【行政書士試験】R5本試験の記述採点・部分点の予想
noteではより一部有料ですが、一歩踏み込んだ考察記事を書いていています。
【行政書士試験】記述点数の予想はできるのでは?ブラックボックスであるけど。
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2023.11.12に行政書士試験が行われました。受験生が気になるのが記述の採点になると思います。
この記事ではR5の記述の配点予想をさせていただいています。
私自身はR5の本試験は受験していませんが、行政書士試験合格者です。
R2・R3と2回行政書士試験を受験し、R3に合格しています。記述抜きで172点で、記述の採点待ちでモヤモヤしたものです。
ただ記述の採点は自分で28点として、実際は26点でニアピンで予想することができました。気になる方は下記を参照ください。
令和3年の行政書士試験の記述でどう書いたか?自己採点と実際の点数に差はあったか?
そのときに私がやった採点基準をR5においても適用させてご紹介したいと思います。
ちなみに私はR3に予備校の採点サービスを利用していません。
予備校の採点サービスは本試験特有の合格者調整のための傾斜配点が考慮されなく、通常の模試同様の比較的甘めの採点がされる傾向があるので、あまり信用しない方が精神衛生上良いでしょう。
※下記はあくまで、TACさんの採点基準をもとに私の独断と偏見によるものです。その点をご理解ください。
目次
問44:行政法の配点・キーワード
問44の行政法の問題で、問われている論点は主に3点、それぞれの配点は以下と予想できると思われます。
・誰に対して?・・・4点
・どのような手段で?・・8点
・仮の救済とは?‥8点
これに対する抑えるべきキーワードは答えは以下と思われます。
・Y市・・・4点
・差止め訴訟を提起する・・8点
・仮の差止めを申し立てる‥8点
問44:行政法の回答例
大手予備校さんの回答例です。
答えとして、TACさんの予想では
Y市に対して、出席停止の懲罰の差止訴訟を提起し、出席停止の懲罰の仮の差止めを申し立てる
LECさんの予想では
Y市を被告として出席停止処分差止訴訟を提起するとともに、当該処分の仮の差止めを申し立てる
アガルートさんの予想では
Y市を被告として出席停止処分の差止訴訟を提起し、併せて仮の差止も申し立てる。
問44:行政法の減点注意事項
問題文に行政事件訴訟法からと書かれているために、地方自治法など行政事件訴訟法以外を書いたら0点でしょう。
またTACさんの採点基準では仮の差止めを申し立てるを別に8点としていますが、採点基準が厳しければ、仮の救済に関する記載がなければ、0点になる可能性もあります。
問題文に、「仮の救済手段も含めて」とあるためです。
またTACさんの部分点にはなっていませんが、「出席停止処分に対して」などの何に対して差止め訴訟を提起するか?の記載がないと、4~6点の減点をされる可能性もあり得ると思います。
問45:民法(物上代位)①のキーワード・配点
問45の民法①の問題で、問われている論点は主に2点、それぞれの配点は以下と予想できると思われます。
・どのような法的手段で?・・・10点
・何をする?・・10点
これに対する抑えるべきキーワードは答えは以下と思われます。
・物上代位・・・10点
・支払い前に差し押さえ・・10点
問45:民法①の回答例
大手予備校さんの回答例です。
答えとして、TACさんの予想では
抵当権の物上代位によって、保険金が払い渡される前に保険金請求権を差押さえしなければならない。
LECさんの予想では
抵当権に基づく物上代位権を行使して、A自らがBへの払渡し前に火災保険金債権を差し押さえる。
アガルートさんの予想では
物上代位という法的手段によって、払渡しの前に差押えをしなければならない。
個人的にこのアガルートさんの記述解答は10~12点だと思います。20点ではないでしょう。
問45:民法①の減点注意事項
物上代位がキーワードであることには間違えありませんが、何に基づく物上代位か?を書いた方が正確です。
ゆえに抵当権に基づくという記述がないと4点くらい減点されそうな気がします。
差し押さえるも何を差し押さえるか?の記載があった方が望ましいと思えます。
ゆえに、保険金ないし保険金請求権ないし保険金債権という記述がないと4点くらい減点されそうな気がします。
問46:民法②の配点・キーワード
問45の民法②の問題で、問われている論点は主に4点、それぞれの配点は以下と予想できると思われます。
・どのような根拠で?・・・8点
・どんな権利行使(3点)?・・12点(各4点)
これに対する抑えるべきキーワードは答えは以下と思われます。
・契約不適合責任・・・8点
・代金減額請求・・4点
・損害賠償請求・・4点
・契約解除・・4点
問46:民法②の回答例
大手予備校さんの回答例です。
答えとして、TACさんの予想では
請負人Bの担保責任に基づき、請負代金減額請求、損害賠償請求および本件契約の解除ができる
LECさんの予想では
Bの契約不適合責任の追及として、代金減額請求、損害賠償請求及び解除をすることができる。
アガルートさんの予想では
契約不適合責任に基づき、報酬減額請求、損害賠償請求及び契約解除ができる。
問46:民法②の減点注意事項
問46は言葉さえ、思い出すことがでれば、書ける問題と思えます。
特に注意事項はないように思えます。
※上記基準をベースに合格者調整
上記の採点基準をベースに後は、合格者調整がされることになるでしょう。
択一の難易度が難しいとされれば、記述の採点は甘めになり、難易度が簡単とされれば採点基準は厳しくなります。
特に、採点が厳しくなった場合は、行政法などは、仮の救済に関する言及がなければ、他にキーワードが書かれていても問答無用で0点になるリスクもあり得ます。
物上代位の問45も、多くの人が書けていると思いますが、正確に書けている人は少ないでしょう。厳しい採点がされると結構減点される可能性があり得ます。
このあたりは、あくまで合格者を10%にする事情があるために、ある意味でしょうがありません。
それが行政書士試験としてある程度納得しなければなりません。
11.12時点で受験生の得点を観察して、かつ大手予備校の総評を聞いているなかで判断すると、択一は例年に比べて難しく、記述がそのかわり易しいという印象を受けます。
ゆえに、あくまで11.12時点ですが、個人的には記述は多少甘めに採点されるか?普通に採点されるような気がします。
が、時間が経過してデータがそろってこないと何とも言えません。
またR5の行政書士試験において、それなりに勉強したにもかかわず点数の伸びがイマイチであった方は下記を参照ください。
私もR3に合格できましたが、R2に1200時間~勉強して152点で不合格になった経験があります。
少しはお役に立つことができるかもしれません。(一部有料です)
【行政書士試験】勉強すれども点数がイマイチ伸びない方へ!「正しい方向の勉強をしているか?チェックする方法」のご紹介。