賃貸不動産経営管理士試験でTACのテキストでは情報量が少ないので新しいテキスト買ってみた。
![](https://hm-kawashima.com/wp-content/uploads/2022/10/PXL_20221021_113442478.jpg)
私は11月の賃貸不動産経営管理士の試験を受ける予定です。
賃貸不動産経営管理士は2021年から、サブリースがあまりにもひどい状況で契約されている現状を踏まえて、国家資格化しました。
200戸以上の賃貸不動産の管理業をやっている事業主・法人は、賃貸不動産管理業者として登録が必須になり、一部代替できる方法はありますが、賃貸不動産経営管理士を抱え込む必要ができたわけです。
宅建がないと不動産の賃貸募集ができないのと同じく賃貸不動産経営管理士がいないと管理業ができなくなる将来が見え隠れします。
宅建と同列の資格になる過渡期とも言えます。
そんなわけで、数年前から比べると賃貸不動産経営管理士試験の難易度は上昇中なわけです。
受験生としては、問題が難しくなる想定をしておかねばなりません。
昨年(2021年)は50点満点中40点で合格率31%でしたが、おそらく今年は合格率30%で合格ラインは35点くらいになるように問題が難化することが予想されるからです。
出典:TAC みんながほしかった賃貸不動産経営管理士の過去問集
問題を難しくする単純な方法は、過去問からの出題を減らすということだと思います。
ゆえに過去問は完璧にしたうえで、過去問に出題されていない未出の重要論点を見極めておさえておく必要があると思えます。
目次
TACのテキストでは情報量が少ない(と感じる)
賃貸不動産経営管理士のテキストでもっとも売れているのは以下のTACのテキストと思われます。
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簡潔にまとまっていて、わかりやすく初学者にとって、とっつきやすいので重宝しますが、おそらくこのテキストだけでは不十分ではないか?と思えます。
簡潔にわかりやすくした結果、情報量が少ないという問題が発生していると思われます。
これは賃貸不動産経営管理士が国家資格になる前であれば、たぶんこの知識で十分合格できたと思います。
が宅建合格者・実務経験者がゴッソリ受験しにきている2022年ではこの超基礎的な知識だけは足りないと思えます。
実際にTACの市販予想模試をやってみたら、ヒドイ点数で50点中30点しか取れない状態でした。
復習してみると、恐ろしいことにTACの予想模試なのに、TACの上記に上げたテキストに載っていないことがキーポイントになる問題が10問程度、出題されていました。
「テキストにのってないなら解けるわけないやん!」
と思いましたが、これらの問題は、おそらく宅建合格者や実務経験者であれば正解できているのだろうと想像することができます。
本試験もたぶん、この予想模試と同様な感じになる気がします。
そのために、TACのテキストでは不足している知識を補完する手を打たねばなりません。
日建学院のとことん学ぶ!賃貸不動産経営管理士の基本テキストが良さげ
TACのテキストでは不足している知識を補完するのに日建学院のとことん学ぶ!賃貸不動産経営管理士の基本テキストを購入してみました。
↓これです。
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ページ数としては、約400ぺージです。TACのテキストが300ページなので、約30%ページが多いです。
加えて、日建の方はページにギッシリ情報がつめている状態なので、TACに比べると情報量は倍くらいある印象を受けます。
実際にTACのテキストではのっていないところも、日建の方ではしっかりのっていまいた。
前回の記事でも書きましたが、TACの模試で出題されていたことがTACのテキストでは掲載がありませんでした。
下記の都市計画税の税率が0.3%か?という問いです。
出典:2022年賃貸不動産経営管理士 あてる直前予想模試
TACのテキストでは都市計画税についての記載があるのは以下だけでした。税率に関してはノーコメントです。
出典:TAC みんながほしかった賃貸不動産経営管理士の教科書
これが日建のテキスト確認すると以下です。ちゃんと掲載されていました。
出典:とことん学ぶ!賃貸不動産経営管理士 基本テキスト
多くがこのような形でTACには掲載されていないことが、日建では記載されていていることが確認できました。
これならTACのテキストの不足分を補えそうな気がします。
日建学院のとことん学ぶ!賃貸不動産経営管理士の基本テキストのアマゾンでの評価
アマゾンでも私が感じたことと概ね同じ評価がありました。
出典:アマゾン
TACのテキストと比べると情報量が多く、細かいことを覚える必要がでてくるのは確かです。
が、そうしないと合格点には届かない気がします。
TACのテキストでは、おそらく本試験では合格点には届かないと直感で感じます。
宅建合格者が大量に受験することが予想される2022年において、TACのテキストの知識だけだと上位に食い込むのは難しいと私も思います。
※TACのテキストを批判しているわけでありません。コンパクトにまとまっていて学習しやすいです。
宅建合格者や実務で不動産をガツガツ扱っているなら、TACのテキストだけでも十分かもしれません。
が、初学者ではあれば本試験で合格できるレベルにまでいけるか?というと足りない気がするというのが私の印象です。
私はこの日建のテキストに加えて、宅建の建築基準法や税のところの問題もやろうと思います。
そうすれば宅建合格者との知識の差を多少は埋められる気がします。