一人法人の社長でもある川島和秀の日々の活動記録です。

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【行政書士試験】累計勉強時間を計測している人がおちいりやすい罠。~合格確率が下がるかも~

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行政書士試験で累計勉強時間を計測している方が一定数います。

 

が、これは一歩間違うと合格確率を下げる要因になりえます。あることに注意しなければなりません。

 

行政書士試験は一般的には800時間~1000時間が合格に達する必要勉強時間の目安と言われています。

 

それをうけて、年間の勉強時間が1000時間もしくは1000時間以上になることをチェックしているのだと思います。

 

計測すること自体は、そこまで悪いことでありませんが、計測しているうちに間違った方向に進む可能性が高くなりえます。

 

気を付けなければいけないことは、勉強時間を増やすことが目的化してしまうことです。

 

そんなことないよ!と思う人もいるかもしれませんが、私が観察している限りだと結構多い印象を受けます。

 

本人は自覚していないと思われますが、客観的にみると時間増やすことが目的化しているように見えます。

 

その点を詳細に説明します。

 

おちいる罠①:勉強時間を増やすための勉強をしてしまう。

 

勉強時間を計測する理由は、合格に一歩ずつ近づいているという実感が欲しいためでしょう。

 

例えば1000時間を合格=ゴールと設定すれば、勉強するたびに確実に合格=ゴールに近づきます。

 

その意識が強くなりすぎると、勉強時間が増えやすい勉強を無意識のうちに選ぶようになりえます。

 

もっとも選びやすいのが、予備校の講義動画やyoutubeの講義動画をみることです。

 

何もしらない勉強初期の時では、予備校の講義動画やyoutubeの講義動画は、有用でかなり役に立ちます。理解の助けになるからです。

 

が、一定の基礎知識がある程度わかった後では、一転して、予備校の講義動画やyoutubeの講義動画は非効率になりやすいです。

 

勉強した気にはなるものの、実際はほとんどわかっていることだからです。

 

実質の勉強時間としては「0」に近くなりえます。

 

勉強の中期以降では、わからない箇所をピンポイントでテキストで確認した方が、時間効率が良くなるのが通常です。

 

が、それだと下手すると1分あると終わってしまいます。

 

勉強時間を増やしたい意識が強ければ、テキストではなく動画の視聴を選ぶでしょう。

 

「そんなバカな」と思うかもしれませんが、観察しているとそういう人は一定数います。

 

予備校の講義動画を何周もしている人がそうです。私の感覚だと3回も見れば十分で、それ以上は勉強はむしろ害になると思えます。

 

 

おちいる罠②:模試を受けない

 

累計勉強時間を計測している人に多い傾向が「模試を受けない」ことです。

 

合格するための勉強ではなく、勉強時間を増やすための勉強を意識しているからと思えます。

 

通常なら、勉強した結果、模試でどれくらい点数がとれるか?を確認するでしょう。が、累計勉強時間を計測している方が、模試を受けない傾向があります。

 

もしくは、模試を受けたとしても、極めて時期が遅い傾向です。

 

観察していると、800時間勉強しても、1000時間勉強しても、模試を受けていないっぽい様子が観察できる場合が多いです。

 

たぶん模試を受けて悪い点数を取りたくないためではないか?と私は推定しています。

 

模試の利用の仕方を誤解している人は、模試で悪い点数をとったら、凹むでしょう。凹んだらメンタルがやられて勉強時間が減るでしょう。

 

また、模試の点数が悪かった場合、今まで〇〇時間もやっていた勉強の効果がきわめて薄かったという事実に直面します。

 

人によっては、その事実を受け入れられない、もしくは受け入れたくないと思うでしょう。

 

そんなことよりも勉強時間を計測して、確実に増える勉強時間に満足を感じながら勉強をした方が精神的には楽であると思えます。

 

この時点で目的が勉強することになってしまっています。合格のために勉強ではなく、勉強時間が増えるための勉強になっています。

 

実際に点数が取れるかどうか?を確認しないままの勉強法で800時間や1000時間も勉強するのは非常に危険です。

 

800時間や1000時間の勉強しても、模試で点数が記述含めて150点くらいしか取れないということは普通にありえます。

 

そのチェックである模試を受けずに、突き進んでしまうことは非常に危険です。模試は合格確率を高めるために有効なので積極的に使った方が良いでしょう。

 

模試の使い方がわからなかったり、軽視している方は以下を参照ください。

行政書士試験で私が思う模試の効果的な使い方。

 

※こんなに勉強したのに点数とれないということになりやすい。

 

結局のところ、勉強累計時間を増やすことに意識が向くと、合格するための勉強ではなく、勉強時間を増やす勉強に無意識のうちになりがちです。

 

累計勉強時間は合格するために一つの目安にすぎません。

 

そして、難関と言われる合格率が10%前後の試験になると、勉強時間が多い合格であることがほとんどです。

 

合格させる試験ではなく、不合格にさせる試験だからです。

 

無策にゴリゴリ勉強しても不合格になる可能性が高いでしょう。どうしたら点数がとれるか?を試行錯誤しながら勉強法を微調整していく必要がでてきます。

 

個人的は勉強時間が500時間を超えたくらいからは、勉強時間は無視した方が良いでしょう。

 

基礎を習得するために一定の勉強時間は必要ですが、それ以上は正しい勉強で勉強しないといくら勉強しても点数が伸びない可能性が高いからです。

 

私自身がR2に1200時間~勉強して152点で不合格になった経験より、身をもって体験しています。

 

勉強時間よりも点数に結びつく勉強を意識することが大事に思います。

【行政書士試験】勉強すれども点数がイマイチ伸びない方へ!「正しい方向の勉強をしているか?チェックする方法」のご紹介。

 

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