一人法人の社長でもある川島和秀の日々の活動記録です。

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【行政書士試験】肢別過去問集をゴリゴリ回転させているのに点数が伸びない理由と私が考える改善方法

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※以下の記事はあくまで個人的にそう思っているという主観に基づくものです。

 

受験生ならほぼ誰もがやっていると思える肢別過去問集です。かなり優秀な問題集であることは誰もが認めるところでしょう。

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が、優秀な問題集であるがゆえに、取り扱いが非常に難しい問題集だと私は思っています。

 

ひたすら回転させることで合格できるか?できないか?問題があるためです。

 

肢別過去問集は多くの人にとっては「160点~170点まで」なら到達する問題集だと「私は」思ってます。

 

一方で、この肢別過去問集を〇〇回転させれば合格するという話が一部で流れています。

 

それゆえに信じてゴリゴリ回転させる人もいるでしょう。どっちが正解か?というとどっちも正解でしょう。

 

確率の問題で、私は多くの人は肢別過去問集を何十回転させても合格まで行かないと思っています。

 

そこで、肢別過去問集を回転しても合格できない可能性が高い理由と、回転させても点数が伸びがイマイチの場合の私が思う改善策をご紹介させていただきます。

 

※肢別を「回転させて合格できる人」と「そうでない人」の違いとは?

 

私の観察している限りだと、肢別過去問を回転させて合格レベルに到達できる人は、行政書士試験を勉強する「前」に一定レベルの法律知識を有している方です。

 

ここで判断を難しくするのが、肢別過去問集を回転して合格した人の一部が「私は初学者で法律の知識はない」と発信することです。

 

その人は初学者と言ってても本当は「初学者ではないだろう」ということを見抜く目が必要になります。

 

どうやって見抜くは以下で書いています。気になる方は参照ください。

行政書士試験で短期で1発合格する人がいるカラクリ

 

簡潔にいうと、少ししか勉強していないのに、模試の点数が高得点取れる人は、広い意味で初学者ではないと考えた方が無難です。

 

イメージでは肢別過去問を3週くらいすると模試の点数が180点オーバーになるような人です。

 

私の経験上、模試で180点オーバーは簡単に取れるものではありません。通常なら最低でも500時間くらいの勉強は必要でしょう。

 

それをたかが肢別過去問集を数周しただけで、180点オーバーできるということは初学者じゃなくねえ?と疑問に思う必要があります。

 

が、ドヤりたいのが人間です。そこはそういう方を批判するのではなく、そういうもんだとして、自分で冷静に見極めることが大事と思います。

 

法律初学者の場合は何十回転しても160点~170点止まりになる可能性が高い理由を以下で考えていきます。

 

肢別を回転させても点数が伸びない理由①:解説が不十分だから暗記になる

 

まずは前提として、肢別過去問集には解説が1行しかありません。

 

実質、あってないようなものです。多くは問題文のオウム返しで「正解、間違え」と書いてあるだけで、ほぼ解説として機能していません。

 

ゆえに解答していても暗記にならざるをえなくなります。

 

暗記にならないにように自己流に理由をつけて正解にもっていても、勉強プロセスとしては間違っています。条文や判例に基づいて正解を導く必要があるからです。

 

条文や判例に基づいて、〇×の判定ができない場合は、自分流の理由をつけて回答を導いていたとしても、暗記と思った方が無難です。

 

自分流の理由をつけて回答を導いていただけだと、その問題は正解できても、問題文が変わって同じ趣旨の問題で問われたときに、おそらく高確率で間違うでしょう。

 

条文や判例にもとづいて回答していないからです。

 

たぶんこの点において、自分が肢別過去問を「暗記」でやっているのか?「理解」でやっているか?が正しく認識できない人がほとんどだと思います。

 

通常は、暗記はダメと言われているので、多くの人は「理解」で勉強しているつもりになっているからです。

 

不合格になったときに、どうやら自分は「暗記」だったみたいと気が付く人が多い印象です。

 

ができれば、不合格前に気が付きたいものです。

 

改善策①自分が暗記かどうか?気が付く方法

 

自分が暗記かどうか?確認する方法を1つは模試を受けることだと私は思っています。

 

仮に肢別過去問集を10回転させて、正答率90~95%になっていたとしても、模試の点数が悪かった場合は、「暗記」と思った方が良いです。

 

模試は市販模試でも公開模試でも良いです。

 

模試は、過去問をちょっとだけ変更された問題が一定割合で出題されます。

 

そこで、肢別過去問で問われている問題が別角度から問われたときに、しっかり正解がだせているか?簡易的に確認ができます。

 

暗記の勉強になっていると、間違った問題の解説見ると「あ~。その論点だったのね。知っていたのに!」となるはずです。

 

理解できていれば、別角度から問われた問題でも、高確率で正解にもっていけるはずです。

 

そういう意味で模試が大事と私は思っています。

 

模試は単純に180点取れた取れなかったを確認するだけでなく、以上のような自分の勉強があっているか?を確認する面もあるわけです。

 

それ以外にも模試は色々なメリットがあると私は思っています。ケチらずに多く受けた方が良いと私は思っています。

行政書士試験で私が思う模試の効果的な使い方。

 

肢別を回転させても点数が伸びない理由②:回転させることが目的になる

 

受験生は当然ですが、合格できるかどうか不安な日々を過ごします。

 

不安なために、どうしても合格に向けて着実に進んでいるという実感が欲しくなりがちです。

 

そんなときに、〇〇回転すれば合格をよりどころにしてしまう場合がでてきます。

 

例えば「15回転すれば合格する」というのを前提して、7月までに5回転、8月までに10回転、9月までに15回転みたいに勉強計画を立ててしまうケースです。

 

こういう人は多いのではないでしょうか?

 

これを意識しすぎると、理解することがそっちのけになり、とにかく回転させることが目的化する場合があります。

 

8月までに10回転する計画でいたものの、8月中旬で7回転で進捗が遅かった場合は、とにかく〇×をサクサク判定して進捗をオンラインペースに戻そうとするでしょう。

 

こうなると完全に目的が回転させることになっていきます。

 

本来は、行政書士試験に合格することが目的で、そのために問題に正解できるように条文・判例に基づいて回答できるように法律を理解していく勉強します。

 

がいつのころからか、「8月までに10回転する」みたいな「回転することが目的化」していまうわけです。

 

回転数を早くするには、ひたすら瞬殺で〇×するのが合理的です。間違った問題を調べるということなど時間がかかるのでしないでしょう。

 

これは勉強時間にも言えます。1000時間勉強すれば合格すると思ってしまうと、最悪、ダラダラ、ぼーとしてテキストを通読している時間を勉強としてしまいます。

 

講義動画を視聴なども、勉強時間を稼ぐには「うってつけ」です。

 

〇〇回転したなどを発信している場合は注意が必要です。回転することが目的化している可能性があります。

 

改善策②回転数をカウントするのを辞めてみましょう

 

ご丁寧に周回数を数える必要はありません。

 

「〇〇回転=合格ではない」からです。そこを強く認識するために、回転数を意識しそうなったら、回転数をカウントするのを辞めた方が良いでしょう。

 

もし回転数をカウントしたいということであれば、模試の点数をセットにして発信する方法が良いと思えます。

 

「肢別を10回転した結果、模試の点数が〇〇点だった」などです。

 

肢別過去問集をしっかり理解して回転させていることができていれば模試の点数は少なくても160点~170点台にはなっているでしょう。

 

逆に肢別過去問集を10回転以上しているのに、模試の点数が160点~170点台になっていなかったら、高確率で「暗記」になっており、本試験でも厳しい結果になる可能性が高いと思えます。

 

意識するのは肢別過去問集の回転数ではなく、「模試の点数」だと思います。

 

そこをはき違えると不合格になる確率が高くなるので注意が必要です。

 

※私は「勉強時間1000時間以上の勉強=合格」と考えて、152点で不合格になった

 

勉強する目的を間違った場合の失敗事例として私の経験(R2の不合格)があります。

 

私は肢別の回転数ではありませんでしたが、勉強時間を合格のよりどころにしていました。

 

1000時間以上勉強していれば合格だろうと、毎月勉強時間を計測し、1200時間以上勉強して本試験に臨みました。

 

結果は152点で惜しくも何ともない不合格でした。

 

 

通常、1200時間以上も勉強すれば合格するもしくは170点台で不合格になりそうな気がします。

 

が152点という惜しくもなんともない不合格になりました。

 

このように「〇〇時間の勉強=合格」と考えたり、「〇〇回転=合格」と考えたりすると、間違った方向に進みやすいので注意してください。

 

 

※以下の記事はあくまで個人的にそう思っているという主観に基づくものです。参考程度にしてください。

 

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