約10年前に後輩からもらった手紙を見つけて久しぶりに読んでみた感想
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↑久しぶりにみつけた約10年前に後輩からもらった手紙
大規模な部屋の片づけをしていたら、10年前のサラリーマン時代に後輩からもらった手紙を見つけました。
平成23年(2011年)にもらった手紙です。現在は令和4年(2023年)で、約12年前です。
懐かしく思いながらも、私がどんなスタンスで証券会社のサラリーマンをやっていたか?がわかる内容になっています。
簡潔にいうと、
・会社の収益よりも顧客パフォーマンスを優先する
会社では出世コースから早々に離脱しましたが、ある意味、会社からすれば超使いにくい社員だったと思うので当然と言えば当然と思います。
私は出世に対して全く興味がなく、会社の求めには応じず、自分の納得できることのみ仕事をやっていました。
評価する上司からは「お前は昇格する気があるの?」と結構な頻度で聞かれていました。
一応、「ある」と即答していましたが、心の中では「全く興味ないし、昇格しなくても良い」でした。
今の私は経営者っぽいことをしていますが、「昔のサラリーマン時代の私」を雇う可能性は0でしょう。
仮に能力が高かったとしても使いづらい社員よりも、「言ったことを80%くらいのレベルで実直でやってくる人の方がありがたい」と思うからです。
そういう意味で12年の前の私はサラリーマンが何たるものか?を理解していない極めて未熟な社会人だったと思います。
目次
12年前に後輩にもらった手紙
当時の野村証券では入社して3年間が「初級職」と言われる見習いみたいな職階になります。
その3年が終了すると初級職が終わり、「業務職」という職階に昇格します。
そのときに、研修があり、先輩社員から業務職になった後輩に「アドバイスを含めた手紙」を送ることになっています。
私がその後輩に手紙を書いたために、御礼の手紙をもらいました。
そのときの手紙です。(後輩の名前は消しています)
私はいつもは過去のものは容赦なく捨てる性格をしているのですが、いまだに持っていることを考えると、何かしら自分の心に響くものがあるのだろうと思えます。
その手紙が以下です。
※当然ですが赤の下線は私が書いています。(下記そのことを詳細に説明するため)
あまり人と仲良くなるようなことはありませんが、この後輩とはよく食事にいって、普通の人よりは密度が高く接したように思えます。
お世辞であっても、人から慕われていそうなコメントを寄せられるなどは、かなりのレアと思えます。
加えて、表面的ではなく私の内部のこと理解してもらえていたので、たぶん嬉しかったんだろうと思えます。(だからいまだに手紙を捨てられずにいたと思います)
一方で、この手紙書かれた内容から、当時私がどんな感じでサラリーマンをしていたかがわかるので、紹介しておきます。
当時の私は「お客様に儲かってもらうような商いや考え」で営業をしていた。
後輩の手紙では、お客様に儲かってもらうような商いや考えが好きと言ってくれています。
私は証券会社で17年くらい営業していましたが、ちょうどこの手紙をもらった直後くらいまで、お客様が儲かってもいないのに手数料をもらうというのが本気で嫌でした。
儲けられていないなら、いない方がマシなので儲けることできて初めて収益をもらうべきという信念をもっていました。
野村證券で評価される営業マンの軸は「収益」です。お客様の資産が半値になろうが、売買して収益を稼いだものが評価されます。
1つ上の先輩がすごく収益を稼ぎますが、決まってお客様の資産が半値になっていました。その方は今でも第一線で活躍されています。
私は儲からずに収益を稼ぐスタンスが好きになれませんでした。
野村證券で偉くなった人の話はだいたいが「いくら稼いだ」です。
私はいつもお偉いさんが来るたびに「いくら増やしたことがありますか?」と聞きますが、全員「うーん。減ってばかりだな。でもお客様はその過程でやり取りして楽しめたと思う」というものばかりでした。
正直、まったく魅力的に思えなかったです。これが私が昇格に興味がなかった理由の大きいところだったと思えます。
実際に私が担当した顧客で私のいうことで売買してくれたお客様は全顧客プラスでした。これは誇れることだと思っています。
リーマンショックもありましたが、平均して年20%くらいのパフォーマンスを出せたと思います。
当時の心ある支店長に、「お前の考え方は正しいが、それだと昇格できないから収益のことも考えろ」とアドバイスをもらっていました。
※完全に社会人として未熟な考え方をしていたと反省します。
2023年2月現在で思うことは、当時の私に「サラリーマンなんだから、言うことを聞けよ!給料もらって雇われているのに、言うことをきかない!というスタンスは間違えてるゾ」と言ってやりたいです。
収益をとりながら、パフォーマンスを上げるやり方を必死で探せばよかったのに、その努力をせずに、甘えていたとも思えます。
当時の私は「周りに流されずに」(上司の言うことに納得しないと聞かないで)仕事をしていた
「支店の雰囲気が悪くても周りに流されず仕事をしている」と好意的に手紙で言ってくれています。
が、これは裏を返すと、上司のいうことを聞かないということで、あまり良いことではありません。
当時は、かなりご乱心な上司がいました。(数年後に大問題に発展し、その人は左遷されています)
理不尽なことが多かったので、真っ向勝負で文句をいっていました。
「あなたの言っていることは、メチャクチャすぎて、指示には一切従えません」と面と向かってハッキリ言ったら、かなりキレられました。
たぶんこのやり取りで、決定的に会社内のポジションが悪くなったと思えます。
ご乱心の上司と言えども一応上司です。上司の指示に対して面と向かって反抗する部下には会社として×をつけるでしょう。
私の場合は、言われたことを言われたままにやるということが苦手なので、性格的に雇われることに向いていないと思えます。
一定のレベルのところまでは我慢して従いますが、私の中で許容範囲を超えると面と向かって反抗する傾向があります。
よく17年もサラリーマンをやれたもんだと思います。
以上、後輩からもらった手紙から、私のサラリーマン時代の働きっぷりを想像できそうだったので紹介してみました。