一人法人の社長でもある川島和秀の日々の活動記録です。

行政書士試験の模試で200点越え連発しても不合格になる場合の原因は?

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行政書士試験で模試で200点オーバー(180点で合格)を連発していても不合格になってしまう人がいるようです。

 

当然、試験である以上、絶対合格するなどはありえません。不合格もありえるでしょう。

 

また200点オーバー連発とはいかないまでも、一定の回数以上合格点(180点)越えをしながら、不合格になると模試を受ける意味あるの?と思いガチになります。

 

「模試なんて、ちっともあてにならないじゃん(# ゚Д゚)わざわざ高い金払ってんのに。」と激オコするかもしれません。

 

が、模試を軽視すると合格確率は低くなるので、模試は受けた方が良いでしょう。

 

どうして模試で良い結果を出しているのに不合格になるのか?というと模試では「実力を測りにくくしているノイズ」があるため、本来の実力より高い点数が出てしまっている可能性があると私は予想しています。

 

具体的に説明していきます。

 

 

模試で本当に200点オーバーできる人の本試験の点数とは?

 

私はR3に2回目の挑戦で行政書士試験を受験して合格しましたが、自分よりも模試の点数が良い人をずっとチェックしていました。

 

私のR3のLECの6回の模試の結果は以下です。

 

 

 

 

 

 

 

 

結果を一覧にすると以下です。

 

 

この点数より模試で良い点数を取った人をずっとチェックしていたために、必然的に200点オーバーを連発する人をチェックすることになりました。

 

チェックしてきた人たちは全員、択一で180点以上であったり、択一で160点であっても記述が40点~で合格していきました。多肢選択などは12問中10問以上正解して合格していきました。

 

ほぼ全員が本試験でも模試同様に200点オーバーで合格していっていました。

 

私はいつもこれらの人に惨敗して悔しい思いをしていました。

 

200点オーバーを連発しても不合格になってしまった人の本試験の点数は?

 

※特定の人を指しているわけではありません。

 

模試で200点オーバーを連発していても不合格になってしまった人の本試験の結果は、私が観察しているかぎり以下の傾向がありました。

 

・記述が10点台

・多肢選択12問中7問以下の正答率

・択一点数100~108点台

 

個人的な感想は、「あれ!こんな点数しか取れないの?」です。マウントをとってドヤりたいわけではありません。

 

私はR3の受験生時代に仮想敵国としてチェックしていた方々は、「択一だけで180点以上」もしくは「択一で160点台でも記述で40点~」を取って合格している人達でした。

 

同様な模試で同じような点数を取っているにもかからず、なんでこんなに本試験の点数で差が開くのか?不思議です。

 

なので色々となぜこんなに差が開くのか考察してみました。

 

差が生まれる理由①記述への取り組み方が違う

 

真っ先に思い浮かぶのが記述の勉強スタンスの違いと思えます。

 

通常、模試で200点オーバーする人は記述で40点オーバーしてくる人が多いです。ということは必然的に判例・条文をかなり正確に覚えている、かつ理解している状態だと推定できます。

 

判例・条文をかなり正確に覚えている、かつ理解している状態だと、記述だけではなく、必然的に択一の点数も伸びてくるのが通常です。

 

ゆえに、仮に記述でミスをして10点台や20点台になるようなことがあっても、そのかわり、択一で170点台までは得点しており、合格していく印象を持っています。

 

本試験と模試で決定的に違うのが記述の採点の厳格さです。

 

模試での記述採点は、私の経験上甘いです。模試では比較的記述で高得点を取る人が散見されます。

 

一方で本試験では合格者調整に記述が利用されていると推定され、模試に比べると厳格な採点になっていると思えます。

 

これが同じ模試の200点オーバーでも実力に乖離がでる一つの要因と思えます。

 

記述を条文・判例を正確に抑えて点数を取っている人と、条文・判例を正確に抑えずに何となくで点数を取っている人とで差が生まれていると推定ができると思えます。

 

模試では記述で多少不正確に書いても正解になり点数がもらえる傾向にあります。

 

が本試験では逆でかなり厳格に書かないと減点になる傾向です。

 

模試で条文・判例を正確に抑えずに何となくで点数を取っている人の場合は、本試験の記述では10点台になってしまう確率が高いでしょう。

 

加えて、条文・判例を正確に抑えずに何となくで点数を取っているために、記述でミスった場合、択一問題でも点数が取れておらず、挽回不能で不合格になってしまっている気がします。

 

 

差が生まれる理由②一般知識の点数で実力を勘違いする

 

記述以外で差が生まれる理由は、一般知識の点数で実力を勘違いする場合と思えます。

 

一般知識は完全に水物です。

 

28点~48点くらいまで問題運によって差が出る可能性があります。最大で20点分、差が出てもおかしくありません。

 

行政書士試験は178点で不合格になる人がゴロゴロいる試験です。

 

その試験において、問題運によって20点も変動することを想定しないでいるとかなり危険でしょう。

 

ゆえに模試の点数が190点~198点くらいで一般知識が40~48点くらいの点数を取っていた場合は、実際の実力を「-12点」から「−20点」にして実質不合格レベルと実力を下方修正する必要があると思えます。

 

本試験では問題運によって普通に28点くらいに落ちることが予想できるからです。

 

こういう想定をして自分の実力を適正に修正できていれば良いですが、していない場合は、模試で180点越えを連発していても不合格になってもおかしくありません。

 

この一般知識による実力誤認に加えて、上記で説明した記述の取り組み方が甘い場合が重なると模試で200点オーバーを連発していても、実力的には合格レベルに達していない可能性がでてきます。

 

以上、行政書士試験の模試で200点越え連発しても不合格になる不思議に対して、自分なりに理由をあれこれ考えてみました。

 

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