【行政書士試験】不合格後、まだ時間があると思って、数か月で取得できる他資格勉強をするのはありか?
↑目的地とは別の方向にすすむ動物。
不合格になってしまったであろう受験生の一部に、すぐに勉強を開始せずに、別の資格勉強を開始する人がいるのが観察できます。
行政書士試験を諦めて、別の資格勉強を始めるのではありません。
行政書士試験は受験するものの、本試験は1年先になり、前年までに勉強しているから今回は1年もいらないと判断しているからでしょう。
一旦は行政書士試験の勉強を中断し数か月で取得できる資格勉強を始めるわけです。
傾向としては簿記やFPなどが多い気がします。
そうする気持ちもわからなくもないですが、個人的には、合格率を下げる行為と思っており、おススメできません。
その理由をご紹介します。
※あくまで個人的にそう思っているというだけで、他資格を受験をする人を否定・批判しているわけではありません。
不合格になったのに他資格の勉強をするのは合理的な選択なのか?
そもそもで不思議に思うのが、不合格になったのに、他資格を勉強するのは合理的な選択なのか?ということです。
不合格になってしまったのに、他資格を勉強するというのは、私は違和感を感じます。
おそらく、数か月、他資格の勉強に寄り道をする人は、一定時間以上勉強すれば行政書士試験に合格すると誤認していると推定できます。
よく言われているのが、「600時間~800時間、初学者なら1000時間で合格する」です。
もし本当にそうであるなら、通常の受験生なら2年目以降の累積勉強時間は1000時間を超えてくるでしょう。
1年目に600時間勉強した人なら、2年目も600時間は出来る可能性が高く、累計で1200時間になります。
1000時間で合格するとすれば、200時間オーバーします。
その200時間がもったいないから、その分、簿記やFPなど他資格の勉強に回すという考えではないか?と想像できます。
本当に1000時間で合格するのであれば、合理的で問題がありません。
実際は3年以上不合格になっている受験生がいらっしゃることから、1000時間以上勉強しても合格できるとは言えません。
確実に合格できないのであれば、少しでも合格率を高くなるように他資格の勉強をせずに行政書士の勉強をした方が合理的に思えます。
会社法・一般知識(政治・経済・社会)・記述などはガッツリ勉強していたか?
行政書士試験の勉強だと、時間がない場合は会社法や一般知識や記述が手薄になる傾向です。
人によっては完全に捨てたりします。
簿記やFPなどの関係ない資格試験の勉強をするくらいなら、会社法や一般知識(政治・経済・社会)・記述などの前年までに手薄になっていたであろう科目を勉強するほうが良さげに思います。
会社法や一般知識(政治・経済・社会)・記述は勉強したからといって、出題されない可能性も十分にあります。
が、もし会社法や一般知識で勉強した問題が出題して4~8点でも点数が取れれば、数点差で合格が分れる行政書士試験で値千金になりえます。
記述でも1問でも知った問題がでれば、減点されても10点は取れ、合格確率が高まるでしょう。
仮に出題されなかったとしても、本来、その時間は簿記やFPなどの他の関係ない資格の勉強をしていたわけです。
特段に行政書士試験の合格という点において、ノーダメージでしょう。
合格後に勉強することになる場合は、時間のロスが発生します。
が、優先順位として、あくまで行政書士試験に合格する確率を上げることに注力したほうが良いように思えます。
※マンネリしすぎていた場合は他資格勉強もあり。
ただ3年以上の複数年受験生になってしまっている人だと、話は少し違ってきます。
3年以上の複数年受験生になると、良くも悪くも行政書士試験がマンネリ化してきてしまう人が一定数でてきます。
行政書士試験では基本やる問題集は同じものを使います。
ゆえに「またこれか!」と慣れてしまって、やる気がおきないパターンです。
そういう心理状態で直前期にならないと勉強したくないと思ってしまう場合は、時間がもったいないので、FPなり簿記なり他資格を受験するのはアリだと思います。
が、それにしても、本来は合格を目指している以上、合格確率が上がる行動をすべきと思います。
合格スレスレの点数を取って、少ない勉強時間で合格できるなら、コスパ・タイパが良いかもしれませんが、そんなうまい具合にはいきません。
不合格になってしまったら、さらにもう1年勉強することになります。
そのことを踏まえると、合格するまでは他資格に浮気せずに行政書士試験の勉強に注力したほうが良いと思えます。
※あくまで個人的にそう思っているというだけで、他資格を受験をする人を否定・批判しているわけではありません。