一人法人の社長でもある川島和秀の日々の活動記録です。

法人設立や個人事業の開業は思っているより良いものではないよ。

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独立開業、法人設立することを過度に期待しすぎていると思っていたのと違う!とギャップに苦しむことになる可能性が高いの注意が必要です。

群馬さん

 

2022.6月時点で私自身が開業をしようと準備をしているため、自然と同業の方で開業した直後の方やこれから開業する方の動向が目に入ってきます。

 

そういう方を遠目から見ていると希望でキラキラしてまぶしい限りです。

 

私は結構冷めた目というか状況を冷静に判断した上で、開業=希望に満ちたもののようにとらえておりません。

 

というのも、私は2017年10月に法人を設立して、現在5期目を迎えている状態なので、行政書士としての開業はしていませんが、一足先に独立している状態にいます。

 

その経験からも、一足先に、その淡い希望に満ちてスタートさせた先にどんなことが起きるかも、想定できており、そんないいものではないゾ!というのを理解しているためです。

 

特に行政書士の開業は、法人設立による起業よりも難易度が高いと思っています。

 

 

やるべきことがものすごく多いことに気が付くのでは?

 

サラリーマンから開業もしくは起業すると、「一国一城の主だ!ひゃっほー!」と思います。

 

が、そう思ってヒャッハー的に気分でいれるのは、開業・起業して数か月くらいで、その後は、「なんかサラリーマンのときより、ツライんだけど」という状態になっていると思います。

 

というのも、サラリーマンというのは完全なる分業制であり、自分はざっくりいうと得意分野というか一分野だけやっていればいい状態なわけです。

 

それが起業もしくは開業すると、人を雇わない限り、原則、すべて自分でやることになります。

 

つまりは経営、営業、経理、総務、法務と全部やる必要がでてきます。

 

社長は得意なことに集中して、後は外部にアウトソーシング!なんていう、もっともらしい言葉にしたがって、人を雇うと稼げてもいないうちにCASHがどんどん燃えてなくなっていきます。

 

人を雇わなくて、全部自分でやった場合には、イメージしていたキラキラした社長像はふっとび、仕事はろくにないのに、ただ単に日々収益にならない雑務しかやることがないという可能性もあります。

 

集客どうするの?問題

 

法人を設立した場合は、必ずしも集客をする必要がありません。

 

強力に集客できるプラットフォームを利用することで、手数料はそれなりに払うものの苦労することなしに集客することが可能です。

 

物販の例で言えば、amazonを使ったり、メルカリを使ったりすれば、集客にはまず困りません。

 

売れる商材を見つめることができれば、勝手にドンドン売れていきます。物販の超ド素人であっても、ビックリするくらいガツガツ売れていきます。

 

が個人事業で行政書士などで開業するとなると、自分でHPを立ち上げて、いわば自分で集客する必要がでてきます。

 

ネットで集客するのは広告費を突っ込む以外では、早くて3か月、通常なら6か月程度は時間がかかると思えます。

 

逆を言えば、ネット集客をメインとした場合は、3か月~6か月は、ほとんど仕事が受注できなくて当たり前ということです。

 

あらかじめ、そのことを覚悟していれば良いですが、開業して「さあここ人生を変えるぞ!」とキラキラしている状態なら、3か月~6か月でほとんど仕事が受注できない状態を受け入れられるか?疑問に思います。

 

表面上の社長や代表という肩書とは裏腹に仕事なくて、貯金の食いつぶし生活もしくはバイト生活という現実を受け入れられるかどうか?と思います。

 

実務知識どうするの?問題

 

法人設立の場合は自分の得意分野で勝負できるのでこの点は問題ありませんが、私も実感していますが、行政書士業務は実務経験がほぼ積めません。

 

積みたくても募集がほぼなくても、ぶっつけ本番で対処せざると得ません。

 

所詮は行政に対する申請なので、できないわけはないという考え方もあり、自分のことであれば、時間がかかってもそれでできれば問題ありません。

 

が問題は、相応に立派な対価をもらっているにもかかわらず、ぶっつけ本番で対処というのがプロの仕事としていいだろうか?と思ってしまいます。

 

実務が積めない以上、そうせざると得ないのは行政書士側の事情はわかりますが、顧客側は全くそうは思わないでしょう。

 

私が観察している限りだと、「とりあえず受注して、受注しながら覚えていく」というのが王道みたいになっていますが、個人的には違うと思っています。

 

私自身がいわゆる専門家という人に質問すると私の方が知っていて「専門家という人がネットで調べたらわかることしか知らない事実」に何度も怒りを覚える経験があるからです。

 

もし私が「とりあえず受注して、受注しながら覚えていく」というスタンスだったら、自分に経験がない旨を顧客に開示して、その分、料金を値引きや日程が遅れたら値引きする等をして調整をしないとフェアじゃないと感じています。

 

どう思うかは人それぞれで正解はありませんが、行政書士業務は実務が積みにくいのに、見切り発車でスタートせざると得ない難しさがあり、簡単ではないと私は思っています。

 

※もろもろ総合的に考えて法人設立や個人事業開業後の収益化はそんなに簡単でない

 

以上踏まえると、法人設立後や行政書士開業後、うまく軌道にのせていくのは、結構大変だと私は思っています。

 

実務経験の積む機会がない行政書士の開業は、そういう意味では法人設立よりも難易度が高いと思えます。

 

一部のすでに経験を一定レベルで積んだ人なら良いですが、多くの人は無経験で始まると思います。

 

行政書士の開業はキラキラしたものではなく、逆のいばらの道を進んでいく覚悟が求められるものだと私はとらえています。

 

そのため、私はさっさと開業するという道を選ばずに、相応の準備をして、打って出るに耐えうる状況になった場合に行政書士の開業をしようと思っています。

 

夢のない話になってしまいますが、法人設立や個人事業の開業は思っているよりいいものではないよ。と私は思っています。

 

軌道にのせるまでは、いばらの道を歩く覚悟が必要で開業♪というようなキラキラしたものではないと思っています。

 

※あくまで個人的にそう思っているということです。

 

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