一人法人の社長でもある川島和秀の日々の活動記録です。

【宅建】民法未学習者には権利関係が難しい理由。

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宅建で鬼門になるのが権利関係(=民法)と言われています。

 

50点満点中で、権利関係=民法は14点を占めます。宅建業法の20点に次ぐ配点の高さです。

 

が、宅建業法は比較的に暗記で点数を取りやすいと言われる反面、権利関係=民法は事例問題が中心になるため単純暗記が通用しません。

 

昨年(R4)の不合格者の点数を観察していると、権利関係の点数が5~6点くらいで不合格になってしまっている人が結構います。

 

勉強時間が少ないわけではなく、700時間勉強していても5~6点で不合格になってしまうケースもあるようです。

 

一般に宅建は300時間~500時間で合格必要時間と言われています。

 

ゆえに宅建において権利関係=民法は鬼門と言われているのだと思います。

 

そうなる理由は、ての市販されている予備校の宅建のテキストには民法の極一部しか掲載されていないからと私は推察しています。

 

普通に勉強していると点数が取れないようになっていると私は思っています。

 

それゆえに、まじめに勉強時間を突っ込んで勉強しても点数が伸びにくいのだろうと思えます。

 

※一部しか掲載されていないので、解けなくて当然

 

実際に私が宅建の過去問を解いて感じるのが、「そんなこと、宅建のテキストのどこにも載ってないじゃん!」という問題が多すぎることです。

 

掛け算で言えば、掛け算九九の1×1~9×9までしか教えてもらっていない状態です。

 

が問題では、頻繁に15×39が出題されたり、100×55が出題されます。ようは2桁や3桁の掛け算が問われるわけです。

 

習ってないやん!となります。

 

つまりは宅建にテキストに掲載されている論点が、出題される範囲を100とすると、20くらいしかないわけです。

 

ある意味で解けなく当然と思えます。

 

普通にテキスト・過去問をやったからと言っても点数はとりにくいでしょう。

 

過去問の演習をしても、なんでそうなるか?までは理解しにくいと思います。強引にそれっぽい理由をつけて暗記することしかできません。

 

がその場合は、そうなる理屈を理解できていないため原則点数は伸びません。

 

これは行政書士試験でもおきる、難関試験あるあるです。

 

高得点取れる人は他資格や法学部で民法勉強経験者

 

では、それなのになぜ宅建の権利関係(民法)で高得点取れる人がいるか?というと、他で勉強して知識があるからです。

 

具体的には、大学の法学部や他の法律系資格で民法を勉強しているケースです。

 

それらで勉強して、ある程度基礎的なことが身についていると、宅建での権利関係(民法)で高得点がとれる可能性が高くなります。

 

宅建のテキストから勉強した知識で正解を導いているわけではありません。

 

私も権利関係まで勉強する余裕がないので、あまり勉強していませんが、そこそこ点数がこれまでの模試ではまあまあ取れています。(本試験でとれるかわかりませんが)

 

 

 

 

 

高得点とは言えませんが、10~12点くらいがとれています。

 

5~6点に沈むようなことは現状ではありません。

 

理由は、私は2年前になりますが、行政書士試験を受験して合格しているからです。つまりは民法をソコソコ勉強していた時期があるわけです。

 

私は1年ボケ―としていた時期があり、ブランクがあるために10点~12点ですが、行政書士試験直後に宅建の勉強に移行している人達は14点の満点を取る人が結構います。

 

ようは、宅建で権利関係の点数が良い人は宅建のテキストで民法を勉強した人たちではないということです。

 

逆にいうと、宅建のテキストある民法の勉強だけをしても、点数はとれない(とりにくい)可能性が高いと思えます。

 

なぜなら、上述したよるに宅建のテキストには民法の極一部のことしか掲載されていないからです。

 

他資格の民法勉強経験がない場合は、テキストに掲載されていないことは解けるはずもありません。

 

※借地借家法・区分所有法は宅建テキストでも戦える

 

一方で14点中3点分の配点ですが、借地借家法・区分所有法は宅建のテキストだけでも十分と思えます。

 

そのため民法の知識なしで権利関係の勉強をするのであれば、まずは、借地借家法・区分所有法をしっかり固めるということだと思います。

 

それ以外の分野に関しては、宅建のテキスト・過去問をやったからと言って、点数がとれるかどうかはわかりません。

 

というわけで、権利関係は民法学習未経験者には鬼門になる可能性がありえます。

 

余裕があれば、行政書士の民法の学習をする等の対策をする必要があるように思えます。

 

その場合は、宅建に合格するための勉強時間を300時間~500時間ではなく、600時間~800時間くらい見込んだ方が無難と思えます。

 

民法だけに300時間~400時間は勉強時間を突っ込む必要があるように思えます。

 

一見すると遠回りのように思えますが、たぶんその方が結果として合格しやすいように思えます。

 

そうすれば、本人のやる気が次第ですが、宅建合格後に行政書士を受験するという流れがスムーズになります。

 

かつ合格確率も民法を先に数百時間勉強していている分、通常より高くなると思えます。

 

一般的には宅建のテキスト・過去問だけで宅建の本試験で高得点を取るのはムリゲーに近い印象を受けます。合格点までもっていくにはかなりの時間が必要に思います。

 

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