【行政書士試験】模試の点数が悪い理由とその改善方法
行政書士試験では毎年、各大手予備校が模試を開催します。
多くの受験生が模試をやると思います。
そして、おそらくかなり多くの受験生が160点~170点くらいの点数を取り続ける可能性が高く、なんで勉強しているのに点数が伸びないの?と思うはずです。
そのため、以下を私の受験した経験により、思っていることをご紹介させていただきます。
・どうして、模試の結果が160点~170点で止まりやすいのか?
・どうして勉強しても点数が伸びにくいのか?
・どうすれば改善できるのか?
私自身はR2に受講生の合格率60%越えをうたう予備校に17万課金して、かつ勉強時間で1200時間をして惜しくも何ともない不合格になりました。
その後、試行錯誤して、R3にリベンジをさせていただきました。
そのR3に私はLECの模試6回受講しました。
目次
私の模試の受けた結果
私がR3にうけたLECの6回の模試の結果は以下です。
まとめると以下です。
みていただくとわかると思いますが、勉強して月日が経過するごとに模試の点数は悪くなっていきました。
到達度1回が232点で、そのあと順調に下がり続けました。
そして、昨年から累計勉強時間が2000時間を超えた状態で受験した全日本模試2回目は180点割れの178点になりました。
なんで?と思いました。勉強すれども点数が伸びないからです。
そこで前年の不合格になった経験も踏まえて、色々と試行錯誤して勉強法を変えていったわけです。そのときに思っていたことをご紹介させていただきます。
模試の点数が悪い理由①勉強時間や問題集の周回が多ければ点数が良いなると思っていないか?
まず、一番目に思い当たるのが、勉強時間や問題集を周回数を基準に考えていないか?ということです。
行政書士試験は一般的には勉強時間が600時間~800時間で合格すると言われています。
そのために、勉強時間が600時間~800時間に到達すれば、模試でも180点以上の点数がとれるはず!と思っていませんでしょうか?
問題集も同じです。
代表的なのが肢別問題集です。10周以上すれば模試で180点以上とれるはず!と思っていませんでしょうか?
おそらく、そう思っているからこそ、模試の点数が悪いんだけど?となぜ?となっていると思えます。
実際のところは、それで模試で高い点数が取れるのは、あくまで正しい方法で勉強できていた場合です。
通常は多くの人は正しい勉強法で勉強できません。
私自身が1年目に1200時間勉強して、予備校の講座をとっても152点で不合格になっていることもある意味で証明できていると思えます。
ゆえに、単純に、ひたすら勉強していても、点数は伸びずに、模試でいえば160点~170点になる可能性が高いと思った方が現実的でしょう。
☆模試で160点~170点で止まることが多い理由
うすうす気が付いている人も多いと思いますが、行政書士試験は170点台と180点台には大きな壁があります。
170点台と180点台には大きな壁があると言える理由は合格率を10%前後にしないといけないためだと思えます。
行政書士試験は表面上は180点以上とれば全員合格となっています。にもかかわず、合格率は11%前後で一定になっています。
出典:https://studying.jp/gyousei/about-more/result-publication2022.html
H29に15%と高くなっていますが、これは前年のH28が9.9%で想定以下の合格者しか出せなかったために、調整したものだと推定できます。
それを以外だと概ね11%前後の合格率になっています。
本当に180点以上の人を合格させるのなら、もっと合格率が大きく変わるでしょう。簿記なんかは開催ごとに合格率が10%以上平気で違います。
それゆえに行政書士試験は合格率を11%前後に明確にしているといっても良いでしょう。
調整するために、調整の仕様がない択一マークシートで180点以上取られてはいけないわけです。記述の点数で合格率を調整する必要がでてきます。
つまりは普通に勉強していると、170点台までしかならない試験であると思ったほうが良いわけです。
実際に観察していると、170点台で何年の不合格になってしまっている方を見つけることができると思います。
大きな壁につい下記で詳しく書いています。知りたい方はどうぞ。
行政書士試験の複数年受験者がする勘違い。~気が付かないとドツボにハマる~
模試の点数が悪い理由②160点~170点をあと少しで合格と思っていないか?
170点~180点のところに大きな壁があることは、多くの受験性がうすうす気が付いていると思います。
が、自分にとって都合の悪いことは見たくない・見ようとしないのが人間です。
そのために、160点~170点まで模試で点数がとれていると、合格まであと少しまで来ていると油断する人も多いと思います。
私は行政書士受験生をここ3年くらい、かなりチェックしていますが、そういう傾向がみられます。
特に前年に170点台で不合格になってしまったリベンジ組はその傾向が顕著です。
が、実際のところは、170点台から180点以上になるには、たかが10点程度ですが、基本、相当の勉強をしないと伸びません。
上述したように、合格率を10%前後にするために、普通に勉強しても180点にはならないように試験が作られていると思われるからです。
ゆえに、模試の点数が160点~170点まできていて、あと少しで合格だ!と思っていたなら認識を改める必要があると思えます。
実際に私は上述したように累計で勉強時間が2000時間以上になった8月~9月ころの模試で178点という過去最低点になりました。
そこで、このまま、いたずらに勉強時間を増やしても点数は伸びないと理解して、そこから色々勉強法を変えるべく試行錯誤したわけです。
その結果、その後のファイナル模試、ヤマ当て模試と点数が回復して、本試験も198点を取れました。
つまりは、160点~170点くらいの点数をとっていたとしても、全然、合格まであと少しではないわけです。
※現状を受け入れてガツガツ勉強するしかない
公開模試で微妙な点数を取ってしまった場合は現実をまずは受け入れるしかありません。
今まで、勉強時間が600時間~800時間しているかもしれません。肢別過去問集も10周以上しているかもしれません。昨年170点台で不合格であったかもしれません。
が、模試の点数が悪いもしくは点数の伸びが悪いということであれば、残念ながらその時点では合格する確率は高くないでしょう。
勉強時間や問題集の周回数、昨年の点数は一旦横においておいて、点数を上げるためにどうすれば良いか?を見極める必要があると思えます。
本試験に近い時期であった場合は、そこからの修正は難しいかもしれませんが、できるかぎりは、あがきたいものです。
私が受験生時代に悩んでどうやって勉強法を修正・改善させていったか?は以下で書いています。
勉強すれども、模試の点数が悪いまたは点数が伸びずに悩んでいる方がいらっしゃれば、一部有料ですが下記を参照してください。
私自身も2000時間以上勉強しても模試の点数が伸びずに苦労した経験があります。それを修正した経験談をご紹介させていただいています。
誰にもあてはまるものではないと思いますが、参考になるところもあるのではないか?と思っています。
【行政書士試験】勉強すれども点数がイマイチ伸びない方へ!「正しい方向の勉強をしているか?チェックする方法」のご紹介。