行政書士試験で短期で1発合格する人がいるカラクリ
![](https://hm-kawashima.com/wp-content/uploads/2022/09/yhjy.jpg)
行政書士試験で短期で1発合格する人達がいます。
難関資格とされている行政書士を短期で1発できるとすごそうな気がします。
が、しかしよーく観察している短期1合格にはカラクリがあることに気が付きます。
そのことに気が付くとたいして凄くないことがわかります。
気をつけなければいけないことが、短期1発合格者の勉強法をマネてしまうことです。
マネすると合格どころか不合格になる可能性が高くなると思いますので注意が必要です。
※本当に短期1発合格者するすごい方も存在すると思いますので、全ての方を否定しているわけでありません。
短期1発合格者は初学者にあらず
短期1発合格者は、そもそもが初学者ではないことがほとんどです。
つまりは行政書士試験の受験勉強をする前に一定レベルの法律知識を既に有しているということです。
マラソンに例えると以下のイメージです。
42.195キロのフルマラソンをするのに、初学者はスタート地点から走り始めますが、1発合格者は25キロの地点からスタートしているようなものです。
初学者がかかるであろう時間の半分以下でゴールできたとしても、「スタート地点が25キロ地点からだったら当たり前じゃん!」となるわけです。
42.195キロを早く走ることができる能力を備えているわけではなく、単純にスタート地点がずっと前だったので、ゴールするのが早いというだけなわけです。
そのため、私はこうして1発合格しました的な勉強法は一般の初学者には役に立たない可能性が高いわけです。
短期1発合格者は初学者を装うことが多い
結構、タチが悪いと感じることが、初学者をよそおう方が多いことです。
SNS全盛の現代では、注目を浴びないと見てもらえないという現状があるのかもしれませんが、素直な方は信じてしまうのでタチが悪いと私は思っています。
行政書士試験に限らず、資格試験ではそういう方が多いように思います。
とある方のyoutubeをみていたら、1年前に〇〇試験の勉強開始して、数か月に1度、勉強の進捗状況を報告する動画を上げていたにもかかわらず、2か月の勉強で1発合格しました!とドヤっていました。
「いやいや、あなたは1年前から勉強してたでしょ!」というのが事実ですが、なぜか2か月の勉強で合格したとドヤっていました。
その人の言い分としては、勉強していない期間もあったらしく、ギュッと凝縮すると2か月らしいです。
その場合であっても、勉強期間は1年とするのが通常でしょう。
たぶんこの人と同じような考えで、相応の勉強をしていたとしても、なんらかの自分補正で、実質的に初学者としているケースが多いと思われます。
どうやって初学者でないと見抜くか?
勉強時間・期間と模試の結果で判断することができます。
かなりの高得点で1発合格した方をウォッチしていたことがありました。
その方は初学者とのことでしたが、市販のテキストを1回通読して、過去問集を1周した上で、模試を受験したら点数が200点オーバーになったみたいでした。
行政書士の勉強をした方ならわかると思いますが、テキスト1回通読して、過去問を1周した程度で模試で200点オーバーするなんて基本無理です。
初学者ならテキストを読んでも意味不明で、過去問を解いても問題文の意味がわからず、模試どころではないというのが通常だと思います。
私の経験上、少なくても模試で200点オーバーをするなら簡単な模試であったとしても、勉強時間で最低でも500時間くらいはかかると思います。
この時点でこの人はウソついているな!とわかりました。
テキスト1回通読して、過去問を1周した程度で模試で200点オーバーできるのは合格率が50%以上ある比較的に簡単資格試験に多いです。
初学者が真にうけて、勉強法をマネたら、高確率で不合格になる可能性が高いため注意が必要です。
※すでに一定レベルの知識を有している人が受験した結果が短期1発合格
短期1発合格は初学者から短期間で合格になっているわけではないことがほとんどです。
行政書士試験は法律の試験です。
私自身がそうだったからわかりますが、まったくの初学者から勉強すると結構大変です。
法律・政令・条例・省令などの違いも明確に理解する必要があり、試験でも違いが決めてとなる問題が多く出題されます。
が、最初のころは全部ざっくり法律くらいしか理解できなかったわけです。
こういう細かい法律の基礎があってから勉強するのであれば、相当勉強時間の短縮ができると思います。
つまりは短期1発合格者は行政書士の勉強を開始する前に、すでに一定レべルの法律知識を有している人であるというわけです。
いわば東大生が中学受験をして、10日勉強したら合格できた!みたいな状態で、「まあそうなるでしょ!」という極めて当然の結果ともいえます。