行政書士試験で170点台で不合格になった人は翌年も170点台で不合格になりやすい理由とは?
行政書士試験は180点以上で合格する試験ですが、170点台で不合格になる人がとても多い試験です。
172点や176点などで不合格になってしまった場合には、あと1問・2問正解だったら合格だったのに!と強く思うでしょう。(多くが1問が4点なため)
そして見直しをすれば、「どうして不正解を選んでしまったんだ?冷静に回答すればどう考えても正解を選べていた!」という問題が数問見つかるはずです。
加えて、2択まで絞れていて、その2択で間違えた問題が多ければ、運がよければ合格できたかもしれないのに!とも思うでしょう。
要は、実力的には合格できた!と思いガチです。
予備校に相談すれば、易しい言葉で慰めてくれるでしょう。「あなたは実質合格したようなもんです!」などです。
もしくは、「合格できていたにもかからず、意味不明な記述採点で不合格にさせられた!」と他責思考に走るケースもあると思います。
私の経験だと、行政書士の記述の採点が過度におかしい採点がされているとは思えません。想定の範囲内と思えます。
私が観察している限りだと、不合格後にこのような対応をされる結果、170点台で不合格になってしまった人は、高確率で翌年の試験をナメることになります。
加えて、重大なことを見落としています。
170点台で不合格は全く惜しくないということです。
あえて強くいってしまうと、170点台の不合格は行政書士試験センターの術中には見事にハマって、不合格になっているとも言えます。
170点台と180点の間には、ベルリンの壁や万里の長城、呪術廻戦でいえば無限で五条悟に触れないのと同じくらい強力な壁があるということを理解しなければなりません。
出典:呪術廻戦
170点台で不合格になるのであれば、140点台~160点台のような、明らかに足りないと思える点数で不合格になった方がナメないため翌年の合格確率は高くなると思います。
辛いと思いますが、170点台で不合格になってしまった方は、全然実力が足りていないことを自覚して、ガッツリ勉強する必要があると認識を改める必要があります。
170点台で不合格になってしまった方が翌年も高確率で170点台で不合格になる理由を詳しく説明します。
170点台で不合格になった人は、だいたい6か月前から勉強を開始する
私が観察しているかぎりだと、170点台で不合格になってしまった方は、不合格直後から勉強を開始しません。
主な理由は、上で書いたように、実質的には合格できる実力を備えていると誤認するためと思います。
そのため、何も1年間勉強する必要はないと判断するのだと思います。
だいたい6か月前くらいから、ゆっくり勉強を再開する傾向です。
これが、試験をナメていると私が思う理由です。
不合格になってしまったのに、なぜか?6か月前の勉強で良いと判断してしまう人が多いです。
実力が足りていないのに、勉強時間を減らしたら、翌年も不合格になりやすくのは当然でしょう。
さらに、6か月程度しか勉強しないため、すでに覚えてることの再確認に近いことしかやらない可能性があります。
ゆえに結果、1年の時間が経過しても昨年と知識的にはほとんど変わっていない可能性があります。
苦手科目を克服できていない
170点台で不合格になった方で点数の内訳を公開しているものをみると、点数の内訳が前年と同じであることが多い印象です。
これは、上述した勉強開始が遅いために勉強時間の絶対量が少ないために起きることだと思えます。
例えば、民法が前年で9問中4問正解だった方が、翌年で9問中3~4問であることが多いです。
変わってないじゃん!となるわけです。
自分の実力は合格レベルにあると誤認しているため、ある意味しょうがないのかもしれません。
勉強方針が、新しいことを覚えるや苦手分野を克服することでないのかもしません。
私の観察している限りだと、苦手科目だけでなく、ほぼすべての科目の点数が横ばいになっていることがほとんどです。
こうなってしまう理由の一つは後述する普通に勉強していると行政書士試験が170点台で止まるような試験であることだと思っています。
それを理解して対策を取らないと勉強していても点数が伸びないわけです。
行政書士試験は普通に勉強していると170点台で止まる試験であることを理解していない
行政書士試験は普通に勉強していると170点台で止まる試験だと私は思っています。
このことを理解している人は少ないと思います。
行政書士試験では、司法試験受験生だったり、司法書士受験生も受験します。そしてそういう人たちは短期間の勉強でも合格していきます。
なかには、そういう事実を隠して、短期合格者としてブランディングしている方もいると思えます。
そのため、ゴリゴリ勉強していれば合格できる試験と勘違いしがちです。
が、実際は合格率が毎年10%前後になるように調整されている現実があります。
合格率が10%ということは10人が受けて9人が不合格ということで、普通に勉強していると不合格になるとも言い換えることができます。
合格者の中には、司法試験受験生や司法書士受験生が多いことを踏まえると、純粋な行政書士試験だけの勉強をして合格した人は5%くらいまで減るのではないでしょうか?(個人的な予想)
つまりは普通に行政書士試験の勉強をしているだけは極めて合格しにくい試験ともいえます。
通常は行政書士試験の勉強には行政書士試験の勉強をするでしょう。が、それで合格できるなら合格率が10%にはならないでしょう。
これが170点台で点数が止まることが多い理由だと私は思っています。
ゆえに、行政書士試験に合格するには、行政書士試験は普通にやっていると170点台で止まる試験であることを理解して、対策を講じる必要があると思います。
私自身が取った対策は以下で書いています。(一部有料です)
・勉強すれども170点前後に止まる方、必見の点数の結びつく勉強をしているかチェックする方法