一人法人の社長でもある川島和秀の日々の活動記録です。

【宅建】過去問の「正解率を95%以上する」における注意点。

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宅建に合格するには過去問の正解率を95%以上にすべしという指針のようなものがあるっぽいです。

 

宅建は過去問と似たような問題がでる確率は70%と言われているようです。

 

そのために、過去問をある程度、正解できるようにしておけば合格するという理屈です。

 

しっかりとした理屈で、それなりに信頼性があるやり方と思えます。

 

個人的には、より正確にするなら、実際に各年度ごとに過去問からどれだけ出題されていたか?数字であったほうが良いと思えますが、これらの数字を実際に調べている人は私の観察する限りいません。

 

詳しく調べなくても、合格するための勉強法の方向性としては、示されているので、それでも十分価値があるでしょう。

 

が、この過去問の正解率95%にはいくつか見落とすと不合格になりえるポイントがあるので注意が必要と思えます。

 

その注意点を列挙したいと思います。

 

注意点①:正解率95%の計測の仕方が個人の裁量

 

もっとも大きな問題になりえるのは、正解率95%の計測が個人の裁量に任されている点です。

 

正解率95%にしたいと思った場合は、人によってはどんな手段を使っても95%以上にもっていこうとするはずです。

 

もっとも簡単に正解率を上げる方法は、短時間で連続で問題を解くことです。

 

例えば宅建業法の問題を20問解いて、正解が15問だった場合です。正解率75%です。

 

問題を解いた直後にすぐ同じく20問を回答すれば、高確率で95%以上正解できるでしょう。

 

間違った5問を限定して、直後にするやれば、おそらく全問正解するでしょう。正解率100%にできます。

 

以上のように、自分の裁量で上げようと思えば、正解率を実際の実力とは別に自分である程度上げることが可能なわけです。

 

おそらく、一定数の人はこのようなやり方で強引に正解率をあげて満足すると思えます。

 

自分を律して、自分の実力を正確に反映した正解率になるように気を付ける必要があるでしょう。

 

正解率を正確に測るために模試の活用

 

自分の正解率を正確に測るには模試の活用が有効でしょう。

 

いくら自分の裁量で良い正解率を出したとしても、その場合は高確率で実力が伴っていません。

 

模試を受ければ、おのずと現実を直視することになるように思えます。

 

ゆえに、ある程度の正解率になれば、模試をやって、本当に実力になっているっぽいか?(点数として高得点をとれるか?)を確認すべきに思えます。

 

 

注意点②:一度正解率95%に到達すればいいというものではない

 

次に注意するべきなのは、正解率は時の経過とともに上下するということです。

 

勉強時間や問題集の周回数と違って、数字が確実に増えていくものではありません。

 

一度95%以上の正解率を出せたとしても、たまたまかもしれません。勉強した直後で覚えていることが多かっただけかもしれません。

 

勉強せずに1週間も経過すれば正解率は95%を保てていないでしょう。90%くらいまで下がっているかもしません。

 

つまりは、95%以上の正解率をキープしなければいけないわけです。

 

というわけで、正解率95%以上にするというのは文字にするのは簡単ですが、実際には95%以上の状態をキープするということでもあり、結構大変ということです。

 

 

注意点③:問題・回答を暗記しているのか?理解しているのか?の判別が難しい

 

これは注意点①を別の角度から見た場合のことでもあります。

 

過去問の正解率を95%以上にするには、何度も過去問を繰り返すことになるでしょう。

 

3回以上繰り返してくると、多少の誤差はあれども、通常はチラホラと問題・回答を覚えてきます。

 

そこで、理解して回答したのか?暗記したことによって回答したのか?をチェックする必要がでてきます。

 

このチェックにも模試が有効に思えます。

 

この点においても、人によっては、問題・回答を丸暗記して、それでもって正解率95%だ!と満足してしまうケースが起こり得ます。

 

単純にこの問題は「肢3で〇」みたいに暗記していた場合だと、本試験で同じ問題であっても肢の順番が変わり「正解の肢が1」であったときには不正解になりえます。

 

同じ論点でも、違う問い方であった場合は不正解になる可能性もあります。

 

自分が理解して正解なのか?暗記の理解なのか?はしっかりとチェックする必要があると思えます。

 

※あくまで過去問正解率95%以上は目安

 

まとめると、過去問正解率95%はあくまで目安と考えておいた方が無難でしょう。

 

人は合格したい思いが強かったり、不安な気持ちが強いと、「〇〇すれば合格」という言葉に強い影響を受けます。

 

勉強時間を計測したり、問題集の周回数を丁寧に数えている人がいるのはそういう理由でしょう。

 

が、あくまで目安であると冷静に割り切るべきでしょう。

 

そうしないと、とにもかくにも、正解率をテクニカルに上げることにこだわってしまい、本末転倒な勉強することになりえます。

 

そんなバカなと思うかもしませんが、受験生の中に意外に多いものです。

 

間違うと知らず知らずの合格するための勉強から、正解率を上げるために勉強になりえます。ようは不合格になりやすいわけです。

 

そうならないように正解率95%以上はあくまで目安として、「過度に」意識しないように注意すべきでしょう。

 

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