もし私がR4の行政書士試験を受験していたら記述で何点とれそうだったか?
もし私がR4の行政書士試験を受験していたら記述で何点とれそうだったか?を考察してみます。
結論から言うと30点前後だったと思えます。
これは、採点が厳しくもなく、甘くもなくというニュートラルな採点基準であった場合を想定しています。
が、あくまで本試験という極度の緊張や疲れや、時間的に追われる心配のない冷静な精神状態での話です。
採点が厳しめかつ、精神的に追い詰められていた等の悪条件を考慮すると20点前後までディスカウントを考慮してもいいかもしれません。
実際の記述に対して、どんな解答と点数になったであろうか?を紹介します。
実際のLECさんの記述解答例を基に考察していきます。
問44 行政法(たぶん4点)
この問題は被告のB市は問題なく書けたと思います。
被告の配点を低めの4点と見積もった場合、その4点しか取れなかっただろうと思えます。
出典:https://www.lec-jp.com/gyousei/juken/pdf/sokuhou/GV2211014.pdf
個人的に、行政法は好きではなく、勉強時間をあまり割いていませんでした。
行政法を制する者が行政書士試験を制すみたいに言われていますが、細かい間違え探し中心の行政法が最後まで好きになれませんでした。
実際にR3の合格時の行政法の点数も悪いです。
この年は行政法が比較的に簡単と言われていたにもかかわらずこの程度の点数しかとれていません。通常なら合格者は17問以上の正解でしょう。
そんなわけで、私の行政法の知識は特に薄っぺらいです。
非申請型の義務付け訴訟を提起する要件を以下の①かつ②と覚えています。
かつ
②その損害を避けるため他に適当な方法がない
「①と②どっちも書くと文字数がオーバーするじゃん。どうしたもんかいのー?と」悩んだとも思います。
その場合、「もしかしたら、違う類型の訴訟かも?」と疑い、あれこれ考えだして、数分間考えて、あきらめたと思います。
少なくても被告のB市が書けたらいいやと。
もしかしたら、書けたかもしれませんが、基本路線は被告だけ書いて飛ばすという選択をしたと思います。
被告は瞬殺でB市とでてきたので問題ないと思えます。
ゆえに問44は4点だっただろうと思えます。
問45 民法①(たぶん10点)
この問題は「AはBの無権代理行為の追認を拒絶し、履行を拒むことができる」は書けたと思えます。
出典:https://www.lec-jp.com/gyousei/juken/pdf/sokuhou/GV2211014.pdf
この無権代理のたくさんある類型は比較的得意であったために、たぶんこれはサラっと書けたと思います。
が「信義に反しないから」は出てこないと思います。
解答はたぶん、「AはBの無権代理行為の追認を拒絶し、履行を拒むことができる」に多少の文字を足して書き上げたと思います。
「信義に反しないから」に何点配分されるか?はわかりませんが、厳しく見積もって10点として考えます。
となると残った部分で10点だっただろうと思えます。
問46 民法②(たぶん16点)
この問題は、たぶん完答できたと思えます。
この論点は占有訴権と絡めて超重要論点で記述で出題される本丸と思えるところです。たぶん多くの受験生も完答できるのではないでしょうか?
一応、厳し目に見てなんかしら減点されて16点は取れたと思います。
出典:https://www.lec-jp.com/gyousei/juken/pdf/sokuhou/GV2211014.pdf
この回答をみても特に難しいと思えることはなく、普通に回答できると思えます。
私はR3のときは、ひっかけで占有保持の訴えが来るかもとヤマを張っていました。
占有保持の訴えは、妨害の停止および損害の賠償の請求することができるで、「または」や「かつ」が多い中で、接続詞が「および」になっています。
この問題を出題したら、多くの受験生が「または」と書いて引っかかるだろうなと思っていました。
そのくらいこの論点の周辺は深く理解しておかないと混乱するようになっており、試験問題作成者からすれば相当に作成しやすい論点と出題者側の心理から逆算でわかる論点でした。
※30点くらい取れたと思うが、本試験ではその通りに実力を発揮できるか?は未知数
時間的にも問題なく、普通の精神状態で記述までいけていたら、たぶん30点は取れていたと思います。
採点が鬼厳しくなっても20点くらいはいけたと思えます。
が、あくまで時間的にも問題なく、普通の精神状態で記述までいけていたらの話です。
追い詰められていれば、冷静な判断はできにくいですし、正確に回答したものでも、見直しして間違ったものに書きなおす場合も想定されます。
そのため、なんともいえません。後出しじゃんけんをしているようなものです。
そのため、本当の勝負は、瞬殺をして回答していき、十分な時間をもって記述に突入することができるか?でもあります。
人によっては最初に記述をやるか問題をみるという人もいるかもしれません。
が、私はそれをしませんで、最後に見ることにしていました。
もし最初に記述問題をみて3問とも解けそうな問題ではなかったら、試験開始の数数で「\(^o^)/オワタ」とメンタルが崩壊するからです。
どちらにせよ、記述はいかに普通の精神状態で解答することができるか?がポイントだと思えます。
もし私がR4の記述を解いたら30点(厳しめで20点)だったと思えます。