自宅で開業したくない場合にどういう事務所可能物件が選ばれる可能性が高いか?
前回の記事で築古物件(築20年以上経過の物件)は事務所可能(SOHO型)で賃貸募集をすれば、空室が埋まりやすくなるのではないか?という考えを紹介させていただきました。
記事を読まなくても良いように簡単に内容を説明します。
現代は稼ぎの多い少ないはあるにせよ、副業をやる人が増えています。
そこで一部の方は、一定額以上の収入が稼げるレベルに到達すると事業化を考えるわけです。
具体的には個人事業で開業届けを出したり、法人の設立をします。
そうなってくると、事業者としての責任がともなうことから、匿名で事業をするなどは基本できません。代表者氏名、所在地を公開する必要がでてきます。
その際に自宅住所を公開したくない場合は、事務所を借りる必要がでてきます。
が通常、事務所を借りる場合は住宅用の賃貸と比べると数倍の資金が必要になり、かつ賃料も高くなるので、借りにくいというのが実情です。
そこで白羽の矢が立つのが、築古のSOHO型(事務所可)物件なわけです。
普通の住宅用の賃貸物件を事務所利用しようという方法です。
そうすることで、借りる側は正式な事務所を借りるより大幅に日々のランニングコストを下げられるというメリットがあります。
貸す方の大家さん側も築古の物件をソコソコ資金を持っている人に貸せる可能性が高くなり、メリットがあると思えます。
そこで、今回は具体的にどんなSOHO型の物件であれば借りられやすいか?突っ込んで考えてみたいという試みです。
☆無料WIFI(インターネット)が繋がっている
無料WIFIに繋がっていることが、大事な要件だと思っています。
というのも、インターネットにつなぐと、契約料に月3000円~くらいの費用がかかります。
ゆえに、無料でWIFIが繋がっている物件であれば、純粋に月3000円~のコストカットができます。
それに加えて、地味に面倒なのは、インターネット回線を新しく引く場合は、1か月前後時間がかかることです。
インターネット回線を引くための工事の予約が取りずらい状況で、通常、2週間~3週間先になることが多いです。
そのため、インターネット回線がない場合は、物件を契約してから約1か月はネットが使えない状態になり、不便になります。
コストもかかるし、約1か月のインターネットが繋げない時間ができることにロスを感じる人が多いと思えます。
大家さん側は、無料WIFIがない場合は、費用を計算しながら無料WIFIをひくことを検討してみるのが良いと思えます。
☆無料で駐車場がついている
住んでいる自宅が他にあり、事業用に賃貸をするわけなので、当然に借主は移動をします。
その際に駐車場がないと不便です。
駐車場の料金が別で発生してもコストアップ要因になるので、無料で駐車場がついていると選ばれやすくなると思えます。
都会だと車は逆に不便である可能性もあるので、都会については必要ないかもしれません。
田舎の場合だと駐車場はついている場合がほとんどなので問題ないかもしれません。逆になかった場合はかなり選ばれにくくなると思えます。
それ以外はあまり気にならないと思える
自分で住むわけでなく、単純にいれば公開されても良い住所が必要という目的のため、原則、どんな物件でも良いと思います。
そのため、上に上げた条件も人によってはいらないという方もいるかもしれません。
が、あったら便利であろうことを上げさせていただきました。
検索してみると、駐車場がついているところは、田舎の場合はほとんどありますが、無料WIFIがあるところは築古物件だとほとんどありません。
そもそもが事務所可で賃貸できる物件数も少ないのが現状です。
無料WIFI+事務所可で、周辺の家賃相場にすれば、結構、問い合わせが入ってくるのではないか?と思えます。
少なくても私が行政書士事務所を探そうと思った際に、無料WIFI+事務所可で探すと築古物件だと1~2件しかありませんでした。
借りたいと思ってもそういう物件がないというのが私の印象です。