法人税申告書を作成するのにあると便利な書き方おすすめ本
私は2022年11月で税理士なしで5回目の法人税の申告書を作成し提出しました。
比較的小さい私みたいな弱小法人でも税理士を雇って申告をすると20万~は最低でもかかってきます。
まあまあの出費になります。
自分でできるようになると、未来永劫法人が続く限り経費の削減ができるので、法人税の申告ができる知識を備えることが有効だと思います。
決算書までなら、クラウド会計を使うことで比較的簡単に作成できます。
上記の記事は自分で言うのもなんですが、書かれているやり方は有料級だと思います。
税理士さんのHPに行くと、クラウド会計の導入サポートとしてウン万しているものをよく見かけます。
私が実際にやっているやり方で、税理士さんが提供するクオリティには及ばないと思いますが、手順に沿っていただくとクラウド会計は導入できるようになっています。気になる方は参照ください。
一方で決算書作成までは比較的簡単ですが、その後の法人税の申告書になると難易度が飛躍的に高くなります。
ネットには、わかりやすい解説はほとんどありません。
これは会社によって、やり方が千差万別なために、「一般的にこれ!」というやり方を示せないからだと思います。
そんなときにあると便利な本をご紹介します。
目次
STEP式法人税申告書と決算書の作成手順
この本があると概ね法人税申告書は作成できると思います。
毎年買っていましたがR4年度版が発売されていませんでした。
が、R3年度版でも十分使えます。
たぶんR4に別表5-1に未払通算税効果額という項目が増えたので、差し替えしなければいけないページが多くなり、発売できなかったのでは?と想像しています。
期中に他県に引越しをした場合の分割法人での申告方法の記載もあり重宝します。
弱点が中間納税が還付されたときのやり方の記載がないことです。
その弱点を補えるのが次の本です。
法人税申告書別表4・5ゼミナール
この本は上記STEP式で記載のない中間納税の還付が発生したときの別表4.5の書き方の記載があります。
中間納税の還付したときの別表の書き方が知りたい方はこの本を買うと良いと思います。
私自身が書いた記事もあります。よろしければ参照ください。
別表の書き方がスラスラわかる2019年用法人税申告書 虎の巻
法人税の申告書って何?決算書と法人税申告書って違うの?という極めて初心者状態ならこの虎の巻がおススメです。
2019年用のずいぶん前のものになりますが、大枠を理解するには勉強しやすいです。
税務の本は難しく書かれているものがほとんどです。
全く知識がなかった場合に読みにくいですが、この虎の巻は、かなり砕けた文体で読みやすいです。
税率は変わっている場合があるので、細かい税率は無視して、法人税申告書の初歩を学ぶと良いと思います。
私自身、この本を読んで初めての申告をしました。今でも手元にあり、読み返すときがあります。
番外編:スタディングの税理士試験の法人税の講義を受講するのもあり
本ではありませんが、スタディングの税理士試験の法人税の講座を受講するのもアリだと思います。
色々な本を買っては読みを繰り返すくらいなら、いっそのこと講義を受講した方が安上がりに思います。
スタディングは約5万で受講できます。かなり安いと思います。
税法の本は1冊の値段が高いので、10冊くらい買うのとたいして変わらないと思えます。
※わからないときは税務署や税務署の電話相談センターに相談するのもアリだが、間違っていることも多いので注意
法人税の申告書を作成して、どうしてもわからないことがあると税務署に相談したり、電話相談センターに相談することもできます。
が、個人的にはあまりおススメできません。
結構、間違えを教えられることが多いからです。
わからなくて他に相談できるところがない場合はしょうがないですが、「残念ながら回答は50%くらいの確率で間違っている」と思った方が無難です。
※込み入った内容の場合です。単純な内容なら問題ありません。
税務は回答するにしても、前提条件が大事です。
前提条件次第では同じ相談内容で〇にも×にもなります。が相談では、その前提条件を考慮せずに一般論で解答されることが多い印象です。
そのため、込み入った内容の場合は、自己責任のもとに自分で判断した方が私の経験上良いです。