一人法人の社長でもある川島和秀の日々の活動記録です。

宅建試験は「行政書士試験合格者」でも意外に不合格になりやすいと思える理由。

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↑油断していると転びます。(不合格になります)

 

一般的にいうと行政書士試験に合格していると宅建には問題なく合格しそうに思えます。

 

試験の難易度が行政書士試験の高いからです。

 

ざっくりの私の感覚で比較すると以下のような違いがあります。(あくまで私の感覚です)

 

 

データ上では行政書士試験に合格していれば宅建にも合格しそうに思えますが、実際は行政書士試験に合格したからと言って、簡単に宅建試験に合格できるわけではありません。

 

むしろ、不合格になる人もそれなりにいるように思えます。(※私も不合格になるかもしれません。)

 

どうして行政書士合格者は宅建に合格しそうに思えるのに不合格になりやすいか?をご説明します。

 

最大の理由:ナメる(油断する)

 

普通にガチで勉強するのであれば合格しやすいでしょう。

 

が、まなじ行政書士試験に合格しているため、ちょっと勉強すれば合格できるんじゃねえ?という油断が生じるわけです。

 

行政書士試験合格者の全員がそうというわけではありませんが、観察している50%くらいの人は多かれ少なかれ油断しているように思えます。

 

実際に私もナメテいたと思います。

 

というのも、ネット上では行政書士試験合格者が極めて短期間で宅建に合格している事例がいくつか見つかるからです。

 

1か月くらいで合格したという人はまあまあ見つけることができます。

 

そのために、なんとなく頭の中に1か月くらい勉強すれば合格水準までいくんだなと誤認する人がいると思えます。

 

ゆえに油断するわけです。

 

理由②:油断するために情報収集を怠る

 

難しい試験と思っていれば、入念に情報収集するでしょう。

 

が油断していれば、情報収集を怠ります。テキトウに市販のテキスト・過去問をやっておけば合格できるっしょ!と軽く考えます。

 

が、実際やってみるとわかりますが、宅建試験はそんな簡単ではありません。

 

市販のテキスト・過去問をある程度やり込んでも模試で点数がとれません。

 

仮想本試験のつもり45点くらい取るつもりで本気で受験した模試の結果が以下です。


30点しかとれず、完全に不合格な点数です。45点を狙っていたとは、思えないくらいの低得点です。

 

幸い、私の場合は、7月のこの模試でこのままいったらヤバいぞと思って修正に着手しました。

 

もっと遅い時期から、そろそろ本気で勉強するか!的になっていたら、直前期である現在でも低得点で苦しんでいることになったと思えます。

 

実際に、直前期になって「模試をやって30点前後しか取れなくてヤバいぞ」とあたふたする人もいるように思います。

 

理由③:覚えることが多いので短期でなんかなるものでもない

 

宅建は難しくはないものの、覚えることがものすごく多いです。

 

そのために、短期で勉強して何とかなる可能性は低いです。早いうちから、何度も覚えて忘れてを繰り返しておかないと確固たる知識まで到達しません。

 

そのために油断して、模試で点数が取れないことが直前になってわかって、必死に覚えにかかっても合格点まで届かない可能性は十分にあります。

 

おそらく、「こんなに細かいところまで覚えなければダメなの?」と戦意喪失するでしょう。

 

そうなると、行政書士合格してもいるし、まあいっか!と早々にあきらめて宅建は不合格になると思えます。

 

理由④:民法のアドバンテージはほとんどない

 

さらに民法を行政書士で勉強しているから宅建ではあまり勉強しなくてもいいしょ!と考えがちですが、実際はそこまで簡単に点数がとれるわけではありません。

 

宅建の権利関係(民法)は14問出題されますが、そのうちの4問は借地借家法・区分所有法・不動産登記法などの行政書士試験の範囲外から出題です。

 

となると有利になるところは10問分しかありません。全部で50問なので、20%分です。

 

しかも行政書士で民法の勉強したからといって、満点取れるほど甘くもありません。

 

ゆえに、本当に有利働くのは得点にして2~3点分くらいにしかならないでしょう。ある意味で誤差の範囲です。

 

つまりはしっかりと宅建の勉強をやっておかないと平気で不合格になりうるというわけです。

 

油断せずに普通に勉強すれば良いのですが、行政書士に合格しているし♪と油断するのが普通でしょう。

 

というわけで、行政書士試験に合格しているからといっても、宅建に不合格になるリスクは結構あるというわけです。

 

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