【宅建】宅建の模試で点数が30点前後で止まる人が多い理由。
↑多くの人は宅建の難易度を誤認して落とし穴に落ちます。(私も落ちました)
観察していると宅建は模試で30点前後に止まる人が多いです。(本試験でも同様かもしれませんが)
たぶん何かしらの壁があるためにそうなっているんだろうという想像はできていましたが、実際に勉強してみて「なるほど、そういうことね!」と理解することができました。
端的にいうと、宅建の難易度が間違えられて(実際より簡単とされた)状態でネットで出回っているためです。
つまりは、検索するとでてくる「〇〇すれば合格するというやり方」をすると多くの人は点数が30点前後しかいかないということです。
じゃあ、ウソがネットにでているのか?というとそうではありません。
少数の極一部の人にとって、検索するとでてくる「〇〇すれば合格するというやり方」で本当に合格できるわけです。
ゆえに、ネットの「〇〇すれば合格するというやり方」を実行する多くの人にとって、模試が30点前後で止まる現象が起きることになると私は思っています。
具体的に詳細に私が思っているメカニズムをご説明します。(※あくまで2023,9.7時点で考えることです。)
目次
ネットに出ているやり方では「30点」止まり
通常、ネットにでているやり方は、大手予備校が出しているテキスト・過去問を買ってやり込めば合格できるというものです。
LECさんやTACさんを使う人が一般的には多いでしょう。会社は違えども内容に大きな違いはありません。ざっくり同じと考えても差し支えないと思います。
私はTACを使いました。以下がテキストと過去問です。(※下記リンクはもしもアフィリエイト かんたんリンクを利用しています)
私はこれらを全体で3周、宅建業法だけは9周をやって模試に臨みましたが、30点という低得点に沈みました。
【宅建 LEC ゼロ円模試】
権利 7/14
法令 6/8
税 1/3
業法 14/20
免除 2/5合計 30/50
累計勉強時間110時間くらい。
宅建業法を仕上げるつもりで宅建業法を重点的に勉強して臨みましたが、微妙な点数でした😅 pic.twitter.com/iPSXFj5Nw1
— 川島和秀(行政書士|群馬県邑楽郡) (@hm_ceo_) July 12, 2023
一般的に、過去問を全体で3周だとそこまで多くないでしょうが、少ない人なら3周でも合格するという人もいます。
宅建業法に関しては9周をやっているので、それなりにやり込んでいるほうでしょう。
にもかからわず14点しかとれませんでした。(宅建業法は18点以上とるのが合格するために必須と言われています)
私はここで思いました。
「あれ?ネット言われている勉強法では全然合格に足りなくねえ?」と。
私は、宅建は合格率15%の難しい部類の資格試験なため、どうせ思った通りに勉強は進まないだろうと早めの調整をしていたので、この模試の7月でこの事実に気が付きました。
この7月のゼロ円模試をとりあえずの腕ためしで受ける人が多いでしょう。本試験までまだ時間があるからです。
が、私は本試験のつもりでほぼ勉強を完成したと思えるに近い状態で臨みました。
そして、30点というなんとも低い得点になり、「あれ?ネット言われている勉強法では全然合格に足りなくねえ?」という事実に気が付きました。
通常多くの人は、私のこのやった作業をまさに本試験までの勉強でやるであろうことは想像つきます。
本試験の直前や本試験を受験して、初めて「あれ?全然点数とれないんだけど?」を気付くだろうと思えます。
(通常は)大手予備校の過去問をやるだけは足りない
上記に上げたような大手予備校の過去問は、超良問を選抜してくれています。
それをやり込めば、基本事項を覚えることは可能になります。
が、残念ながら本試験では対応できません。本試験の方が明らかに細かい論点をついてくるからです。
つまりは合格点以上やそれ以上の点数を目指す場合には、細かい論点をも学習する必要がでてくるわけです。
一部、実務経験があったり、何かしらで法律に詳しい人であれば、大手予備校の超良問をやり込むだけ合格に達する場合もありえます。
が、普通の人であれば、大手予備校の過去問で掲載されている超良問だけを演習していても本試験では合格レベルまで行かない確率の方が高いでしょう。
実際にそれが点数に現れているのが、模試で点数が30点前後までしかいかないということと思えます。
実際に大手予備校の選別した過去問以外の肢を見ると、明らかに細かくなり、基本知識だけは回答不能の肢が多いことに気が付くはずです。
そのことからでも、大手予備校の選別した過去問だけをやり込んでも合格点には到達しにくいと思えます。
その事実に気が付かないと、やっても30点止まりの問題集をひたすらやる結果になり、ゆえに結果も30点前後となりやすくなるように思います。
実際にそうなっている人が多いように思えます。
合格必要な勉強時間の目安300時間~500時間になっている意味を考えてみよう
上記に上げたような大手予備校の過去問をやり込むと、テキストを読む時間を含めても、そこまで時間がかかりません。
100時間もあれば、3周は少なくてもやることは可能でしょう。150時間まで6周くらいできると思えます。
そこから逆算すると大手予備校の過去問をやり込むだけ受かるのであれば、合格に必要な目安時間は150時間~300時間でしょう。
実際に私も勉強していて、最初の方はどうして勉強時間が300時間も必要になるのか?理解できませんでした。
下記は勉強開始して50時間くらい勉強したときの記録ですが、もう70%はTACの過去問を仕上がったという感覚を持っています。
【宅建・勉強進捗状況】勉強開始から約2か月経過~累計勉強時間50時間~
が、実際はそのレベルでは全然足りないわけです。
大手予備校の過去問を完璧した上で、さらにそれらの過去問に掲載されていない細かいレベルで問われる過去問にも対応する勉強が必要になるわけです。
それらをやっていくと、どうしても勉強時間が300時間~500時間になると思えます。
私もそうなっていると思います。(だからいって合格できるかどうか?わかりませんが)
※本試験に合格できるレベル・模試で高得点を取れるレベルになるには、一段上の勉強が求められる
まとめると、ネットを検索するとでてくるような、大手予備校が出している過去問をやり込めば合格する的なやり方では、合格できない可能性は高いでしょう。
そして点数は30点前後になるでしょう。
なんで?そうなるの?と思うかもしれませんが、そのレベルの問題で構成されているからです。
私の経験上だと極めて妥当と思えます。
にもかかわらず、なぜネットでそういう微妙な情報がヒットするか?というと、そういう記事を求めている人が多いからでしょう。
できるかぎり楽な方法で合格したいと思うのが人間です。
そのために、できるかぎり楽な方法で合格できた人の体験記がクローズアップされているだけに思えます。(再現性は度外視されています)
実際に合格するレベルに達するには、もう一段上のレベルでの勉強が求められると思います。
私はそう思って、現在勉強しています。
もう一段上の勉強とはなんぞや?と気になる方がいれば、宅建業法に関しては以下で書いていますのでどうぞ。(一部有料です)
また、R5の本試験で自己採点45点が取れましたが、それにあたり、どれくらい勉強していたか?を以下で書いています。(一部有料です)
【R5宅建試験】自己採点で45点。何をどれくらい勉強していたか?何を意識していたか?