一人法人の社長でもある川島和秀の日々の活動記録です。

社長(独立開業)は思ったよりカッコよくない~独立してみるとイメージが180度変わる~

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私は2017年にサラリーマンをやめて、個人事業主ではなく、法人を設立し独立(起業)しました。

 

独立前は、起業(開業)して社長(代表)になることにかっこいいイメージを持っていました。

 

具体的には、サラリーマンでいるよりも稼ぐことができる力があるという客観的な証明が独立(開業)して社長(代表)になるということだと思っていました。

 

つまりは「社長=人より多く稼げる人」であり、通常は「なりたくてもなれないの」が社長だとも思っていました。

 

そのため起業できた際は、「ついにやったぜぇ~。私も稼げる人がいける領域に足を踏み入れた!」と歓喜したのを覚えています。

 

実際に退職する直前の数か月は月給に加えて、給料以外で月給以上の金額を稼ぎ出すことに成功していました。

 

が、そんなヒャッハー♪という浮ついた気持ちは1年程度で消え失せて、起業して5年経過する今では、社長(代表)って思ったよりもショボいなと感じています。

 

社会的なステータスで言えば、社長(代表)よりもサラリーマンの方が格段に上じゃねえ?と思うに至っています。

 

行政書士に合格すると、1国1城の主だえ~と歓喜してサラリマーンを辞めて独立開業に踏み切る人をよく見かけますが、しっかり吟味しないと後悔する可能性があると思えます。

 

独立・開業すると稼げないということを言っているのではありません。

 

独立・開業するというのは、戦争をやっている最前線で戦いにいくようなものなので、ドロドロして厳しい戦いをこれからすることになるという想定をしておく必要があります。

 

「独立・開業♪ついに私も社長♪」みたいなキラキラしたものではないということを言いたいだけです。

 

「独立・開業♪ついに私も社長♪」みたいなキラキラした方をみると、戦地にいくのにこれから戦地楽しみ♪とスキップしているように見えて、「そんなウキウキするもんじゃねえから」と思ってしまいます。

 

その理由をご紹介します。

 

一般的には社長の信用力が0に近い

 

社長=ある程度お金を持ている人=稼げる人イメージが私は独立前もっていました。

 

ゆえにサラリーマンよりも社長の方が、社会的なステータスが高く信用力があると思っていました。

 

が一般社会では社長の信用力は0です。

 

よくわからないことをやっている人扱いをされます。

 

典型的な例でいうとサラリーマンのときであれば余裕で作ることができたクレジットカードが独立開業した場合は作りにくくなります。

 

※必要ならサラリーマンを辞める前に必要な分だけ作成しておいた方が良いです。

 

これはある意味で当然の結果とも言えます。

 

サラリーマンであれば、確実に給料が入りますが、社長だとわかりません。下手すると翌月に倒産して破産する可能性もあります。

 

そんな人にお金を貸すのはリスクでしかありません。

 

一方、サラリーマンの給料は会社が倒産しても何よりも優先して支払われるように民法で先取り特権として守られています。

 

クレカ業界に代表する与信ビジネスをする企業からすればサラリーマンの方が信用力があるわけです。

 

 

また、法人を設立した場合は、銀行口座すら簡単に作らせてもらえず、苦労します。

 

下記で書いていますので詳しく知りたい方は参照ください。

 

法人で銀行口座を開こうとすると、「こいつは犯罪者で脱法行為をするために口座開設しにきたんじゃないか?」と疑われることからスタートします。

 

ここに上げた例以外でも、サラリーマンときではなかったムゴイ扱いを受ける傾向があります。

 

そうなるのは以下で紹介するような社会的な背景があると思われます。

 

勤めることができなくて、しかたなく社長をやっているパターンが結構多いと思われる

 

稼げるのが社長というイメージを私はもっていましたが、一般社会での社長は、どうやらそうでないっぽいことに気が付きました。

 

もちろん稼げる社長というものいるわけですが、そういう方は一部であると思えます。

 

通常は、ほとんどの会社に採用されなかったために、しかたなく自分でやらざると得なく社長になっているというパターンなんだろうと予想できます。

 

そもそもが会社に採用されない微妙な人という位置づけになっている気がします。

 

そう邪推してしまうくらい、実際の経験からしても、社長の扱いが雑な印象を受けます。

 

※一人で経営すると細かいことまですべて自分でやる必要がでてきて大変

 

独立前は、社長は野球の監督みたいにベンチにいて、あれこれ指示して社員に仕事をやらせる司令塔みたいなカッコいいイメージがありました。

 

が、それはあくまで社員がいた場合です。

 

社員がいなくて1人で経営をする場合は、細かいことまですべて自分でやる必要がでてきます。

 

営業だけなく、給料振込・年末調整・会計処理で経理的なことであったり、社会保険料の書類提出などの総務的なこと、備品・消耗品の購入作業などの雑用など、すべてをやることになります。

 

サラリーマンであれば、自分の担当する分野だけをやっていればよかったわけです。

 

社長と言うとカッコいいことをやっているイメージがありましたが、実際は雑用みたいなことをひたすら自分でやらなければならない状況であることがほとんどです。

 

なら社員・バイトを雇えばいいじゃないか?となりますが、費用もかかりますし、雇ったら雇ったで別の問題も発生するので、そんな簡単でもありません。

 

行政書士開業したものの廃業が多いのは「開業をかっこよく思いすぎ」だろう

 

私は独立開業することを否定しているわけではありません。

 

私自身で独立していて後悔はしていませんし、一定レベルで満足しています。

 

が、独立開業して1~2年というは、結構しんどい思いをしました。

 

その原因を考えると、やっぱり独立・開業に対して、無駄に良い期待を持ちすぎていたことだと思っています。

 

そういう意味では、これから開業・独立する方が希望に満ちてキラキラしている様子をみると、余計なお世話ながら、戦地にいくのにこれから戦地楽しみ♪とスキップしているように見えて、「そんなウキウキするもんじゃねえから」と思ってしまいます。

 

実際に行政書士などは開業したものの廃業する人が多いと言われています。

 

それはきっと、独立開業をかっこよく思いすぎているのが原因だと思います。

 

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