【行政書士開業1年目】立ち上げ期に「余裕がある」というのはある意味で弱さに繋がる。
私は2023.3月に行政書士事務所を開業しましたが、ハッキリ言ってガツガツしていません。
というのも、私自身が45歳のおっさんで×1の独身であるがゆえに、金銭的にある程度余裕がある状態だからです。
通常の45歳ならば、家庭を持ち、子供がそろそろ大学に進学しようかという時期です。
さらにマイホームをローンで買っていようものなら、生活費、養育費(学費)、家のローンの事実上の数千万級の隠れ借金3重苦になっていることでしょう。
そんな状態なら、尻に火がついてガツガツせざるを得ないでしょう。
そして、たぶん、そのような状態で開業に踏み切っていたら、少なくても2~3年で利益が上げられてないと、行政書士事務所を一旦は畳むことになるでしょう。
家族から、とりあえず「夢もいいけど、まずはお金!稼いで!」と催促されることが予想されます。
観察していると、まあまあそういう人を見つけることができます。実際のところは本人しか知りませんが、想像すると上記のような3重苦のために、一旦は断念した可能性が高いだろうと思えます。
私は一人身なので、そんなこととは無縁で、ある意味で余裕がある状態で行政書士事務所を開業しています。
いわば生活のためではなく、定年退職後の余暇の有効活用的な意味あいでの開業なわけです。
が、最近は余裕がありすぎるのも考えもので、デメリットとも思ってきています。
そのことをご説明します。
目次
がんばろうという「強い気持ち」が湧きおこらない
まず最初に上げられるのが、がんばろうという強い気持ちがおきにくいことです。
というのも、がんばらなくても、特段に問題なく長期間において生活ができるからです。
だからといって、てきとうにやるわけではありません。それなりにがんばるわけです。
が、2017年に起業したときのような燃え上がる強い気持ちがどうもおきてきません。
(※私は2017.10月に脱サラし、法人設立し起業しています。)
2017年の起業したときのような、なんでも挑戦して、ガツガツこなしていくバイタリティがなくなっているように思えます。
そうなるのは、そこそこ余裕が出てきたからだと思っています。
決して悪いわけではありませんが、5~6年前なら、もっと加速度的に頑張れていただろうと思うわけです。
他で稼げるからいいじゃんと思ってしまう
次に思うのは、行政書士業務で稼げなかったとしても、他で稼げばいいじゃん!と思ってしまうことです。
行政書士業務でしか稼ぐ方法がなく、稼げない状況であれば、必死に稼ぐ努力ができるでしょう。
努力というよりも、稼がなくちゃ生活ができないために必死になっていると思えます。
が、他である程度収入が入ってくるメドが見えていると、必死さがなくなりがちです。
これも悪くはないことですが、行政書士業務を早期に立ち上げるという点においては好ましくないでしょう。
「余裕がある」がゆえにリスクを避けるようになる
余裕がでてくると無理に冒険というかリスクをとる必要がなくなってきます。
何もないならば、リスクをとってでも挑戦をしますが、余裕があれば、あえてのリスクは避けるようになります。
ソコソコ満足している状態であれば、そこからさらにリスクをとる必要がないからです。
下手にリスクをとって、いまあるソコソコ満足する生活が支障をきたす方が問題です。
ゆえに、新たな挑戦を昔ほどはしないようになってしまっているとも思えます。
安全といえば安全ですが、成長速度はかなり遅くなっているように思えます。
現状の生活には満足感はありますが、一方で、もう少しリスクをとってもいいんじゃねえ?と思ったりもしています。
※余裕があると行政書士開業が軌道にのるまでの通常以上に時間がかかる(と思える)
以上で説明したように、余裕があるがゆえに、行政書士を開業して軌道に乗せるまでが、通常よりも時間がかかるように思えます。
これはデメリットでしょう。
立ち上げ時期のもっとも精力的にガツガツ動き回らねばいけない時期に、余裕があるがゆえにチンタラしてしまうわけです。
65歳~70歳でも行政書士をやっているであろうことを考えれば、私の45歳という年齢でも、まだ20年~25年もあります。
考えようによっては、急いで立ち上げる必要もないとも思えるわけです。
が、一方でチンタラするのもどうかという考えもあります。ただの怠惰にも思えなくもありません。
以上を考えていると、余裕があって開業するのも考えものと思う今日この頃です。