【ブログ】成果が上がったときだけ発信するのは読み手をミスリードしやすいのでは?
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↑表彰台に立ったら満を持して発信する?
何かしらの発信をする際に、成果がでた後で発信する人が多いと思います。
成果がでたという疑問の余地がない確固たる事実があり、それをもとに色々と考え方や実践した方法を発信するわけです。
例えば資格試験などは典型的です。
合格した事実をもって、合格後に、「私はこんな方法で合格しました。ドヤ!」と発信するわけです。
一見すると合理的に納得感もあります。
が、私は逆に成果がでたという事実だけだと半信半疑であまり信用していません。
なぜならば、ドヤり補正が働くからです。
実際は不安な日々を過ごし、ギリギリで合格したのに、いざ合格すると、簡単に合格出来たふうに思ってしまうのが人間です。
そのドヤり補正を無くすには、成果がでるまでの過程も発信しておく必要があるというのが私の考えです。
いや!成果がでたときの体験談で十分という人もいるでしょうが、私は不十分だと思っています。
以下で詳細に説明します。
わかりやすいように、資格試験の合格体験記を発信する場合を例にしてご説明します。
合格を手にすると、ドヤり補正が働きやすい
例えば、行政書士試験に200点くらいで合格した人がいたとします。(合格点は180点)
行政書士試験はマークシートの択一問題と記述の2タイプの問題で出題されます。
記述以外は大手予備校が回答を出してくれるので自己採点が可能ですが、記述の結果は結果通知が送られてくるまでわかりません。
記述抜きで160点くらいで20点足らない状態であった場合、記述で20点以上とれるか?相当に不安になるはずです。
ビビりながら発表日まで過ごしていたはずです。
どうして記述抜きの点数で、もう10点とれなかったのか?と勉強不足を悔んだりするケースもあるかと思います。
が、合格を手にし、時間が経過すると考えが一変する人が多いでしょう。
人間は手にいれたものは簡単と思いやすい傾向があるためです。
色々と思い悩んでいたことはキレイさっぱり忘れて、「200点くらいとって合格したけど、そこまで難しくなかった」的にドヤりモードに突入します。
「行政法なんか肢別問題集を10周すれば17問正解(68点)は余裕~♪」みたいに発信してしまうケースもでてきます。
本音では「15問正解できれば良いほうと思っていたかもしれないのに」です。
そんなドヤり補正された合格体験記を参考にすると大変なことになるでしょう。ようは高確率で不合格になるわけです。
合格「前」の勉強で四苦八苦している状況にはウソ偽りはない
そんなときに、その合格体験記を書いた人が、合格前の勉強状況を発信していたらどうなるでしょうか?
模試をうけて行政法で13問しか正解できなくて、凹んでいることが発信されている場合もあります。
となると、合格後に、「行政法なんか肢別を10周すれば17問正解は余裕~♪」みたいなドヤり発信はできないわけです。
ゆえに私はある人が情報発信をしていた場合は、結果のでた成果の記事を参考にするのではなく、過程を発信した記事の方を重要視しています。
逆にいうと、過程の発信が無い人の情報発信は、ドヤり補正されているので、信用しないようにしています。
というわけで、過程の発信というのは、成果がでたときの発信内容を間接的に根拠づける大事なものと私は位置付けています。
その考えがあるために、私はなんらかの試験を受けた際に合格するまでの勉強の過程の記事も積極的に発信しています。
※読まれなくても過程の記事はあった方が望ましい。
人によっては、いちいちそんなこと気にしないから、結果の出た記事だけ読みたいという人もいるでしょう。
が、上述したように、多くはドヤり補正がかかっており、参考するとヤケドすることになるので注意が必要です。
結果の記事を読みたい目的は、結果のでたやり方をマネて自分もその成果を出したいからでしょう。
ドヤり補正がかかっている記事を読んで不合格なったら本末転倒じゃねえ?と思ってしまいます。
私の経験上、ドヤり補正されているマネしたら高確率で不合格になるだろうなと思える合格体験記の方が圧倒的に多いです。
ゆえに、読むか読まないか?は読み手に任せて、過程の記事を読めるように用意しておくというのがベターだと思います。
成果が上がったときだけ発信するのはカッコいいかもしれませんが、ドヤり補正がかかりって記事に不純物が混じりやすいことを忘れてはいけません。
読み手をミスリードしないように注意して発信する必要があり、そのための対策の一つが過程を発信することだと私は思って実践しています。
私はそういう思考錯誤している記事があったほうが人間味があって共感できるのは?と思っています。