一人法人の社長でもある川島和秀の日々の活動記録です。

アマゾン物販でアカウント停止された体験記

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私は2016.12~2021.6までアマゾンで物販をしていました。

 

アマゾンは圧倒的に稼げるプラットフォームですが、安心して稼げるところか?というとそうではありません。

 

アマゾンは世界的な超大企業ですが、アマゾン物販の管理はものすごく杜撰(いいかげん)です。

 

簡単にアカウントが止まります。

 

アカウントが止まると売上金が全額留保されます。(場合によって全額没収されます)

 

アマゾンでは売上金は原則、2週間ごとに振り込まれる仕組みです。つまりは2週間分の売上金が常に吹っ飛ぶリスクを抱えながら物販をしなければならないという状態になります。

 

稼げるのですが、本当に綱渡りしているイメージで、なんかのきっかげがあれば落ちて死ぬという恐怖があるのがアマゾンです。

 

その中で実際に私が2021.6月に食らった状況を共有させていただきたいと思います。

 

①ある日いきなりアカウント停止メールがくる

 

2021.6.24の17;00ごろに以下の内容のメールが来ました。

 

 

出典:アマゾン メール

 

アマゾンのメールによれば、アダルト商品またはその他法令に違反する商品を出品していているために、アカウントを停止したとのことです。

 

そして、このメールに約100個のASIN(商品番号)が羅列され、この中に該当しているものがその違反に当たると書かれています。

 

100個の疑わしい商品を出品していたのか?と思うかもしれませんが、そうではありません。

 

100個くらい羅列された商品番号(ASIN)の中のどれかに出品している商品があるはずだから、それを見つけて対応してくれ!という主旨です。

 

本当なら、ズバリこれ!が違反といえば済む話ですが、そうはしません。

 

労力をかけずに機械的にやっつけ仕事的に取り締まっているのがよくわかります。

 

↓これがその一部です。

出典:アマゾン メール

 

通常だと、何かしらの違反があった場合でも警告がされ、それでも改善がされないようであればアカウントが停止になる場合が多い傾向です。

 

が今回は1発でアカウントが停止になりました。

 

↓違反していない証明書類を送っても無駄だよ!という異常さでした。

 

出典:アマゾン メール

 

アマゾンはおそらく国から指導が入ったから、何かしらの対応をせざるを得ないために、強引に停止していると思われるので、不必要にアカウントを停止している自覚があると思われます。

 

その結果が、証拠を提出しても、対応できませんというストロングスタイルになったと思われます。

 

この停止がおきた背景

 

皆さまもご存じの通り、アマゾンでは違法物がゴロゴロ売っています。

 

今に始まった話ではありませんが、2021.6.20の産経新聞にアマゾンに違法物が売られまくっていると記事がでていました。

 

それが以下です。

 

出典:https://www.sankei.com/article/20210620-7BHUWZKFSJOTLK5RFYCQNNFLXI/

 

 

おそらく、その結果、国から行政指導っぽいものが入り、対応を求められた可能性があります。

 

そのため、無差別に精査することなく、少しでも疑わしいと思われる商品を羅列して、それらの出品者を問答無用でガツガツとアカウント停止にしていったのではないか?と推定できます。

 

 

実際に2021.6.24~にアマゾンセラーでの情報共有掲示板のセラーフォーラムでの「アカウントがいきなり停止された」というスレットが乱立しました。

 

引用部分の右端がすべて21.6月となっていることからわかるようにすべて同時期です。

 

出典:https://sellercentral-japan.amazon.com/forums/t/topic/80373

 

 

 

出典:https://sellercentral.amazon.co.jp/forums/t/topic/80364

 

 

 

 

出典:https://sellercentral.amazon.co.jp/forums/t/topic/80363

 

怪しければ、正しい処置なわけですが、このやり方が杜撰(いいかげん)なわけです。

 

商品を精査せずにキーワードのみでアカウントを停止したと思われる

 

アマゾンでは膨大な商品を扱うために、アマゾン内では商品の知識を基本持ち合わせていません。

 

するとどうやって商品のチェックをしているか?という「キーワード」と思われます。

 

その典型例が以下です。

 

コロナ蔓延した初期にマスクの転売の規制が入ったときに、アマゾンでは、「タイガーマスク」のおもちゃを売っているセラーの出品も停止していました。

 

出典:https://sellercentral-japan.amazon.com/forums/t/topic/38432

 

要は衛生用のマスクを停止させるのではなく、「マスク」という文字が入った商品を軒並み取り締まった前例があります。

 

今回のアカウント停止になる商品についても、芸能人とわいせつ画像を合成して作成した商品が多いことから、

 

「芸能人 + タオル」

「芸能人 + カーテン」

「芸能人 + クッション」

「芸能人 + 写真」

 

などの商品を出品している人を手当たり次第、アカウント停止にもっていたと思われます。

 

マトモに出品している人にとって、超いい迷惑なわけです。

 

アカウントが停止されると売上金も2週間分が留保されます。かつ販売の機会損失も受けます。

 

本来なら、損害賠償が起きても良いレベルです。コストに合わないので多くの人が訴訟にはできませんが。

 

 

②数日たち該当商品(ASIN)が規約違反に計上されカタログが消える

 

上記のことがわかっていたとしても、アマゾンのメールでは以下のように異議申し立ては受け付けん!というストロングスタイルなため待つより仕方ないと思い、待ちました。

 

出典:アマゾン メール

 

 

何もせずに数日待つと、違反していると指摘された商品(ASIN)が規約違反に計上され、商品カタログが消えました。

 

その旨のメールが来たため、私の対応としては、とりあえず該当商品(ASIN)を消して、その商品の返送をしました。

 

違反していない商品ですが、何も対応していないと面倒になる可能性もあるため、一応、商品の返送をして、該当商品を販売する気がないんだよ!ということをアマゾンにわかる状態にしました。

 

が、この時点においても、様子見で申立て等はしていませんで、様子をしています。

 

③さらに数日たち、該当ASINの規約違反が消え、カタログ復活

 

そこからさらに数日たつと該当ASINの規約違反が消え、カタログが復活しました。

 

カタログが復活した画像

出典:アマゾン メ―ル

 

ここでやっと↑にあるように、「アマゾンがやっと間違えを認めたな」と確信しました。

 

この事実を受けて、行動は起こしました。

 

「カタログ復活してるんだど、私のアカウントは復活してないよ。おかしくないですか?」と異議申し立てをしました。

 

④答えはまさかの「NO」

 

これは余裕で解除してもらえると思っていましたが、なんとNOとのメールをもらいました。

 

この時点でかなり凹みお先真っ暗になりました。

 

では、ごめんなさいをしてみようとチャレンジしてみました。

 

⑤その後、あやまってみたがそれでもダメ

 

色々と考えてみましたが、解決策の糸口がみえなかったので、謝ることを考えました。

 

何が悪いかよくわからないけど、すいませんでした。出品していたものは全部削除して返送しました。ごめんなさいとしてみました。

 

多少投げやりになり、今後出品もしません的な内容にして提出しました。

 

これなら、なんとかなるだろうと思いましたが、答えはNG。

 

八方ふさがりになりました。

 

⑥結局は異議申し立てをして意義が認められ解除される

 

色々、試行錯誤と情報を集めて、結局はごめんさいではなくて、間違ったことはしていない!アマゾンが間違っている!ということで再度申立てをしてました。

 

ころころ意見を変えて大丈夫なのか?と疑問に思いましたが、ダメ元でやってみたら、なんと解除されました。

 

出典:セラーセントラル

 

ポイントは違反をしていないということを、しっかり論理だてて説明したことです。

 

前回ダメであったのは、「カタログ復活してるんだど、私のアカウントは復活してないよ。おかしくないですか?」と言う内容で、違反をしていないということを説明・証明はしていませんでした。

 

そのため、違反はしていないとしっかり説明しました。

 

要は産経新聞で指摘されているのは、芸能人の商品を無断で作成したりするのは著作権等の知財侵害なわけです。

 

ゆえにアマゾンは知的の侵害していると疑っているのではないか?知財を侵害していない旨を説明すればよいのでは?と仮定して、その旨を証明する文書を作成した結果、アカウント解除につながったと思えます。

 

そのことからも知財の知識の重要性を理解しました。

 

そのため、先日勉強し、知財検定3級を受講(合格。結果が8月中旬)したわけです。

 

 

※結論:アマゾンは稼げるがいきなり大ダメージを食らうリスクが高い

 

以上、説明したように、アマゾンは問答無用で違反をしてもいないのに、アカウント停止をしてきます。

 

私はまた運がいい方で解除できましたが、2021.6月のアカウント停止祭りを被弾した方の50%は、そのまま復活せずにアウトになった可能性が高いです。

 

とても恐ろしいことです。

 

物販は在庫を抱えるビジネスでアマゾンで売ることを考えて大量に在庫を抱えて場合に、アマゾンで売れなくなると、それは超地獄になります。

 

乗り物に例えれば、アマゾンは車で、その他の販路は自転車です。スピードが違すぎて、アマゾン以外に売ることは基本時間がかかりすぎるのでかなり苦労することになります。

 

アマゾンを止められると致命傷に近いダメージを食らう確率が高いです。

 

私は普段からストップしてもいいように心構えと準備をしていたため、致命傷にはなりませんでした、それでも全治1年くらいのダメージは食らいました。

 

個人的にやりにくいプラットホームだと思います。

 

 

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