一人法人の社長でもある川島和秀の日々の活動記録です。

資格試験の合格体験記は「合格してから書く」のではなく「合格する前の勉強過程を記録したもの」であるべし

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資格試験に合格すると合格体験記を書く方が多いです。

 

合格した事実をもって、体験記を書くことは説得力が一見すると増して合理的に思えます。

 

が、合格してから書く合格体験記は「これから受験をする人の参考になっていない」ことが多い印象を受けます。

 

というのも、合格体験記には大別して2種類あると私は考えています。

 

①合格した人の感想

②これから受験する受験生のためのアドバイス

 

私が勝手に思う合格体験記とは②でこれから受験する受験生のための記録であるべきと思っています。

 

が、よく見かける合格体験記は①の合格した人の感想であることが多い印象を受けます。

 

注意すべきことは、①の合格した人の感想である合格体験記はマネをすると高確率で不合格になりやすいということです。

 

つまりは、合格体験記をうまく活用して資格試験の合格に役立てたいと思っている人は、合格体験記が

 

①のただの感想か?それとも②の受験生のためのアドバイスなる体験記か?

 

を見極める必要があると思えます。

 

私はいつも斜めから見る癖があるので、見極めることが比較的に容易にできますが、通常はなかなか見極めることはできないでしょう。

 

一方で、合格までの勉強する過程を体験談として書いていた場合は見極める必要はなく、「体験談として有効」だと私は感じています。

 

合格前なら、美化やドヤり補正がされ、不正確なものになりにくいと思うからです。

 

つまり合格体験記は、合格後に書くものではなく、試験に合格した人の「合格するまでに勉強してきた過程の記録」であるべきだと思っています。

 

その点で私が思っていることをご説明していきます。

 

①合格した人の感想の合格体験記とは?

 

①であげた合格した人の感想の合格体験記とはどういうものか?をご説明します。

 

内容のほとんどが合格した人が合格できた喜びを書いたものになります。

 

多くがこれから受験しようと思った人の参考になればという一文が書かれていますが、あくまで形式的なもので、原則あまり参考になりません。

 

むしろ有害でマネたり、参考にしたりすると不合格になりやすくなるとも言えます。

 

理由は、単純に、その人自身にしか当てはまらない固有の体験だからです。

 

体験記を書く主目的が、「合格できた喜び」なわけですから、合格するまでの苦労などの感想を述べるわけです。

 

が、それは「あなた固有の経験」であって、他の受験生には関係ないですよね?ということになりやすいと思えます。

 

加えて、合格すると「ドヤり補正」がされがちです。

 

いかに努力せずに簡単に合格できたか?をアピールし、「俺ってスゲエだろ」ブランディングをしてくる傾向があります。

 

短期間で1発合格系の体験記がそれに当たります。

 

実際は1年前から勉強していたのに、「いつの間にか勉強期間2か月で1発合格!」になっている場合など、見かけることがあります。

 

これを見た人が、「じゃあ俺も2か月で合格しよう」と実行したら、高確率で当然ながら不合格になると思えます。

 

また、そこまで露骨ではなくても、1年前から勉強したのに、6か月で合格したみたいなドヤり補正されることは頻繁に起きるでしょう。

 

ゆえに、この感想系の合格体験記には最大限注意をしなければなりません。

 

※単純な読み物として利用するのであれば特に問題はありません。

 

②これから受験する受験生のためのアドバイスの合格体験記とは?

 

②であげた「これから受験する受験のためのアドバイスの合格体験記」とはどういうものか?をご説明します。

 

端的にいうと①の合格者の感想を極力排除したものになります。

 

内容も可能なかぎり自分固有の体験に基づく感想ではなく、多くの受験生が躓くであろうことに対処できた体験談等を客観的に書かれているものになります。

 

その人の体験がベースになっている以上、完全に客観的に書くのは無理だと思いますが、配慮されているのが感じ取れる体験談です。

 

このケースの体験談であれば多くの人にとって汎用性があり有益になると思えます。

 

が、合格後に書いている以上、なんからの美化・ドヤり補正がかかるリスクを念頭におかねばなりません。

 

合格前の勉強過程の記録であれば補正のすることができず、生の体験がわかる。

 

以上に説明したように合格後に体験記を書くとなんらかの美化・ドヤり補正がかかるリスクがあります。

 

が、合格する前の勉強過程を記録したものであれば、美化・ドヤり補正ができません。

 

というか合格する前のため、美化・ドヤり補正する意味がありません。

 

厳密には合格後に記事を修正することができますが、めんどうなため、イチイチ過去記事を修正しないと思われます。

 

より客観的でフラットな資格試験の詳細情報を取得するならば、合格前の勉強過程を記録を参照すべきと思えます。

 

自分で合格体験記なるものを書こうと思ったときでも、合格後の体験ではなく、合格前の勉強過程の記録の方が良いと思います。

 

そう意味で私自身もできるかぎり、下記の記事みたいに資格試験の勉強をしている過程を記録しています。

 

 

また私は試験についての情報を集める際も合格体験記ではなく、他の受験生の勉強過程をチェックしています。

 

それがとても役に立っています。合格体験記はほとんど見ていません。

 

と言う私自身の体験から、資格試験の合格体験記は「合格してから書く」のではなく「合格する前の勉強過程を記録したもの」であるべしと思っています。

 

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