一人法人の社長でもある川島和秀の日々の活動記録です。

行政書士試験に合格するには600時間~800時間の勉強時間では足りないと思ったほうが良い。

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※この記事は、あくまで私はそう考えているという個人的な考えに基づくものです。
 
 
行政書士試験は600時間~800時間で合格できると言われています。

 

本当にそうでしょうか?

 

このことを信じてしまっているばかりに、多くの受験生が地獄をみることになっていると私は感じます。

 

行政書士試験は160点くらいまで勉強時間に比例して比較的簡単に点数が伸びます。

 

法律初学者でも肢別過去問集をゴリゴリ回転させれば、200~400時間の勉強でも160点くらいまではいく可能性があります。

 

実際に200~400時間の勉強でも160点くらいまでいった人であれば、もう少し勉強すれば180点以上取れるという手ごたえを感じると思います。

 

そして、このペースで引続き勉強すれば翌年は合格するだろうと思うはずです。

 

多くの場合、翌年も前年とほぼ変わらない点数(160点)もしくは前年より点数が下がって不合格になっている人が散見されます。

 

「あれ、1年勉強していたのに、変わらない(下がってる)!」となるわけです。

 

その当事者たる受験生は不思議に思うかもしれませんが、そうなる理由は行政書士試験を600時間~800時間で合格できる試験だと誤認していることが原因と思われます。

 

そもそもの難易度の設定を間違えるために、いわゆる2年目の罠にハマると私は思っています。

 

 

 

しっかりと行政書士試験の難易度を再認識した方が良いと思います。

 

個人的には行政書士試験の合格に必要な勉強時間は1800時間前後だと思っています。(法律初学者の場合)

 

そのくらいの覚悟をしておいて、やり方次第ではもっと短い時間で合格できると思っておいた方が精神衛生上良いと思います。

 

実際は合格できない可能性が高いのに、どうして行政書士試験は600時間~800時間では合格できるとなっているのか?をご説明します。

 

行政書士試験は600時間~800時間で合格できると言っているのは資格予備校

 

行政書士試験は600時間~800時間では合格できる試験であると言っているのは誰か?を確認してみましょう。

 

資格予備校であることに気が付くと思います。

 

資格予備校で、「行政書士試験に合格するのに1800時間かかります」と宣伝していたら、受験生はドン引きでしょう。

 

行政書士試験を受験するメインターゲットは独立を夢みる会社員です。

 

「1800時間も必要なら無理ゲーだ!やっぱり会社員には無理だな。受験しない!」となるでしょう。

 

そのときに600時間で合格できるとなればどうでしょうか?

 

1年前からの勉強で1日に1時間30分程度の勉強でギリ届きそうな勉強時間になります。

 

これなら忙しい会社員でも無理なく挑戦できそうだとなるわけです。

 

その際は、わざわざ高額な予備校を使うこともなく、市販のテキストで臨むことになるでしょう。

 

当然に不合格率が高いわけで、翌年は「やっぱり独学は無理や!予備校を頼ろう」となるわけです。

 

サラリーマンを受験の世界に引っ張り込むのに、「私でも1年で合格できそうと思える時間を設定する必要」があるわけです。(と私は思っています)

 

短期1発合格者の存在がややこしくする

 

次に行政書士試験は600時間~800時間では合格できると誤認しやすいのは、短期1発合格者の存在です。

 

ネットで検索すれば、短期1発合格者はゴロゴロでてきます。

 

私も最初、行政書士の受験を考えたときは、150時間で合格した人のブログに当たりました。

 

アマゾンの書籍をみても、それっぽい短期間で合格する方法の本が結構あります。

 

これらの情報があるために一見すると、行政書士試験は600時間~800時間で合格できそうな気がしてきます。

 

が、実際に私が行政書士試験の勉強をしたときは、150時間ではテキスト・問題集を1周することすらできませんでした。

 

多くの人が、私と同じような状況だと思いますが、ネット上では短期1発合格者が声高々に宣伝することが多いため、行政書士試験の正しい難易度がわかりにくくなっています。

 

短期1発合格にはカラクリがあると思っています。気になる方は下記をどうぞ。

 

 

 

 160点くらいまでは簡単に点数が伸びる試験であるが、それ以降は点数は簡単に伸びない

 

さらに行政書士試験は600時間~800時間では合格できるを誤認しやすいのが、行政書士試験の特徴です。

 

この点は冒頭で触れましたが、行政書士試験は160点くらいまでだと比較的に簡単に点数が伸びる試験になっていることです。

 

私のイメージだと行政書士試験の点数の伸びは下記にようになっています。

 

 

 

行政書士試験の本当の難しさは、160点~170点に入った後に180点以上にするための勉強が超大変ということです。

 

一方で160点くらいまでなら、比較的簡単に点数が伸びます。

 

行政書士試験は分解すると2ステージあると私は思っています。

 

 

簡単:160点まで勉強

難しい:160点から180点以上にするまでの勉強

 

 

勉強して200時間~400時間くらいはちょうど、簡単な160点までの勉強に当たります。

 

下記でいう赤枠のところです。

 

 

 

点数が勉強時間に比例してドンドン伸びていくのはこの160点までの「簡単」ステージで、それ以降は勉強すれども点数が伸びない「難しい」ステージに突入します。

 

図でいうと下記です。

 

 

 

 

が、この160点~170点にあるステージチェンジで難易度が変わることを理解していない人が多い印象を受けます。

 

 

むしろ、行政書士は160点までの「簡単」ステージのまま、最後まで行くように感違いしているように思えます。

 

その事実に気が付かないと、冒頭で書いたように、初年後に160点くらいで翌年はいける!と思った人が「あれ、1年勉強していたのに、点数が変わらない(下がってる)!」となるわけです。

 

 

どうすれば点数に結びつくか?を試行錯誤しながら勉強をせずに、ゴリゴリ時間に任せて勉強していく場合なら1800時間くらいは必要になると思えます。

 

行政書士試験の合格者が3年で合格する人が多いというのも、3年で1800時間くらいの勉強時間に達するからだと思えます。

 

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