不動産を購入するつもりで宅建の勉強を始めたが、不動産を購入する気がなくなった理由とは?
もともと私はいずれ(2年~3年の間に)格安の不動産を買おうと思っていました。
法人を経営する身として、登記できる場所を確保しておかないと、地に足がついていない感じがして嫌だったからです。
他人の所有する建物に法人を登記する交渉をするのがめんどくさく、かつ難航しやすい傾向です。
めんどうだから自分で買ってしまえという発想をしていました。
が実際に買おうとしてみると、一般の物を買うのとは、わけが違うなと直感で理解できました。たぶん無知の状態で買いにいくとクソ物件をつかまされるリスクが高いと感じました。
それゆえに、知識をつけようと宅建の勉強を始めたわけです。下記の記事が2023.1.5です。
R5の宅建に向けてゆっくり勉強開始~格安空き家を取得するのに建築基準法等の知識が欲しい~
がしかし、2023.7月現在では、やっぱり不動産は所有しなくていいや!と思うようになりました。
疑似的に不動産を買ったつもりになって、ここ数年過ごしましたが、正直、所有するのも大変と思ったからです。だったら金払って賃貸のままの方が合理的と判断しました。(※あくまで2023.7時点です)
その点を詳しくご説明していきます。その前に、どうして他人が所有する建物に法人登記をすることが難航しやすいのか?をご説明します。
他人が所有する建物に法人登記することが難しい理由とは?
一般的には法人登記するならビジネス用というか商業用の物件を借りるでしょう。
それであれば、特段、大きな問題は発生しません。ただお金が通常の数倍かかります。
賃料が高かったり、権利金等で賃料の6か月程度を払う必要がでてくるためです。それに内装も換えないと使えないでしょう。
また借地借家法も適用されませんので、貸主の都合で、「突然、出て行って!」と言われる場合もありえます。それに文句を言うことすらできません。
そんなこんなで、個人が住居用に住む場合にかかるよりも数倍の費用がかかります。
その一方で、個人の住居用の建物を小規模のビジネスで使っても良いSOHO型での賃貸も一部ありますが、数は少ないです。
そうなると大多数は通常の個人用の賃貸物件になるわけです。
これらに対して、法人登記していいか?を交渉しなければいけなくなるわけです。
個人用の住居に法人登記?となり、不動産オーナーはもとより、不動産会社の社員でさえも、やり方を理解している人が少数しかいません。
原則、わからないから無理となります。
それゆえに交渉が難航することになります。これが超めんどくさいわけです。私は何度も経験してます。
だから、自分の不動産を買おうという発想をしていました。
不動産の所有は意外にめんどうだった
ここ1年くらいの間、とある賃貸物件を「もし自分が所有していたら」という視点で、色々シュミレーションしました。
無理のない範囲で、できることはやりました。
が、思っていた以上に大変でした。
賃貸物件を管理する側になると見えてくる賃貸不動産管理業の面倒なところ。
たぶん、自分があまり住まない状態で法人登記だけしているような土地・建物は荒れ放題になるでしょう。
草ボーボーになって荒れまくっている土地・建物は、そこらじゅうにありますが、おそらくそうなるだろうと想像できました。
そうならないように管理していくとなると、結構大変なことも理解できました。
それゆえに、賃貸のままの方が良いだろうと思うに至りました。
法人登記であれば、ヴァーチャルオフィスを利用すれば良いと考えを改めました。
※これから借りてほしい空き家が大量発生することが予想される
またこれから、とにもかくにも借りてほしい空き家が大量発生することが予想できます。
2023年現在では、空き家のまま放置しても固定資産税が6分の1になる税制優遇があります。
が社会問題化する空き家増加のため、空き家増税の流れが今後加速すると思われます。2026年には京都で導入されます。
出典;日経新聞
建っている家を壊すか?売るか?貸すか?の選択に迫られるでしょう。
そのため、かなり安くても貸したいというニーズが一軒家で大きく増えると思えます。
たぶん、選り好みしなれば借りられるところがたくさんある状態になると予想もできます。
そんなこともあり、わざわざ不動産を買う必要もないなと思うに至ったわけです。
が一応、宅建は乗りかかった船なので、合格できるよう勉強していきたいと思っています。
2023.7時点では約100時間程度の勉強時間ですが、不動産売買に関する概ね必要な知識は習得できています。たぶんもうセミプロレベルの知識にはなってきていると思います。