資格試験は「ある合格率」で難易度が「格段に」上がることを理解すべし
試験試験は合格率によって難易度が変わります。(一部例外もありますが)
「そんなことわかっとるわい!」と思うかもしれませんが、難易度の上がり方がレベチ(段違い)になる境目があることを理解している方は少ないように思います。
合格率30%と合格率28%だったら、難しさはあまり変わらないように思いませんでしょうか?
合格率11%と合格率9%も同様に、「変わらないんじゃねえ?」と思うかもしれません。
が、私の体験だと、たかが1~2%の合格率が違うだけで難易度がレベチ(段違い)に上がる境目があります。
そのことを理解して、資格試験に挑まないと何年も挑戦することになるでしょう。
難易度をはかり間違えてているため、当然といえば当然ともいえます、
そこで、難易度がレベチ(段違い)に上がる境目についてご説明します。
※あくまで個人的な感覚によるものです。また当てはまらない例外もあります。
目次
合格率30%以上の資格試験は簡単(過去問の丸暗記で合格可)
合格率が30%以上の資格試験は、比較的に簡単です。
何をもって簡単か?というと、過去問の丸暗記で合格できる可能性が高いからです。
勉強の仕方も、なんらかのテキストと過去問を買って、それをやり込めば、原則、合格するレベルの試験です。
難易度によって、1~2周やれば合格するものであったり、5周程度やらないと合格しないものだったりします。
が、原則、テキストと過去問で合格が可能というレベルです。
それのレベルにある試験が、ざっくり合格率30%以上の試験の傾向と思えます。
が、合格率が30%を下回ってくると、一気に難易度がが変わってきやすくなります。
世の中にあふれる多くの資格試験はこの合格率30%以上の過去問をやると合格する試験に該当します。
観察していると、年にいくつもの資格をとりまくる資格マニア的な方は、この合格率30%以上の資格試験をとっている傾向です。
勉強時間で言えば、30時間(1日1時間で約1か月)もあれば十分合格可能な試験が多いです。(一部例外はあります)
ゆえに、お手軽で、取ろうと思えば比較的簡単にとれるもので、強いていうとそんなに価値があるものでもありません、
合格率15%以上30%未満の資格試験は難易度が上がる(過去問の周辺知識が必要)
合格率が15%以上30%未満の資格試験になると、難易度が一段階あがります。
30%以上の合格率の試験と同様のノリで受験すると高確率で不合格になる傾向があるの注意が必要です。
というのも、テキスト・過去問を買って、周回させるだけでは合格できない難易度になってくるからです。
過去問に出てくる問題は当然のことをして、過去問にはでていないが、テキストには載っているような過去問の周辺知識まで勉強する必要がでてきます。
そのため、このレベルにある試験であることを見誤り、合格率30%以上の資格試験の勉強と同様に、ひたすら過去問を周回していると高確率で不合格になりえます。
このレベルの試験から、複数年受験しても合格できない方がチラホラでてくるようになる傾向です。
具体例で言えば、宅建試験や、賃貸不動産経営管理士が該当してくるでしょう。
賃貸不動産経営管理士は、国家資格化する前までは、合格率30%以上の過去問を周回していれば合格する試験でした。
が、国家資格化したことにより、難易度が一段階あがり、合格率が15%以上30%未満の資格試験になった可能性が高いです。
合格率30%以上の過去問を周回していれば合格する試験と思って受験した方は、軒並み不合格になってしまったと思われます。
合格率が15%以上30%未満の資格試験になると勉強時間で言えば150時間~500時間は必要になるでしょう。
15%~20%の合格率の試験なら、勉強時間で300時間~500時間で、20%~30%の合格率の試験なら、勉強時間で150時間~200時間くらいが必要になると思います。
合格率10%以上15%未満の資格試験はさらに難易度が上がる(他資格試験の勉強も必要)
合格率が10%以上15%未満の資格試験になると、難易度が「さらに」一段階あがります。
このレベルの資格試験の勉強はかなり難しくなると思います。
というのも、合格率が10%以上15%未満の資格試験は、そんなに数が多くないからです。
通常の方だと、合格率が10%以上15%未満の資格試験が、高難度であるとは思いにくでしょう。
何が高難易度にさせるか?というと、「他資格試験の勉強まで必要」になる可能性が高いからです。
何で他の資格試験の勉強をしなければならないの?と疑問に思うでしょう。
合格率10%の試験であれば、10人中9人が不合格になる試験です。
となると、通常で〇〇したらいいよと言われている王道みたいな誰もがやる勉強していても、不合格になる試験であることを理解しなればなりません。
当然に、テキストを読んで、過去問を完璧する程度では、合格には届きません。誰もがやるからです。
過去問にでていない、テキストに載っている周辺知識を抑えにいても、まだ足りないことが多いです。
そこまでは、多くの受験生がやる可能性が高いからです。
そのため、合否を分けるポイントは、過去問にもなく、テキストにものっていない、つまりは「他資格で出題される問題」を勉強することになるケースが多い印象です。
他資格で出題される問題までカバーしにいくと範囲が膨大になります。
しかも、合格にするためのキーポイントにはなりますが、出題される問題数としては1~3問くらい(10%未満)しかありません。
つまりは、出題率10%未満の問題に対応するために、膨大な他資格の問題をやる必要がでてくるわけです。
これが難易度を一段階難しくする要因になっていると思われます。
が、この事実に気が付かないでひたすら勉強していると、合格まであと少しの点数で何年も不合格になり続けるという地獄のような状態になりがちです。
具体例は行政書士試験でしょう。
行政書士試験は180点以上で合格になる試験ですが、170点台で不合格になってしまった方は、翌年も170点台で不合格になる確率が極めて高いのが観察しているとわかります。
このレベルの試験になると勉強時間を増やせば、合格するというものでもなくなってきます。
勉強のしかたを間違うと、万年受験生になる可能性が高いの注意する必要があります。
私自身も行政書士試験ではかなり苦しみましたが、自分なりに正しい勉強をしているか?をチェックして合格することができました。
知りたい方は下記をどうぞ。(一部有料です)
・勉強すれども170点前後に止まる方、必見の点数の結びつく勉強をしているかチェックする方法
合格率5%前後の資格試験は、よほどの覚悟はないと手を出さない方が良い。
世の中には合格率3~5%くらいの、司法書士試験や司法試験予備試験があります。
この試験の難しさは、想像を絶するものがあります。
合格率10%の行政書士試験を余裕で合格した人でも司法書士試験で5年浪人しているなどが普通におきています。
よく民法で、7年間、行方不明が続くと失踪宣言が適用できることから、死亡したとみなされることを例に以下のようなブラックジョークがされる場合があります。
「もうすぐ司法書士試験という登山を始めて、もうすぐ失踪宣言になる(7年間合格できない)」みたいなブラックジョークです。
個人的には、よほどの覚悟のある人以外は、合格率5%などの超高難易度の資格試験には手を出さない方が良いと思います。
以上、合格率からみる資格試験の難易度でした。