一人法人の社長でもある川島和秀の日々の活動記録です。

【宅建】過去問の点数は良いのに、本試験や模試で点数が悪い人がいる理由を考えてみる。

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宅建は一般に過去問の焼き回し率が70%あると言われてます。

 

そのために過去問をやり込めば、高確率で合格すると言われています。過去問の正解率を95%以上にすることが推奨されているっぽいです。

 

確かに理にかなっています。

 

50問×70%(焼き回し率)×95%(過去問正解率)=33点です。残り17問に関しては未対応の問題ですが、確率的に25%は正解するだろうとすると、+4問です。

 

つまりは33点+4点=37点になります。

 

宅建の合格点は35点前後であることが通常です。ギリギリの攻防になりますが、過去問のやり込みで対応できるというのがある意味で合理的に思えます。

 

実際に37点が過去問をやり込んだ際に得られる得点期待値とすると、過去10年で合格点が38点のR2の10月試験以外はすべて合格することができます。

 

 

ある程度、認知されているやり方のようですが、実際は不合格になる人も多い印象です。やり方が確立されていても、実行できる人が少ないもしくは自分の都合よいように解釈して悪い方向に進むのが原因と思えます。

 

実際に、私は観察していて思っていることを紹介します。

 

過去問の正解率95%以上にするのは結構難しい

 

前提となる過去問の正解率95%以上ですが、これはまあまあハードルが高いです。

 

本当の意味で問題を理解して正解するとなるとかなり高難易度と言えると思えます。

 

通常、過去問は解説が超あっさりしています。ゆえに正解をだすことができても、なぜその肢が正解になるのか?の明確な理由まで理解するのはかなり難しいでしょう。

 

しっかり理解しようとすれば、色々と調べる必要がでてきて、たった1問をやるのに15分~20分かかることすらありえます。

 

そのために、多く人はしないでしょう。そんなことをしていたら、時間がかかりますし、正解率がなかなか上がらないからです。

 

理解せずに、正解率を上がることが「目的化」する

 

想像できるのは多く人は強引にこの問題の正解はよくわからないけど「3の肢」みたいにして正解を出していることが想定されます。

 

これをすれば、比較的に短時間で過去問正解率を上げることが可能になります。

 

その方が精神衛生上、楽でしょう。

 

過去問正解率95%になれば合格するとした場合に、着実に正解率95%に向けて進んでいるからです。

 

これは難関資格あるあるで、勉強時間を計測したり、問題集の周回集をカウントする人がいるのはそういう理由だと思えます。

 

が、私の観察する限り、そういう人は不合格になる可能性が高いです。

 

ちょっと考えればわかりますが、目的がズレているからです。

 

問題を理解して回答しようではなく、正解率を手っ取り早く上げるために答えを覚えて回答しているからです。

 

しかも、本人はそのことを見て見ぬ振りします。あくまで理解してやっていると思い込むケースがほとんどです。

 

テク二カルに正解率を上げているために実際の模試や本試験では点数が低い

 

上記のようにテクニカルに正解率を上げている人は、自分がそういうやり方をしているとはガンとして認めない傾向にあります。

 

自分が楽な方、安易な方に流されてるとは誰しも認めたがらないからです。実際にそうであったとしても。

 

が、本試験や模試の点数で、もろに点数として反映されてきます。

 

過去問正解率が高いのに、模試・本試験の点数が悪いということがおきるわけです。

 

それはそうでしょう。問題を理解して回答しているわけでなく、テクニカルにこの問題はよくわからないけど「3の肢」で答えているからです。

 

そんなやり方をしているからこそ、問題文が違う言いまわしになったときに、間違えるわけです。

 

本来的に問題を理解して回答していれば、、問題文が違う言いまわしになっても答えられる可能性は高いでしょう。ゆえに模試・本試験でもそこまで大きな点数のブレはでにくいはずです。

 

が意外に模試・本試験で大きく点を落とす人は観察していると多いです。

 

「あれー?思ったよりも点数とれないんだけど?」という発信している人がまあまあいます。

 

過去問正解率80%~85%くらいで満足する人も多い

 

次に思うのが、過去問正解率95%以上と言われていても、過去問正解率80%~85%で満足してしまう人が結構いる点です。

 

過去問正解率80%~85%は、本試験形式での点数だと40点~42点です。

 

まあまあ点数とれているんじゃねえ?と誤解しやすいでしょう。通常、宅建は勉強を始めてしばらくの間は多くの人が点数にして30点前後になりがちです。

 

30点前後から一歩抜け出し、40点~42点取れるだけでも、相応の努力が必要になってきます。

 

一定数の人は、その過去問正解率80%~85%で満足してしまうでしょう。

 

がその場合の得点できる期待値は冒頭の計算式にあてはめると32~34点です。結構な確率で不合格になります。

 

さらに上述したように、問題を理解せずにテクニカルに正解率をあげる勉強していた場合は一層合格率は下がるでしょう。

 

※自分の理解度をチェックするには模試が大事

 

賛否両論あると思いますが、私はやっぱり模試が大事だと思っています。

 

模試では完全に過去問と同じ問題しかでないわけではありません。言い回しが微妙に変えられていたり、新作問題をあったりします。

 

それを踏まえて、相対的に高得点をとれて高い順位にいるか?を確認することができます。

 

もちろん模試には、覚えない方がよい地雷問題が出る場合もありますが、それでも自分の相対的な実力を測るのには有効でしょう。

 

過去問正解率が高いのに模試の点数が低いという場合は注意が必要です。

 

おそらくその時点では不合格率が高いでしょう。

 

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