記述の採点が、R5はやや甘めに採点されている印象です。
ようは、その難易度を前提とした合格体験記がR6の受験に参考にしてよいのが注意が必要に思います。
リスク管理的に保守的に考えれば、参考にすべきではないでしょう。
が、もしR6も同様の合格者数になるだろうとし、実際にそうなれば超効率的に合格できる可能性が大です。
そういう意味で、R6の行政書士試験の対策が難しい判断が求められると私は思っています。
難しいR4以前を想定して勉強すれば良いだけですが、そう簡単に割り切れるわけではありません。
おそらく多く人はR5の難易度を想定して勉強する人が多くなるでしょう。
そして、もし難易度がR4以前に戻った場合は、軒並みに不合格になると私は思っています。
ゆえに、R6の試験難易度をR5とするか?R4以前とするか?の難しい判断が迫られるわけです。
目次
R5は合格率14%、合格者数6500名(ここ10年で最多合格者)
下記が10年の合格率、合格者数です。
傾向として、R5以前は行政書士試験は合格率11%前後、合格者数5000名前後を中心に調整しているっぽい傾向がありました。
この傾向を踏まえると、R5はR4よりも難しくなると予想できましたが、逆に簡単になりました。
あれ?傾向が変わったのか?とも思えなくもありません。
これに関しては、私は以下の可能性を考えています。※あくまで可能性です。
もしかしたら、合格者を増やした意向があるのかも?という想像・推定
行政書士試験に合格しても登録する人は「月報司法書士2017年8月号」によると約15%と言われています。
5000人を合格者とすると、約800人が行政書士登録をするわけです。
※登録した人が必ずしも合格者ではありませんが、当記事では簡易的にそのように考えます。
登録者が増えると、行政書士会にお金が入るために、もっと登録者を増やしたい意向がでてきたのかもしれません。
6500名を合格者とすれば、15%の登録者で約1000人が行政書士登録する算段になります。
ざっくり毎年1000人は登録してほしいよね~と方針転換したんじゃねえ?と想像・推定できるわけです。
現に行政書士試験の受験料金はR4に7000円から10400円に大幅値上げされています。
お金がほしいそうな雰囲気を察することができます。
※R5の難易度なら、ソコまで難しくない
R5の行政書士試験の難易度なら、正直そこまで難しくないでしょう。基本を丁寧にやれば合格できると思えます。
※簡単と言っているわけではありません。
R4までの行政書士試験は、基本を丁寧にやっただけでは通用しないことが多い傾向でした。
それゆえに、何年も合格点一歩手前の170点で足止めされるケースが散見されました。
が、R5の難易度なら、170点手前で足止めされることなく、スムーズに合格できている傾向がありました。
簡単と言っているわけではありませんが、難しくもない試験と言えると思えます。
※どっちの難易度を想定して勉強するか?の選択が難しい
R4以前の難易度に戻ることを視野にいれると、勉強する深さレベルが数段アップし、大変です。
が、R5の難易度なら、簡単ではないですが、そこまで深く勉強する必要もなさげです。
基本をしっかりやれば十分合格に届くと思えます。
私のイメージだとざっくり勉強時間で
R4以前の難易度:1500時間~2000時間
R5の難易度:600~800時間
くらいの差があると思っています。
なるべく楽をしたいのが人間です。
R5の難易度:600~800時間コースを選択して勉強する人が多いように思えます。
が万が一R4以前の難易度に戻るようなことがあれば、高確率で不合格になるでしょう。その場合は、逆に非効率になり得ます。
というわけでR6の行政書士試験対策は、どっちのコースで勉強するか?を悩む人が多そうに思います。
できる限り楽に合格したいけど、不合格にもなりたくないの間で揺れ動きながら勉強することになると思えます。