人の話が聞けなく一方的に話をし続けてしまう人への具体的な改善策
↑他人の意見に耳を傾けるサル。
コミュニケ―ション能力が低い人の特徴の一つは、「一方的に話しまくること」です。誰かと1対1で会話をする場合は95%はコミュニケーション能力が低い人が一方的に話しまくることになるでしょう。
相手が何かを言おうものなら、「その件に関してはさあ、俺は〇〇って思っているんだよね。その理由は△△で~。だからこの前□□をしてさあ。そしたら××になってさあ~。」と相手のことはお構いなしでエンドレスで会話を続ける傾向にあります。
相手が「1」を言うと返す刀で「99」くらいの一方的な会話を展開してきがちです。
こうなる深層心理は、相手から自分と違う意見を言われると「自分を否定されたと認識し、心がかなり傷つく」ため、言わせないように会話する暇を与えない防御と思われます。
昔の記事(2015年)ですが、東洋経済で京都大学の非常講師の方の以下コメントがありました。
出典:https://toyokeizai.net/articles/-/66420
相手にその人を否定する気持ちが1ミリも存在していなくても、コミュニケーション能力の低い当人は「自分を否定される・攻撃されている」と思うようです。
ある意味で幼少時代からのトラウマかもしれません。潜在意識に強く刻まれていると言っても過言ではありません。
そのために、「自分と違う意見=否定・攻撃ではない」ことを、ゆっくり理解してもらえるように対応していくことが解決策の一つになるのではないか?と考えています。
私が考える具体的なステップをご紹介します。
※定年退職して働く必要がない人を想定
対象として定年退職をして働く必要がない人を想定します。
定年退職前で働いていたり、定年退職後であっても何処かで働く必要性がある人の場合はコミュニケーション能力が低いと働けない可能性が高いため必要的にある程度強制的に改善が見込めると考えられるためです。
問題は定年退職をして働く必要がない人のコミュニケーション能力が低い場合です。
ほっておいても、その当人は困らないためコミュニケーション能力の低さが改善されません。(困るのは家族を含めた周りの人です。)
定年退職をして働く必要がない人のコミュニケーション能力が低い場合を想定して解決策の一案を提示していきます。
STEP1:周りに攻撃する人がいないことを確認しましょう
定年退職して、特段どこかに働きにいくことが無い場合は、普段接する人は家族を含めた極めて近い関係の人しかいなくなるでしょう。
まずはそのことをしっかり認識し直すべきでしょう。
「昔であれば学校」や「退職前であれば会社内」で人格を攻撃してきたり、傷つけようと人がいたかもしれません。いわゆる社会なので色々な人がいるのである意味しかたがありません。
が、退職後であれば、接する人は家族を含めた極めて近い関係の人で、通常、誰も「人格を攻撃してきたり、傷つけよう」としないでしょう。
※家族でも例外的に攻撃する人はいるかもしれませんが、ここでは一般的な例で考えます。
つまりは、退職後なら、攻撃してこない・傷つけるつもりもない家族等近い関係の人しか周りにいないということです。
STEP2:少しづつ家族等からの「違う意見」を聞いて受け入れる練習をすべし
普段接する人が家族を含めた極めて近い関係の人しかいなく、攻撃してこない・傷つけるつもりもないとしても、おそらく本能的に防御をしたくなるでしょう。
そのため、普段なら「1」対「99」くらいの会話の比率になってしまうのを、意識して「5」対「95」にして相手がした自分と違う意見を聞き入れる努力するのが有効と思います。
その際に、その自分と違う意見が「攻撃」や「傷つける」ことを意図していないことを改めてしっかり確認していくことが重要と思います。
自分とは違う意見=「攻撃」や「傷つける」と本能的に思ってしまうのを、少しづつそうではないと確認していく作業が必要に思います。
そう簡単に改善されるとは思えませんが、やってみる価値はあると思います。
普通に考えて、攻撃される可能性がない家族等の近い人との会話において、一方的に会話をしまくって防御をする行動は合理的ではありません。
家族や近い関係の人のことを考えない、単なる自己中な人の行動でしかありません。
その状態だと、コミュニケーション能力が低い本人はそれでも良いかもしれませんが、家族や近い関係の人は超迷惑です。
コミュニケーション能力が低い本人はそれでも良いと思えるのは、家族や近い関係の人が人間関係を壊さないようにエンドレスで続く話を我慢して聞き・異論を言わないように配慮をしていることがわかっていません。
その家族や近い関係の人の超迷惑な原因を作っているのは、コミュニケーション能力が低い本人の「自分の意見と違う言葉を攻撃」と判断する思い込みです。
人生の晩年を迎えて家族含めた近い人との関係がそれで良いのか?を考えてみる必要があると思えます。
そのため、改善策になるかもしれない案をご紹介させていただきました。