一人法人の社長でもある川島和秀の日々の活動記録です。

【実体験】行政書士事務所にバイトを申し込むと採用するつもりがないのに面接までしてくるので注意しよう。

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行政書士試験に合格すると行政書士事務所の開業準備に多く人が入るでしょう。

 

行政書士は開業用の資格で、会社勤めに有利な資格ではありません。

 

企業側とするとわざわざ行政書士を採用するメリットはほとんどありません。

 

※行政書士法人以外の一般企業に行政書士として採用されることは法律で原則不可になっています。

 

行政書士の資格があってもサラリーマンとしてはちょっと法律に詳しい人止まりなわけです。

 

ゆえに、行政書士試験に合格したなら開業するという道を多くの人が進むことになると思えます。

 

が、そのときに問題になるのが実務知識です。

 

行政書士試験では実務とはほぼ関係ない法律全般を勉強するために、合格しても実務的はド素人のままです。

 

しかも扱える業務が理論上は1万種類以上あり、何の実務勉強をしたらいいかもわからないという状態になります。

 

そんなときに、とりあえず行政書士事務所で働いて、実務経験をしようと思うはずです。私もそう思いました。

 

が、現実は行政書士試験合格者が行政書士事務所にバイトで採用される確率は極めて0に近いです。

 

※理由は後述します。

 

ゆえに、行政書士試験を合格しても未経験のまま開業することを選択せざると得ないと思われます。

 

やっかいなのは、行政書士事務所は行政書士試験合格者を採用するつもりはないにもかからず、採用面接までしてくることです。

 

面接までされると、不採用決定までに3週間もかかり、大事な時間を無駄にさせられるのでとても迷惑です。

 

 

その点はこれから行政書士試験に合格する方は気をつけてください。

 

※すべての行政書士事務所がそうであるわけではありません。あくまで個人的に思っていることです。

 

詳しく解説していきます。

 

どうして行政書士合格者をバイトで採用するつもりがないのか?

 

行政書士事務所が行政書士事務所をバイトで採用しない理由はメインは以下と推測できます。

 

開業するであろう人になんでわざわざお金まで払って実務教えなければならないの?

 

たぶんですが、開業してバイトを募集している行政書士事務所の代表の方も、開業当初は実務経験がなく苦労していたかもしれません。

 

実務経験を獲得するために、高額のセミナーを受講したかもしれません。

 

先輩行政書士に顧問料を払って、サポートを受けたかもしれません。

 

と言うことを想定した場合なら、バイト代をもらって業務知識を習得しようなど虫が良くねえか?と思うかもしれません。

 

そこで、冒頭の「なんで開業しようとしている人にわざわざ金を払って実務を教えなければならないの?」となるわけです。

 

極めて当然の思考回路と思えます。

 

加えて、より悪い想定をすれば、事務所のノウハウを全パクりされて、さらに顧客をゴッソリ引き抜かれる可能性すらあります。

 

鼻息荒く開業しようとしている人なら、やりかねません。

 

ということを考えれば、わざわざ開業する可能性が高い行政書士合格者をバイトで雇う必要性がないわけです。

 

それよりは何も知らない主婦や、定職にないニートのおっさんや若者を雇おうと思うのは当然と思います。

 

 

開業予定で1年後には辞めると履歴書に明記しても、なぜか面接まで進む謎!

 

行政書士は狭い世界だと思います。

 

ゆえに、自分さえ良ければいいみたいな不義理をすれば、その後、やりずらくなることが想定されます。

 

そのため、私はバイトを申し込む際に、「開業予定ですが、採用してもらえれば1年は辞めずに働くが、それ以上は約束できない」とハッキリと明記しました。

 

それをみて、無理なら書類で落とせばいいのに、なぜか書類審査が通過して、面談までいくことがほとんどでした。

 

そして面接では、だいたい「1年じゃなくて長く働いてくれれば考えるけど?」みたいなことを言われました。

 

なんで?書類に目を通しているの?ダメなら書類で落とせよ!と思いました。

 

で、こっちは履歴書・職務経歴書を書いて、高い証明写真をとって、日程おさえて面接にしにいって、結果まで3週間も待つわけです。

 

何なのこれ?とすごく疑問に思った次第です。

 

そんなこともあるので、先日見つけた、履歴書なし・面談なしでできるバイトアプリのタイミーが素晴らしく、ユーザのことをわかっているな!と感じました。

 

実際に面接でした生々しいやり取りを知りたい方が以下を参照ください。(一部有料です)

 

行政書士事務所の求人に行政書士資格保有者が申し込むとどんな面談内容になるか?何に気をつけるべきか?

 

 

実務経験が積めないなかでどうやって開業するべきか?

 

バイトをして実務経験ができない以上どうやって開業したらいいか?の私なりに2023.1現在で思っていることをいくつかご紹介します。

 

①ネットではなくリアルで集客する

 

今はネット社会なので、なんでもかんでもネット集客するイメージがあります。

 

が、実務経験はないうちはネット集客は辞めた方が良いと思います。

 

理由は単純でトラブルになりやすいからです。

 

ネットで集客した場合は、最近はキレイなHPもできることから完全にプロと思われやすいです。

 

が、受注してから段取り悪く、あたふたしていたらクレームになりやすいでしょう。

 

「いや!開業したばかりなんでテヘペロ!」なんかは通用しないでしょう。

 

一方でリアルから集客しているのであれば、集客する過程で何度も面談をしている可能性が高く、開業したばかりで実務経験がないことを理解してもらえると思います。

 

その上で受注できるので、トラブルになりにくいと思われます。

 

加えて、受注する際に、実務経験がないことをしっかり説明した上で受注すれば、さらにトラブル率は下がると思えます。

 

②ネットを使うなら、実務経験がほぼいらない分野を絞る

 

ネットを使うなら、実務経験がほとんどいらない分野に絞って取り扱うのが有効と思えます。

 

私が思っているのが、車庫証明の書類提出・受取代行業務のみを扱う方法です。

 

通常なら、車関係を扱うなら、新車の登録、名義変更、ナンバー変更なども同時にするでしょう。

 

が、それらには一定の実務経験が必要になります。

 

自動車関連は比較的簡単だと言われていますが、一方で日程が非常にタイトです。

 

万が一、不備などになると日程が大幅にズレて顧客に大きな迷惑がかかるリスクがあります。

 

ある意味でミスが目立ちやすいとも思えます。(と私は思っています)

 

ゆえに安全を期すならば、車庫証明で書類を右から左に流すだけの「車庫証明の書類提出・受取代行業務のみ」を扱った方が無難とも思えます。

 

他に色々ありますが、実務経験がなくても、ないなりにやりようは何パターンもあると思います。

 

そういう意味で、わざわざ採用されにくい行政書士事務所にバイトに申し込むということをしなくても良い気が私はしています。

 

以上、【実体験】行政書士事務所にバイトを申し込むと採用するつもりがないのに面接までしてくるので注意しよう。でした。

 

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