一人法人の社長でもある川島和秀の日々の活動記録です。

【相続】80歳から新築で家を建てる人が一定数いるらしい。

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相続相談の対応する中で、私がとてもビックリするのが80歳前後にもかかわらず新築で家を建てようとする方が一定数いることです。

 

それを受けて、相続人たる配偶者・子供が対応に苦慮することになっています。

 

原則は人のお金なので、何につかおうが勝手で他人がとやかく言う問題ではありません。

 

80歳になっても100歳以上生きるつもりで新しい家に住みたいという強い思いがあるのかもしれません。

 

が、家を建てるともなると数千万もかかってきます。本当に建てる意味があるのか?吟味する必要があるとも思えます。

 

特に普段のお金の使い方があまりにも非効率である方の場合は、100円のお菓子を買うのとはわけが違い、好きにすれば?と配偶者や子供が言えないのもよくわかります。

 

それを再度確認し、それでも「どうしても新しい家に住みたいという強い気持ちがある」というのであれば、数千万を支払っても新築を建てるのも良いと思えます。

 

が、相続対策のためや、配偶者・子供のために家を残してあげたいという思いなら辞めた方が良いでしょう。

 

家を建てるなら、どうしても自分が住みたいという気持ちがあった場合のみ建てた方が良いと思います。

 

私以外の他の方はどう思うのか?ネットで調べてみると色々と投稿されていました。

 

こういう悩みは意外にあるようです。

 

ネットの声①80歳になっても新築を建てたいのはハウスメーカーに騙されているじゃないか?説

 

ハウスメーカーに騙されているんじゃないか?と思う人が一定数居ます。

 

相続税対策として家をたてましょう!というのはハウスメーカーの殺し文句です。節税思考の方は、飛びつきやすいと思えます。

 

特に、近年ではサブリースでかなりハウスメーカーに「話が違う」と煮え湯を飲まされた方が多いでしょう。

 

それくらい近年は取引手法が複雑化しており、かつ税法も次々に変わっていきます。高齢の方はひっかかりやすいでしょう。

 

騙されていると思うのも当然と思います。

 

 

 

出典:https://question.realestate.yahoo.co.jp/knowledge/chiebukuro/detail/12106272687/

 

しかも、このコメントの後半に書かれているように、新築を建てられた場合、相続する方は、分けられない建物で困る」かつ「売っても半分以下になる可能性が大」なわけです。

 

相続する方は、ある意味で迷惑でしょう。(相続対策にもならなく、逆にわけにくい建物になり、揉める可能性が高くなりえます)

 

喜ぶのは家を建てて儲けたハウスメーカーと、新築を建てたゾ!と自己満足する本人でしょう。財産的に損をし、かつ面倒な相続手続きをすることになり苦労するのは相続人になると思われます。

 

ということもあり、相続対策で新築を建てるのであれば辞めるべきで、配偶者と旅行にいったり、高級料理を食べて金銭的に散々した方が有意義かつ相続対策になるでしょう。

 

外出するのが嫌な方なら、映画館並みの大型スクリーンを設置してテレビを楽しむのもありでしょう。VRの機材を買って、家にいながら外にいる感覚を味わうのもありでしょう。

 

少し考えればわかりそうなことなのに、それでも新築を建てたいというのはハウスメーカーに騙されていると家族は思うのも無理はありません。

 

ネットの声②自分の金は自分の好きなように使って何が悪いの?説。

 

これはある意味もっともな意見だと思います。

 

下記のコメントは、80歳の親が新築の家を建てるのを阻止させたいという子供の質問に対する答えです。

 

出典:https://question.realestate.yahoo.co.jp/knowledge/chiebukuro/detail/12106272687/

 

つまり、自分のお金だから、好き勝手に使っていいでしょ!という考えです。

 

もっともですが、これを「自分のお金」としてしまうのは、正直、配偶者に対する配慮が欠けています。本来は、その人だけのお金ではなく配偶者がいる場合は配偶者のお金でもあることを理解する必要があります。

 

以下でご説明します。

 

※配偶者がいる場合は、夫婦共有財産であり、配偶者のお金でもある

 

通常、夫婦の場合は、男性が働き、女性が専業主婦になることが多いです。

 

その場合、お金は男性の方に貯まっていき、女性の方には貯まりません。

 

ゆえに、お金は男性のものと思うでしょう。が、実際は法律的には夫婦の共有財産と推定されています。

 

離婚をすれば、ざっくり男性がもっている資産の半分は女性配偶者が受け取れる可能性が高いわけです。

 

男性が働いてもらった退職金であっても夫婦の共有財産に該当すると言われています。

 

出典:https://ricon-pro.com/columns/498/

 

つまりは結婚生活をしながら得たお金は共有財産とされる可能性が高いと推定されています。

 

そのため、どうしても「わしは家を建てるんだ~!」と思うのであれば、長年連れ添った配偶者の同意が必須と思えます。

 

もし配偶者に「新築建てる意味があるの?」等、疑問を持たれているのであれば、家を建てるのを辞めるべきでしょう。

 

逆に配偶者も「新築に住めるのいいね!ぜひ建てよう!」という同意がとれているなら、問題なく新築を建てておkと思えます。

 

デリケートな問題ですが、しっかり対応しないと家族全員が不幸になりかねません。

 

十分に話合って配偶者・子供等の家族のことも配慮してあげる気配りをもってほしいと私は思います。

 

それか、「新築を建てるのは私のエゴで、趣味だ!」とハッキリ宣言する方が、家族は納得しやすいと思えます。下手に家族のためや相続対策と言わない方が良いでしょう。

 

相続対策にもなっていないし、家族のためにもなっていないため、説得力があるとは思えません。

 

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