一人法人の社長でもある川島和秀の日々の活動記録です。

宅建を勉強しているとどのくらい賃貸不動産経営管理士の試験に有利か?

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私は2022年(R4)の賃貸不動産経営管理士試験に合格しました。

R4の賃貸不動産経営管理士試験に合格。合格した感想。

 

R4の賃貸不動産経営管理の合格点は34点でした。(私は36点で合格になりました。)

 

賃貸不動産経営管理士試験は意外にやっかいな試験です。合格率は30%程度で、簡単ではありませんが、かと言って難しくもないという難易度です。

 

何がやっかいか?というと国家資格化してから数年しか経っていないために、過去問の蓄積がなく対応をしずらいということです。

 

過去問もせいぜい7~8年分しかなく、国家資格前の過去問はほぼ一般常識問題で、超簡単です。つまりは実質過去問は2~3年分しかありません。ほぼ全受験生はこれに問答無用で対応してくるでしょう。

 

つまり賃貸不動産経営管理士の過去問だけでは合格しにくいというわけです。が過去問以外に問題が存在していません。テキストを読むくらいしかやることがないわけです。

 

これがとても厄介なわけです。(私は行政書士試験で民法の知識があったので、その分いくぶんか有利だったと思います)

 

そこで対策の一つに考えるのが宅建の試験範囲がかぶるところをやったらどうか?ということを考えて見たいと思います。

 

結論から言うと宅建の勉強をしていると賃貸不動産経営管理士試験の点数が2~3点はかさ上げが見込めると思います。

 

が得点率を上げるために宅建を勉強するというやり方は正直あまり効率がいいように思いません。しかし宅建受験生または合格者なら純粋な賃貸不動産経営管理試験の受験生より2~3点分は有利になるでしょう。

 

そのことをご説明します。(※あくまで私個人の考えです)

 

私の宅建の勉強状況(2023.6時点)

 

私自身は2023.6時点で宅建の資格をもっていません。受験生の身ですが、粗削りながら一通り勉強を終えています。

 

2023.6に宅建のLECの実力診断模試をうけて50点中36点でした。

 

できているのか?いないかのか?微妙な点数ですが、あくまで2023.6時点でツイッターに点数を公開されている人の中では上位です。

 

28点~32点が多い印象です。35点以上の点数を公開できているのは私の観察する限り数名しかいません。上位20%くらいの成績にはなっていると思います。(あくまで2023.6時点)

 

速報ベースで確定値ではありませんが、概ねそのような順位になっています。

 

 

というわけで、宅建合格者ではありませんが、粗削りながら宅建の試験範囲は学習すみになっています。

 

そのうえで宅建と賃貸不動産経営管理の試験範囲について考察していきます。

 

宅建と賃貸不動産経営管理士の試験範囲はどれくらいかぶる?

 

学習範囲でいうと、ざっくり以下4つが「かぶる」と思えます。

 

・賃貸借

・借地借家法

・建築基準法

・税金

 

 

かぶり分野①:賃貸借・借地借家法

 

賃貸借と借地借家法のところは、もろにかぶっていると思います。わざわざ宅建の問題をやる必要もないと思いますが、宅建の問題をやっておくと問題演習を積むことができると思います。

 

問題演習をたくさんやっておきたいと感じる人の場合は、宅建の賃貸借と借地借家法の分野の問題をやるのもありです。

 

かぶり分野②:建築基準法

 

建築基準法もかぶります。ただ宅建における建築基準法の一部が賃貸不動産経営管理士にもかぶるイメージです。

 

宅建の建築基準法を全部学習すると80%くらいは賃貸不動産経営管理士に出ないことを勉強することになると思います。なのであえて勉強するかどうか?は難しい判断になると思います。

 

具体的にはたまに賃貸不動産経営管理士で以下のような問題が問われますが、賃貸不動産経営管理士のテキストには書かれていない場合もあります。

 

・避雷針を20m超の高さの建物に設置する

・31m超の建物には昇降機を設置する

 

がこれらは宅建だと必須の勉強事項で、宅建合格者であれば余裕で正解を出せるでしょう。

 

という感じで、宅建合格者や勉強したことある人なら、まったくやったことない人に比べて建築基準法の問題で1~2問くらいは正解できる問題が増えることが期待できます。

 

かぶり分野③:税

 

固定資産税・不動産取得税などの税金分野も宅建とかぶります。

 

賃貸不動産経営管理士に比べると、宅建の方が税金についてテキスト・問題が充実しています。そのため宅建合格者や勉強したことある人なら、まったくやったことない人に比べて税の問題で1問くらいは有利になると思えます。

 

実際、私が賃貸不動産経営管理士試験を勉強していたときに、固定資産税の都市計画税のところを聞かれて、こんなのどこに書いてあるんだよ!と激おこでしたが、宅建を勉強していれば余裕で解答ができました。

 

そのときに怒って、情報量が少ないやんけ!と別のテキストを買ったりしていました。その時の記事が以下です。

 

賃貸不動産経営管理士試験でTACのテキストでは情報量が少ないので新しいテキスト買ってみた。

 

※たぶん宅建を勉強していると2~3点は多く取れると思われる

 

賃貸不動産経営管理士の勉強をしていると、過去問の勉強は早々に終わると思います。

 

そして、過去問だけを完璧にしても合格できないでしょう。プラスアルファが必要になる可能性が高いです。

 

私は宅建の勉強なしで合格することができましたが、行政書士試験で民法の勉強をしていたために賃貸借・借地借家法で若干アドバンテージがあったと思います。

 

何もない場合は、加点できる要素を探していかねばなりません。テキストを読み込むのも一つですが、なかなかシンドイでしょう。

 

そのため宅建の勉強をするのもアリだと思いますが、それも正直あまり効率はよくないでしょう。ご紹介したかぶり分野を勉強していくことになりますが、それでも加点が見込めるのは2~3点くらいでしょう。

 

宅建合格後に賃貸不動産経営管理士を受験するというのがスムーズだと思います。

 

が、賃貸不動産経営管理士は勉強しずらく、過去問をやった後はテキストの読み込み以外にやることがありません。

 

その場合、効率はあまり良くないのを承知の上で2~3点の加点を期待して宅建のかぶり分野を勉強するという手もあると思います。

 

 

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