一人法人の社長でもある川島和秀の日々の活動記録です。

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資産運用の肝はリスク管理と思える。リスク管理ができるようになるには?

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私は資産運用をする投資家が最も最高級・最高難易度の職業だと思っています。

 

資産運用をする投資家と言っても、証券会社の営業マンや、自己売買部門でウン十億運用しているなどは投資家ではありません。

 

自分の手金で資産運用する投資家のことです。

 

ツイッターなどを見ていても「外資系証券会社でウン十億運用しています系」で運用をうまくやっている人を見たことがありません。

 

多くが大損して退場を余儀なくされ、傍観者としては解説をしているのがよく見る風景です。

 

他人のお金で運用しているのと、自分のお金で運用するのでは、難易度に天と地の差があります。(自分のお金の運用が難しい)

 

練習では素晴らしい投球をするのに、試合になると投げられない野球のピッチャーに近いイメージと思います。

 

また試験で言えば、合格する実力はあっても、本試験になると力が発揮できずに不合格になるパターンとも言えます。

 

他人のお金で運用しているのと、自分のお金で運用することで決定的に違うのは、失敗したら損をするという恐怖感の有無と言えます。

 

失敗したら損をするという恐怖ゆえに、より保守的になり、通常であればできることができなくなり、結果として失敗する流れと思います。

 

失敗したら損をするという恐怖感を無くすことは、自分のお金である以上無理といってもいいでしょう。

 

その代わりに、この程度までなら許容範囲という失敗ときに生じる最大損失を限定させることで、ある程度、損をする恐怖感をコントロールできるようになると私は考えています。

 

つまり、資産運用の肝はリスク管理であると思えます。

 

 

わかっていても難しいリスク管理(わかっていても、リスクが高い過剰な金額で投資をするメカニズム)

 

投資で失敗している人は、ほとんど過剰レバレッジ(投資金額がでかすぎ)と言えます。

 

金額が大きくなれば、当然、損をしたときの金額が大きくなり、リスクが高くなります。

 

そんなことは百も承知ですが、多くの人ができずに、資産を溶かしてしまっています。

 

最初は少額でやっていても、利益がでくれば、「これ金額増やせば、かなり儲かるんじゃねぇ?」となり、自然と金額が大きくなっていきます。

 

ずっと勝ち続けるのは無理なので、どっかで必ず負けます。

 

そして、負けた金額を取り返そうという思考回路に当然なります。

 

負けてくると、これ以上損をできない、失敗したら大変なことになるという恐怖感」が芽生えてきます。

 

ゆえに、負けられない、負けたくないと冷静な判断ができない精神状態になり、さらに負けるの負のスパイラルへとつながっていきます。

 

※いわゆる願望トレードです。相場に対峙するのではなく、自分の希望通りに相場が動くのを期待する負けて当然のトレードになってしまいます。

 

さらに、今度は、負けた分を取り返えそうという気持ちが大きくなり、過剰レバレッジ(投資金額がでかすぎ)に足を踏み入れていくことになります。

 

過剰レバレッジ(投資金額がでかすぎ)はリスクが高いのは承知しているけど、取り返さすためにはしょうがないという考えに行きついてしまいます。

 

だいたいこのパターンになっているのが観察できます。

 

というか、普通に運用をしていれば多くの人がこういう流れになると思われます。

 

ゆえに投資の世界でソコソコ戦えるようになるには、そうならないようにリスク管理をしていかねばなりません。

 

私が意識してやっている方法は以下です。

 

リスク管理①運用で大儲けをしようとしない(年5%で良しとする)

 

2022年では日本は世界の流れに逆行して、低金利を続けています。

 

金利はほぼ0です。

 

そんな状態を考えれば、年に5%が増えるだけでも十分な成果と言えます。

 

そして、運用の世界では年5%を増やすことであれば、難しくありません。

 

さらに、ある年は3%かもしれないが、次の年は7%で平均すると5%という年平均5%であれば、むしろ簡単とも言えます。

 

が、負けている人を観察していると、そもそもの狙いが数倍を狙っているように感じます。

 

数倍を狙うので当然に資産が半壊することもあるというわけです。

 

※このやり方をしていると「一時期、ひと財産きずいたぜぇ~」となる場合もありますが、時の経過とともに確率的にどっかで資産が半壊して、精神が乱れて、逆に借金する人が結構います。

 

数倍を狙う投資のやり方は個人的には負けるべくして負ける投資のやり方だと思っています。

 

逆を言えば、年に5%程度の利益を狙うだけなら、損するリスクも5%程度です。

 

5%程度の損であれば、それによって、冷静な判断ができなくなるということは私の場合であればありません。

 

自分にとって、冷静に判断できる(許容できる)損を理解して、最大損失でも自分の許容できる範囲になるように投資金額をコントロールしていくことが必要です。

 

※結果としては年に5%以上のパフォーマンスになることが多いですが、目標とするラインはあくまで利益を年で5%に設定します。それがとても大事です。

 

リスク管理②短期で増やそうとしない

 

次に気を付けることは、「短期」で増やそうとしないということです。

 

上で説明した年平均5%という数字は、期間を長くとればとるほど、そうなる確率が高くなります。

 

20年以上で運用すると、ほぼ確実と言ってもいいくらい年率5%程度なら増えることがデータで証明されています。

 

リーマンショックやコロナショックがあっても、そうなっています。

 

が、おそらく、多くの方が、「20年?長すぎるんだけど。そんな長期で寝かすお金なんかないんだけど!」と思うのではないでしょうか?

 

データ上で20年以上運用するとほぼ100%に近いレベルで年平均5%以上で運用できるということを言っています。

 

実際には、数年でも年平均で5%以上になっている可能性は十分にあります。

 

投資が怖いと考える人は、最悪、20年以上投資すると覚悟してしまえば良いわけです。年5%といっても複利運用すれば、資産は高確率で4倍以上になります。

 

こうすることで、年金の2000万不足に悩むことは無くなるでしょう。

 

気をつけなければならないのは、投資対象です。

 

伸びそうもないものに投資して、あきらかに失敗したと思った場合は、見切りをつけなればいけないことです。

 

時代から取り残された会社等に投資をし続けていたら、20年経っても増えるどころが下がっている可能性が十分にあります。

 

そういう意味では、投資対象の目利きが必要になってくるので、少し難易度が高くなるかもしれません。

 

が、短期で増やそうとするリスクに比べれば、格段に低リスクになると思います。

 

投資で失敗する人は、「すぐに増やしたい」という思考回路の人が多い傾向です。

 

すぐに増やすのではなく、相当な時間をかけて増やすと意識が大事と思えます。

 

リスク管理③投資金額を想定の30%以下にする

 

投資したのはいいが、失敗したと思えるときに、とれる対応は主に2つです。

 

1つは損切りです。

 

損切りがもっとも合理的ですが、人はそう簡単に損をうけることができない精神構造をしています。

 

損切りができるようになるには、損切りをしないで放置していることのほうがもっと損であることが腹落ちしてわかっていないとできません。

 

かといって、バンバン損切りしていると、それはそれで損が膨らみます。

 

損切りを継続しても、最終的に増えることが多い状態に投資実績がなるまで、安易な損切りは控えた方が良いと思えます。

 

損切りは難易度が高めです。

 

もう一つのやり方は投資金額を抑えるということです。(投資金額を30%以下にする)

 

イメージだと1000万投資できる資金があるなら、ぐっとこらえて、300万を上限の投資額とすることです。(100万なら30万まで)

 

そうすることで、逆にいってしまったときの、含み損に耐えれるようになります。

 

いい銘柄を買ったとしても、日々に多少の値動きがあります。タイミングが悪いと買ったあと、一度大きく下がってから上がる場合もあります。

 

そんなときに、投資金額が30%以下だと、一度大きく下がっても、精神的に余裕があり、冷静にみていることができやすくなります。

 

最初でMAXの投資をしてしまった場合で、一度大きく下げることがあった場合は、最悪、そこで恐怖から売ることになります。

 

リスク管理②の短期で増やそうと思わなく、ある程度の長期で投資をするためには、日々動く値動きに耐えられる投資金額である必要です。

 

※投資で損をしている人は概ねここで上げた3つのことと逆をことをやっている傾向があります。(頭ではわかっていても、実行は出来ない人が多いというのが正しい表現かもしれません)

 

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