一人法人の社長でもある川島和秀の日々の活動記録です。

【行政書士開業1年目】挨拶で「開業したばかりで」や「まだ開業して〇年なもので」と言うデメリット。

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年末年始になると、忘年会や新年会などで、多くの人に会う機会がでてきます。

 

そんなときに、私のように開業して1年未満だったりすると、挨拶時に、「開業したばかりで」や「まだ開業して〇年なもので」みたいな枕詞をつけがちです。

 

私も最初のほうは、「今年3月に開業したばかりで」と言っていました。

 

が、直近は言わないように気をつけています。(たまにうっかり言ってしまうときもありますが)

 

なぜならば、挨拶をされた方に、「こいつと接点もってもメリットなさそうだな」と思われる可能性が高いからです。

 

とくに行政書士同士や他の士業での挨拶であった場合はその傾向が強いでしょう。

 

いやいやそんな打算的に付き合いを考えないよ!という人もいるかもしれませんが、基本は友達を作る場でなくビジネスである以上打算的に考えると思えます。

 

私がそう思う理由をご説明します。

 

前提:行政書士は開業後しばらくは実務経験がない場合がほとんど

 

全員が開業時に実務経験がないわけではありませんが、ない人のほうが大多数でしょう。

 

なぜならば実務経験が積める場所がないからです。

 

行政書士試験合格者が行政書士事務所にアルバイトで働くのは、かなり難易度が高いというのが私の経験です。

 

詳しくは以下で書いています。(一部有料です)

【実体験】行政書士合格者が行政書士事務所のバイトの面接に申し込むとどうなる?バイトに採用されるには?

 

そのために、多くの行政書士開業者は実務知識・経験に不安を持っている状態です。

 

よき先輩に出会って、できれば実務を教えてもらいたい、もしくはわからないときにサポートを受けれる関係を持ちたいと強く思っていることでしょう。

 

だから挨拶のときは、積極的に、「開業したばかりで」や「まだ開業して〇年なもので」とアピールすると思えます。

 

が、そういう挨拶をされた相手はどう思うと想像できますしょうか?

 

わざわざ競合を増やすために実務を教えようとしないと思える

 

よく考えてみればわかることですが、行政書士は実務経験の獲得していることが最大の差別化であり、参入障壁になっています。

 

「私は新人です。色々教えてください」的にスタンスな人に、「私のノウハウを伝授しましょう」なんて人はいないでしょう。

 

むしろ、積極的に話をせずにノウハウを少しでも教えないようにしようと思う可能性が高いと思えます。

 

その最たる例が、行政書士試験合格者を行政書士事務所が採用したがらないことです。

 

理由は違う場合ももちろんあると思いますが、私の上記の体験談やツイッターを観察しているかぎり「採用したがっていない」のがわかります。

 

毎年恒例みたいですが、行政書士試験合格者が実務経験を求めて行政書士事務所へ「0円でいいので雇ってください!」と申し込み、断られるという流れです。

 

求人募集をしているところでも、断られるという状況が観察できます。

 

普通に考えれば、賃金0で雇えれば雇うでしょう。

 

が、断るのは、目的が実務経験にあり、実務経験を積んだら即辞めて独立するのがわかっているからだと思えます。

 

ゆえに行政書士同士の挨拶の時も同じです。

 

「開業したばかりで」や「まだ開業して〇年なもので」みたいに挨拶をすると、同様に理由で距離を取られる可能性が高いことが予想できます。

 

 

接点をもちたいと思える挨拶をすべき

 

ではどうすればいいか?というと相手に「こいつと接点をもっていたらメリットありそう」と思える挨拶をすべきと思います。

 

逆にいうと自分から、「開業したばかりで」や「まだ開業して〇年なもので」などと言う必要はないというのが私の考えです。

 

行政書士として経験がないから、何もメリットなんか提示できないと思うかもしれません。

 

が、行政書士に限定する必要は一切ありません。

 

自分が今まで経験したことが武器になり、相手にとってのメリットになりえる場合もあります。

 

うまく相手に刺されば、行政書士の実務教えるから、かわりに〇〇教えて的な利害関係が一致する可能性もでてきます。

 

ささいな会話から、相手にささりそうな話をしていくべきでしょう。

 

安易に、「開業したばかりで」や「まだ開業して〇年なもので」みたな挨拶は避けるべきと思います。百害あって一利なしに思います。

 

それで寄ってくるのはヒヨコ狩りをしたい人だけでしょう。

 

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