行政書士開業1年目なのにインボイス登録事業者になった理由。
先日、税務署がインボイス事業者として登録できた旨の通知をいただきました。
インボイスは登録するかしないか?を悩んでいる人も多いと思いますが、私はインボイスを登録する選択をしました。
私は2023.3.1に行政書士事務所を開業しました。
開業したものの、多くの他の開業された方と違って、私はそこまでガツガツやるつもりもありません。(やりたくてもできないですが・・)
実際に開業したときの想定でも3年くらいは売上0でも良い想定をしています。
2023年1月には行政書士事務所を開業する予定だが、開業だけシテしばらく放置予定。
そうであれば、年間売上が1000万以上になることは、たぶんしばらくないでしょう。
だったらインボイスに登録しない方がいんじゃねえ?と考える人が多いのではないでしょうか?
私も数か月悩みましたが、結局インボイス登録事業者になることを選択しました。
理由はいくつかありますが、メインの理由はインボイスのことをいちいち考えている時間がもったいないと思ったからです。
その件について詳細に説明します。
目次
最初はインボイスを登録しない方向で考えていた
私は、当初はインボイスを登録しない方向で考えていました。
単純に直感ですが、インボイスを登録しない方が税金的には得をするだろうと思えたからです。
政府のインボイス登録の推進の仕方をみてみると、悪いものを強引に押し付けていて、本音では「申し訳ない」と思っているのが透けて見える印象を受けていました。
申込期日が何度も延長し、結局はいつでも受け付けるみたいになっていました。
通常、良いサービスなら、申込期日がくればそれで終わりでしょう。
がインボイス登録は何度も期日を延長し、実質、いつでも受けるみたいになっています。
たぶんインボイスを登録しない方が有利なんだろうなと直感で感じました。
ゆえにしばらく様子をみていました。私が申し込んだのが5月22日です。(当初の締め切りは3月31日でした。)
登録した理由①インボイスの情報をおっかけるのが面倒
インボイスの情報は、頻繁に情報が変更されます。
それゆえに、定期的に情報をウォッチして、自分なりに理解しなければなりません。
私は何事も自分なりに理解してから物事を判断します。
それゆえに、いちいち新情報をキャッチして、情報を自分なり解釈してアップデートする必要がでてきます。この作業は地味に面倒と感じるようになりました。
税金的に得になるかもしれませんが、そのためにイチイチ更新される情報を勉強する時間がもったいないという判断を下したわけです。
ちなみに2023.8時点においても、頻繁に内容が変更されたりしていますが、インボイス登録した今はインボイス系の情報はガン無視することができます。
そして、空いた時間で他のことができるようになります。
インボイスに登録しないと、おそらく数年にわたって、インボイスについて追っかけ続けることになるでしょう。その時間が無駄じゃねえ?と思ったわけです。
登録した理由②顧客の立場からしたら、インボイス登録していた方が良い。
行政書士として仕事を受注することになれば、法人相手が多くなることが想定されます。
その際に、インボイス登録していない事業者であったら、依頼しない可能性がでてきます。
少なくても、売上1000万以上の課税法人は、依頼しない可能性が高いでしょう。
注文を依頼する顧客のことを想定すると登録していないことはデメリットしかないと判断しました。
登録した理由③客観的な事実として売上が1000万行っていないというマイナス広告になりえる
行政書士は業界としては、売上が1000万以上ある人は一部しかいません。比率でいうと10%程度と言われています。
そういう事情を考慮するとあまり意識しなくて良いかもしれませんが、インボイスに登録していないことで、売上が1000万行っていないことが客観的な事実として証明されることになります。
行政書士は、仕事を受注できる難易度が高いことから、仕事受注できたアピールをする方が多い傾向があります。
そんな人もインボイスを登録していないことで、仕事受注アピールをしていたものの、「売上が1000万ありませんという事実」が明らかになってしまいます。
ドヤっていたけど、結局は売上1000万ないわけね!とわかるわけです。
が、インボイスを登録していれば、売上1000万行っていなくても、外から見る限りでは判別不能になります。
私の場合は、開業して間もないのでこの点はあまり考慮する必要はありません。
が、開業して一定年数経っている事業者で今まで仕事受注をドヤっていた方ならインボイスを登録した方が良いように思えます。
以上のようなことを踏まえて、私はインボイス登録事業者になることを選択しました。