行政書士開業するときに頼れる(聞くことができる)先輩を確保しておく必要はあるのか?
行政書士を開業するとなると不安がつきものです。
なぜならば一部の人を除いて実務経験がない状態で開業になるからです。
さらに実務経験を積みたいと思っても、そもそも求人がありません。
仮にあったとしても原則、開業見込みの行政書士合格者を雇おうとする方はほとんどいないでしょう。
長期(3年~5年)働くことを約束すれば採用される可能性があるみたいなことを言う人がいますが、現実的に難しいでしょう。
そもそも本当に3~5年働くかは不明だし、辞めたければ仮に正社員で採用されたとしても速攻で辞めることは可能だからです。
なんとでも波風立てずに辞めるそれっぽい理由作ることはできます。
開業を夢見て、行政書士試験に合格したのであれば、3~5年働くというのは、雇われる方からしても難しいように思います。(私は無理です)
そもそも本当に納得できる実務経験が積めるかどうかも不明で、3~5年働くというのは無理な注文と思えます。
ということになると、次の手として、実務経験の不安を払拭するために、何かあったら頼れる(聞くことができる)先輩を確保しようと考えると思います。
が、私は正直、何かあったら頼れる(聞くことができる)先輩を確保する必要はないと思っています。
その理由をご説明します。
目次
そもそもがどなたが専門知識を有しているか?がわかりにくい
大前提として、どの人が、何かあったら頼れる(聞くことができる)先輩にあたるか?がわかりにくいです。
長く開業している方であれば、専門知識を有していそうな気がします。
が、本当に専門知識を有しているか?どうか?を客観的に知ることができないことがほとんどだと思います。
2023.1月現在だと、ホームページだけなら経験0の新人でも立派なものを作ることができます。
ホームページの立派さからは判別するのは困難です。
開業時期を調べて、開業歴が長い方を専門知識を有していると仮定する方法もあると思います。
が、開業歴のある方であっても、ブログやホームページやnoteやツイッターなどで業務に関する専門知識を発信していない場合は、正直、どのレベルまでの知識を習得しているのか?は判別することができません。
SNSで専門知識を有しているっぽいことの発信があっても、専門書をみながら書き込んでいたり、バイトに書かせているだけかもしれません。
正直、私はどなたが専門知識を本当に有しているか?の判別はつきません。
そのため、もし専門知識を有していない人を頼ってしまったら、逆に大変なことにもなりかねません。
別件になりますが、少し前に億単位のお金を持っているとしていると金持ちブランディングをしていた人が実際は借金マミレだったことが発覚してネット界隈をザワつかせました。
※それくらいSNSでの発信は自分をよく見せよう補正があるために、実態を正確にとらえるのは難しいと思えます。
専門知識を有している方が見つけることができても、サポートしてもらえない可能性の方が高いと思える
次に、専門知識を有している方を見つけることができた場合を仮定して考えます。
その人に、「今度、開業するので、何かあったら助けてください」みたいお願いしたとして、承諾される可能性が低いと思います。
当然ですが、開業する人にとってはありがたいですが、専門性を有している人からすればサポートするメリットが一つもないからです。
前々からの知り合いであればいいかもしれませんが、多くは開業するにあたって急にサポートを求める場合がほとんどでしょう。
何かしらの相手にメリットを提示してお願いするにしても、そこまでわざわざする必要はあるのでしょうか?と思います。
そんなことをするくらいなら、普通にその業務を専門にしている行政書士に報酬全額渡すから教えてくださいとした方が早いと思います。
都道府県によって提出書類の指示が違うことが多いので、他の都道府県の先輩からアドバイスもらっても・・・。
行政書士が扱う提出書類は、全国統一した仕様というのは少ないと思えます。
多くは都道府県によって細かく違っていると思います。
となると、他の都道府県の方に聞いても、微妙にズレてくることが想定できます。
そういう意味では、完全な回答を得られなく、フワーした全体的なサポートしか得れない可能性も高いと思います。
業務は完遂しなければ意味がないため、微妙にズレた回答なら、むしろいらないとも思えます。
が、微妙にズレた回答でも謝礼をしなければならないという微妙な展開になる気がします。
※そもそもが受注時にやってもできない場合もあることをしっかり説明すればよい。
そもそも論になってしまいますが、受注時にできないこともある旨をしっかり使えれば良いと思います。
契約書に明記しておくことも良いかもしれません。
開業したら、とりあえず受注してから必死で勉強するという風潮を感じますが、基本、この考えは間違ってると思っています。
最低限の知識があることを前提で仕事を受注すべきだと私は思ってます。
最低限の知識があれば、正直、頼るべき先輩は必要ないでしょう。最低限の知識すらないで受注するので、頼るべき先輩が必要になってくるような気がします。
以上を踏まえると、頼れる(聞くことができる)先輩を確保しておく必要はないように私は感じます。