行政書士試験に不合格になってもあまり悲観する必要はないと思える理由とは?
2022年11月13日に行政書士試験がありました。
普段、ほとんど見ないツイッターですが、行政書士受験生の動向に関心があるので意識的に見ています。
私が気になるのは合格者ではなく、不合格者です。
というのも、私もR2に受験をして152点の大敗で不合格になったからです。
不合格になると悔しいものです。
少なからず、使える時間は行政書士試験の勉強に費やしたにもかかわらず不合格になると自分の人生を否定されたような嫌な気分になります。
が、最終目的を行政書士を開業してソコソコ稼げるようになることにすると、そこまで悲観することでもないと私は思っています。
行政書士試験に合格し、意気揚々と開業しても、数年鳴かず飛ばずで廃業する方も多いと思います。
私みたいに開業せずに、モタモタしている人もいます。
合格が数年遅れても、別に大した問題じゃなくねえ?と私は思います。
合格するのが目的ではなく、開業してソコソコ稼げるようになることを最終目的にした場合に、受験生のうちでもやっておいた方がいいことはあります。
勉強の合間でも、実際に開業したことを見据えて、やっておいた方がいいことをしておくのが良いと思います。
そうすることで、合格は数年遅れるようなことがあっても、後から開業して、先の合格者よりも良い状態を作り出すことできると思います。
少し考えれば、わかることですが、合格するとどんなことが待っているか?を想像することで、理解ができてくると思います。
合格しても実務経験が積めないから開業できない問題が発生
実際の行政書士の業務をバイト等でやっていた場合や官公庁や該当分野での職場で働いていた場合を除いて、多くの合格者は行政書士としての経験がありません。
実際のところは、官公庁に提出する書類がメインで、手引書などがあるため、実務経験がなくても業務自体は出来ると思います。
が、当然ながら、段取りが悪く進行する可能性が高いわけです。
自分のものであれば、段取りが悪くても良いですが、第3者から専門家(プロ)として相応の金額をもらうわけです。
「初めてなんで段取り悪くてすいません。テヘペロ」が通じにくいと思えます。
できれば実務経験を積みたいものです。
が、行政書士の開業前提での実務知識習得のためのバイトは基本断れます。(よっぽどのコネがない限り)
生々しいやりとりを知りたい方は有料ですが下記からどうぞ。
行政書士事務所等に実務経験を積みたい目的でアルバイト募集を申し込んだ場合どんなやり取りをするか?
結局は実務経験が積めない現実もあり、見切り発車で開業せざると得ない状況になるわけです。
が、なかなか思い切りが良くないとできないことだと思います。
少なくても私は二の足を踏んで、開業が伸びています。
そのために、試験勉強をしている休憩時間でも、自分が開業したときに実務経験なしでどうやってスタートさせていくか?をしっかり考えておくのが有効と思えます。
これだけで、1年前に合格した人よりも早く開業できる可能性があると思えます。
開業しても集客できない問題が次に発生
実務経験なくても、勢いで開業まで、もっていくことができたとしても、次は集客どうする問題が発生します。
知り合いに士業がいたり、企業オーナーの知り合いがいたりすれば、そこから受注することが可能と思えます。
が、通常、多くの人はそういう知り合いはいないでしょう。
開業して、ウキウキ♪でHPを作成しても、ほとんど受注できない日々が続くことが予想されます。
私の観察している限りだと、3か月で1件受注できるかどうか?が平均のような気がします。
つまりは、ほとんど受注できないわけです。
だったら、それを見込んで、受験生のうちから、見込み客を探しておく努力をしておくことが有効と思えます。
その見込み客の数次第では、後に合格して開業した際に、簡単に先行して開業した方を抜き去ることができると思えます。
行政書士試験の合格がかなり前にもかからず、いまだに受験生に合格するためのアドバイスを発信している方がいるのは、それだけ本業としての仕事がない裏返しだと私は思っています。
本業が忙しければ、とっくに終わった受験のことよりも本業の方に力を注ぐと思うからです。
※合格するだけでは、何も変わらない
行政書士試験に合格して人生が変わった的な発言を見る機会がありますが、私は「合格しただけで人生は何も変わらない」と思います。
むしろ、合格して人生が変わったと思いたいという「願望」だと私は思っています。
人によって目的は違うと思いますが、私は本当の勝負は合格した後に「開業してソコソコ稼げるようになること」だと思います。
開業後がうまくいかないために、合格がゴールにならざるをえない人も意外に多い印象を受けます。
そうはいっても、合格しないと何も始まらないと思うかもしれませんが、合格しても何も始まらない(始まらなかった)人が多いのが現実です。
そういう意味では、不合格になってしまっても、開業後を見据えて、やっておいた方が良いことを受験生のときにも粛々とやっていれば、余裕で先行して合格した人を追い抜かすことが可能だと思えます。