【行政書士開業1年目】知らないのに知ったかぶりはNG行為。~どこかで大問題に発展するリスクあり~
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行政書士を開業して、やってはいけないことが「知らないことを知ったかぶりすること」と私は思っています。
が、この考えには賛否両論あるでしょう。
人によっては、知ったかぶりをして、仕事を受注しまくって、あとから必死で勉強して納品すればいいと考える人もいます。
どちらというと行政書士は、知ったかぶりをして仕事を受注しまくるというやり方のほうが王道でしょう。
私のように考えるのは、少数だと思います。
性格の問題かもしれませんが、私は「知らないのに知ったかぶり」はしないように気をつけています。
わからないこと・知らないことは、「わかりません。知りません」と正直にいうようにしています。
それによって受注できないことが多くなると思いますが、それで良いと思っています。
その方が、トラブルに万が一発展したときに、被害が最小限に抑えられるからです。
どっちかという稼ぐよりもリスクヘッジ重視の考えで、野球でいえば、守りの野球を掲げるイメージです。私はそんな考えで行政書士事務所を運営しています。
業務の話ではありませんが、先日、知り合いに知らないことをあたかも知っているように振る舞われ、残念な経験をしました。
こういうことをすると、信用を失って、依頼はされないだろうな!と強く思いましたので、事例を共有させていただきます。
ZOOMをホストでの使い方を聞く
先日、知り合いと会話をしていたら、知り合いが「最近はZOOMばかりで仕事をしてるよ~」ということを言ってきました。
そこで、ZOOMをほとんど使ったことない私は、ビジネスで使ってみたいので、ZOOMで会議を開く練習をさせて!とお願いしました。
すると知り合いは、「え!ZOOM使ったことないの?しょうがないな~。教えてやるよ。3時間後に連絡して!」と言ってきました。
私も「ウェビナーで研修として利用するのは何回かあるけど、自分がホストになって利用する方法を試してみたいからよろしく~」と伝えました。
そして3時間後に知り合いに連絡しました。
ZOOMのログインID忘れてログインできない知り合い
3時間後に連絡して、ラインで話ながら、同時でZOOM会議を進めていきました。
知り合いに、会議参加の招待をすると、知り合いがいつまで経っても参加してきません。
数分経って、知り合いが「ID忘れてログインできない!」と言ってきました。
私の内心:ZOOMで仕事しているって嘘じゃん!
これで一気にその知り合いの信用は失墜しました。
知らないなら知らないって言えよ!なぜにわざわざZOOMで仕事しているって言うんだよ!と私は思いました。
その後、知り合いは、実はZOOMではなくで、マイクロソフトのteamsがうんぬんかんぬん言ってきましたが、ガン無視しました。
この知り合いはプライドが高いので、知ったかぶりをしたかったのだと思えます。
私もその知り合いのプライドの高さは理解しており、そうなることも想定できました。
が、私には、いかんせん知り合いがほとんどいないので、気軽に頼める暇そうな人がこの人しかいなかったわけです。
できないことをできるというのは、できなかったときのダメージが大きい
上記の例のZOOMの件は、業務ではないどうでも良いことですが、実際の業務のことであれば大問題に発展する可能性があるでしょう。
が、行政書士の開業では、とりあえず、わからなくても受注しろ!というのが王道になっています。
ある意味でしかたがありません。
行政書士は実務を覚えるべき場所がないからです。求人もほとんどありません。手探りでやらざるを得ません。
が、だからといって、できないことをできる!といって受注したり、わからないことを知ったかぶりして受注すると、思わぬ大問題に発展することも出てくるでしょう。
その一線を超えないように私は気を付けて受注しています。
「わからないことはわからない。知らないことは知らない。」と言うようにしています。
その結果、受注確率は低くなると思いますが、それで良いと思っています。
単純に仕事を受注できればいいというものではありません。
車庫証明なら、その裏には車を購入して納車を心待ちにしている購入者がいる場合もありえます。1年1度の大型休暇で家族旅行をする予定だったかもしれません。
こちらのうっかりミスで納車日が遅れて、新車で旅行できなくなれば、お客様のダメージは計り知れないものになり、激オコで怒鳴り込んでくるかもしれません。
もしくは営業成績で全国トップを争っている営業マンの起死回生の1台かもしれません。うっかりして翌月にズレました!なんて言ったら、ガンギレされて大クレームになるでしょう。
NPO法人の設立に関しても、安易に手続きをしたために、定款変更が必要になり、日程が大幅にずれ込み、予定していた補助金申し込みができなくなるかもしれません。
自分のちょっとした知ったかぶりで、依頼者に大きなダメージを与えてしまうリスクを考慮すれば、「わからないことはわからない。知らないことは知らない。」とハッキリ伝えるべきでしょう。
そのことを理解せずに、ひたすら受注するようなことをしていると、どっかのタイミングで超高額の損害賠償を食らうときがでてくるでしょう。と私は思っています。