一切広告をしないで公開に踏み切った宮崎駿作品の「君たちはどう生きるか」の広告戦略について思うこと。
ツイッターのトレンドをみていたら、宮崎駿さんの映画「君たちはどう生きるか」がすごいペースで売れているっぽいことがわかりました。
ということで、本日(7月19日)見てきました。
映画の内容ウンヌンについては、正直よくわかりません。私が興味をもったのが、一切広告をしないという広告戦略です。
たしかに超ビックネームの映画なのに、ニュースっぽいものは見かけませんでした。(そもそも私は見ていませんが)
出ている情報は、下記の鳥の画像くらいで、あとは一切の情報をシャットアウトしている情報封鎖の徹底ぷりのようです。
出典:https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1516362.html
何か月も前から周到に広告宣伝する従来型のやり方とは一線を画す興味深い広告戦略です。
少し前にアニメのスラムダンクが、情報を出さずに公開して大ヒットしているようですが、あくまでスラムダンクが前提になっているため、ある意味で内容は想像がつきます。
今回の宮崎駿さんの映画「君たちはどう生きるか」は、内容が想像できないのに、一切に広告をしないで映画公開をするというスゴイ戦略です。
この広告なしのやり方が一定の支持を集めることになると広告代理店は死活問題になりえます。
そのため、広告代理店などは売れるな!と願っていたんでしょう。が、願いかなわず、ものすごい売れています。
宮崎駿かつスタジオジブリブランドがあるからできる偉業で、普通に人のやったら大爆死しやすいとはいえ、今後の広告のやり方に一石を投じており非常に興味深いです。
初動が歴代2位の興行収入「千と千尋の神隠し」を上回るペース
歴代の興行収入は、記憶に新しい2020年の鬼滅の刃の無限列車編です。
そして2位が宮崎駿さん率いるスタジオジブリに「千と千尋の神隠し」です。
出典:http://www.kogyotsushin.com/archives/alltime/
どうやら、その「千と千尋の神隠し」をうわまわる初動のようです。
出典:映画ナタリー:https://natalie.mu/eiga/news/533281
※宮崎駿さんの自宅に野村證券時代、営業を仕掛けていた。
私は2001年に野村證券に入社しました。配属されたのは埼玉県の所沢でした。
ちょうど、千と千尋の神隠しが公開された年です。
私は、せっかくだから、飛込み営業をする記念すべき第1号は有名人にしようと思って、調べていたら宮崎駿さんがいることがわかりました。
というわけで、宮崎駿さんの自宅に飛込みや電話営業を何度がしたことあります。
インターホン越しに奥様っぽい人と数度話をしたことがあり、電話で息子さん?みたいな男性の方と話をすることはできましたが、本人と話をする機会はありませんでした。
今、思うともっとガツガツと開拓しにいっても良かったと思いますが、「運用なんか興味ないだろうな」と「たぶんここにはいないだろうな」と私自身が思い込んでいたので、積極的に営業は仕掛けませんでした。
懐かしい思い出です。
若い時の私は、かなり開拓力・突破力があったので、真剣にやっていれば接触することくらいはできたかもしれません。
広告のあり方も少し変わるような気がする
私は広告って意味あるのか?とよく思っています。
私自身が広告を見ないからです。お金を払って広告をみないようにしています。
本来は知ってもらうために広告をするというのが前提になっていると思いますが、知ってもらえるだけではなく最終的には買ってもらう必要があります。
知ってもらうために興味がない人に広告をしても、効果はおそらしく低いでしょう。
わかっているはずなのに、興味がない人にもかなりの費用をかけて広告している場合が多いと思えます。その慣習を私はおかしいのではないか?と思っています。
たぶん広告を販売する広告代理店の力が強いのと、販売する方も自分たちの商品はイイものだから知ってもらえさえすれば売れると思っているからとも思えます。
しかし、実情は、興味を持っている人は、広告しなくても、何かしらで見つけて商品・サービスを購入すると私は思っています。
実際に、なかなか無駄なことにお金を使わない私でも、この「君たちはどう生きるか」を宣伝がないのにもかからわず見つけて、即日に見にいっています。
購買行動はいうものは、そういうものであり、広告うんぬんではないと私は思っています。
今回の映画がきっかけで、少しは広告ってあまり意味ないんじゃ?と再考するよい機会になると思えます。
私は興味のない人に無理やり広告を見せるというスタンスはあまり好きになれません。
私はツイッターやnoteの運用でも、知りたければ自分から調べるというスタンスのため、原則フォローはしていません。
フォロワーも積極的に増やそうとしないのも、興味をもってもらえない人を相互フォローをエサに強引にフォローしてもらってもしょうがないと思っているのが理由です。
そういう意味で本来は広告というは、よほどニーズが顕在化しているとき以外は必要ないように私は思っています。
今回の映画「君たちはどう生きるか」は私にとって、広告について考える良い機会になりました。
映画の内容に関しては、私はよくわかりません。