一人法人の社長でもある川島和秀の日々の活動記録です。

会社に不満があって辞めて起業したいという相談に、「サラリーマンのままでいた方がいい」と返答する理由とは?

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ほとんど知り合いがいない私ですが、まれに会社に不満があるから独立でもしようかな?的な相談を受けることがあります。

 

が多くは、「本当に辞めたいわけでなく、愚痴りたいだけ」と私はとらえて、相手が納得するまで話を聞くことにしています。

 

細かい事情は違いますが、会社を辞めたいという不満の原因はだいたい一致しています。

 

「俺はこんなにがんばっているのに、会社から評価されていない」ということです。

 

具体的な不満にすると、以下のようなものです。

・となりのアイツは、まったく仕事をしていなくて、全部こっちに回ってきて、実質、俺が会社をまわしているのに、アイツよりも給料が低い。
・アイツよりも営業成績が良いのに、アイツの方が先に出世した。

 

じゃあ、実際に会社辞めたら、お金を稼げる算段があるの?と聞くと、「ない!」となる場合がほとんどです。

 

もしくは稼ぐことができたとしても、今ある会社の顧客をスライドさせることができれば稼げる的な話になります。

 

結構、こういうパターンの人が多いのではないでしょうか?

 

サラリーマンでいるよりも自分でやった方が稼げる(実際に稼いでいる)から会社を辞めるではなく、今いる会社に不満だから、とりあえず辞める的な考えです。

 

そして、だいたいが私の同年代のため、養うべき家族がいます。(子供、配偶者)

 

「よくもまあ、そんな丁半バクチみたいなことを人生の後半でやる気になるなぁ」と毎度ビックリしています。

 

私は、だいたい、「あなた一人ならいいけど、家族いるんでしょ。起業したら最悪、家庭崩壊して、一家離散するよ!その覚悟ある?」といってサラリーマンのままいることをおススメしています。

 

サラリーマンのままでいることをすすめる理由は以下です。

 

 

サラリーマンの必ず月給がもらえる仕組みは威力絶大

 

 

サラリーマンのままでいると、ありがたみがわかりにくいですが、必ず固定の給料が毎月もらえるというのは、ものすごくスゴイことです。

 

自分で稼ぐことになれば、当たり前ですが、仕事を受注して、完了させないとお金は1円も入ってきません。

 

しかも継続的に仕事を受注できるかどうかもわかりません。

 

仕事をとりたい気持ちが強いと、「とにもかくにも値段を安くして、まずは仕事受注だ!」となる人も多いです。

 

そうなると、実質的に薄利多売をやっているのと同様になります。

 

表面上は1国1城の社長ですが、実際は時給500円くらいで働いているのと同様みたいな状況になってしまうパターンもあると思えます。

 

そのときになって、初めてサラリーマンの月給の良さに気が付くと思います。

 

会社からの待遇に不満があろうが、確実に毎月、確定したお金がもらえることが約束されているからです。

 

この見積もりが甘いと、会社を辞めたはいいものもの、数か月で資金がなくなり、別のところで、前の会社よりも悪い待遇になって就職することになる可能性が高くなります。

 

 

数年、働かなくてもいいくらいの資金がない場合がほとんど。

 

会社を辞めるにあって、十分な資金を確保できているか?を聞くとない場合がほとんどです。

 

資金がないのに、一時の感情で会社を辞めたら、大変なことになるのは火をみるよりも明らかです。

 

ましてや、配偶者や子供がいれば、なおさらです。

 

うまく行かなかったときは、家族間で不協和音が生じ、最悪、一家離散へなってしまう恐れがあります。

 

その覚悟があればいいですが、基本、家族のために働く人が多いので、本末転倒になります。

 

 

稼ぐ算段がない。

 

会社を辞める原動力になっているのが「会社への不満」なので、その不満を解消したいから辞めるという思考回路になっています。

 

起業するのであれば、色々と試して、今の会社に勤めているよりも稼げる状態になってからの方が安全(ローリスク)です。

 

稼げる算段がある程度、見えてる人からは相談されたことがありません。

 

稼げる算段があれば、相談なんかせずに、早々に起業していると思えるので、当然と言えば当然でしょう。

 

稼ぐ算段のないのに、どうして会社を辞めるという思考回路になるのか?私には理解に苦しみますが、そういう人は意外に多いので、驚いています。

 

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