【行政書士1年目】家族持ちでの行政書士専業開業は失敗する可能性が高い。(ように思える。)
たまに時間があるときですが、行政書士を開業した人をチェックすることがあります。
そこで、なんとなくわかってきたことは、家族持ちでの行政書士「専業」開業は失敗する可能性が高いということです。
かならず失敗すると言っているわけではありません。
あくまで確率で失敗する確率が高いという私見です。
その理由をご紹介します。
目次
※比較的に順調っぽい人は独身・兼業に多い印象。
行政書士を開業して、うまく行ってる(ように思える)人は、若い人・独身もしくは兼業に多いという印象を私は持っています。
具体的にざっくりで以下です。
・20代の人
・年齢が高くても独身の人
・兼業の人(のちに専業へ)
理由は単純明快で固定費が安い(費用がかからない)からと思えます。
かりに仕事の受注できない期間が一定期間あっても、自分一人なら、なんとかなるものです。
兼業なら、本業からの収入でなんとかなります。
若い人であれば、「1発あててやるぜぇ~」と相当鼻息荒く行動する確率が高いので、なんとかなると思えます。
一方で、厳しいのは家庭持ちの専業開業でしょう。
当然ですが、養うべき人がいるので、固定費が多くかかるのが主ですが他にも色々と制約が多くあるためです。
家族持ちが失敗しやすい理由①毎月かかる固定費が大きい。
結婚していて、配偶者がいて、子供がいれば、当然に費用が独身よりもかかります。
一部ではマイホームで住宅ローンを抱えている人もいるでしょう。
そんなときに専業で開業すると、収入が一気に不安定になります。
通常なら結婚して子供がいれば、1か月で30万は生活費でかかるのではないでしょうか?
通常は、開業してすぐにコンスタントに利益で30万稼ぐことはかなり難しいように思えます。
もし独身であれば、自宅暮らしなどをしていれば、固定費で無理なく5万なども可能でしょう。
そういう意味で費用の高いために、単月で収支を黒字にもっていく難易度が家族持ちは高いと思えます。
よく3か月~6か月、多くて1年は仕事がなくても生活できる貯金をもって独立しましょう的言われているのも見かけますが、正直、甘いでしょう。
高確率で簡単に消えてなくなってしまうでしょう。
私の感覚だと最低でも5年分ほしいところです。(あくまで私の感覚です)
家族持ちが失敗しやすい理由②業務に全集中しにくい環境
つぎに、開業したとしても、家族がいると業務に全集中しにくいでしょう。
これは開業に限りませんが、平日含め特に休日は家族サービスなり、一定の家族のことをする必要があります。
それが家庭の持つ良さでもありますが、特に開業してしばらくは業務に全集中したいでしょう。
家族も理解を示してくる場合もあると思いますが、それでも独身の人に比べると使える時間は少ないのが普通です。
そう意味ではやっぱり不利と思えます。
家族持ちが失敗しやすい理由③:赤字がゆるされにくい
赤字は誰でも嬉しく思わないでしょう。
自分1人であれば、赤字でも計画している範疇ならば許容範囲として我慢できます。いずれは「花咲くから今は種まき」と思えるからです。
が他人(家族)が絡んでくるとそうはいかないでしょう。
赤字になれば、「こんな苦労するためにアンタと一緒になったのではない!」と配偶者に嫌味を言われるかもしれません。
「子供には貧乏な思いをさせたくない!」から、定期収入のある仕事で働いて!と言われるかもしれません。
理解してくれる家族も多いと思いますが、限度もあると思えます。
となると廃業へ・・・となりやすいように思えます。少なくても独身の人よりも確率は高いでしょう。
※経営の本質は「収入>費用」にすること
通常は、事業経営は利益を稼ぐことが目的と私は思っています。
シンプルに考えると、費用を削って収入を大きくすることによって利益は拡大します。
となると、費用は少ないに越したことはないわけです。
そういう意味で家族持ちは生活費を含めた固定費用が高くなるのが通常です。
確率的に、シンドイ開業して数年の間で、生活の維持ができなくなり、辞めてしまうケースが高いように思えます。
この点をあまり深く考えずに、なんとかなるっしょ!で家族持ちながら専業で開業してしまう人が一定数いるように思えます。
うまく行く人ももちろんいると思いますが、確率的には勝算は高くないように思えます。