行政書士開業より「先にやった方がいい」と思うこと。
↑開業よりも「こっち!」というイメージ。
行政書士は開業する前提での資格です。
ゆえに多くの方が、サラリーマンをやめて行政書士として開業をしようと試みていると思います。
観察していると、「こんなブラックな会社やめて、行政書士で独立してやるぅぅぅ」という現状不満を行政書士開業で解消しようとする人が多い印象を受けます。
行政書士試験はまあまあ難易度が高い試験であることから、合格するとすぐ独立できるようなイメージがあります。
苦労して長時間勉強したからです。が残念ながら試験勉強は実務に直結していない勉強ばかりです。
ゆえに、行政書士試験に合格するとサラリーマンを辞めて、即独立する方がいますが、ちょいと冷静に考えた方が良いと思えます。
・集客できるの?
・実務知識どうするの?
という問題が発生し、生活できるレベルの収入に達するのに相当な期間(3年前後)かかる可能性が高いと思われるからです。(私見です)
いきなり勝手の知らない行政書士で開業するよりは、自分の得意分野で個人事業主となり、生活費を問題なく稼げるくらいになる方が先ではないの?と私は考えています。
自分の得意分野で生活費を問題なく稼げるようなった上で、それでも余る利益分を行政書士のランニングコストに当てられる状態で開業した方が手堅いと感じます。
目次
行政書士に合格した人を観察してみると開業していない人は多い
行政書士試験に合格したら、多くの人が開業するか?というとそうではありません。
開業しないままでいる人が多いことに気が付くと思います。
個人的な勝手憶測だと、以下のような気がします。(完全に感覚的な私見です)
・開業する人 30%
・開業しない人(いずれ開業したい人含む)40%
・他の難関資格に挑戦する人 30%
なんで、せっかく合格したのに、開業しないか?というと、しないのではなく「できない」という方が正しいと私は思っています。
なぜ合格したのに、開業をしない(できない)のか?
たぶんですが、開業しない(できない)理由のメインは、「実務経験が積めない」と言うことだと思います。
行政書士は求人がほとんどないです。
あっても開業を志す行政書士試験合格者を雇うところは例外中の例外でしょう。
現実的には実務書およびSNSで発信している情報をかき集めるしかないと思えます。
有料講座もありますが、高額なものが多く、自分がよくわかっていないうちに高額投資をするのは危険でしょう。
というわけで、実際にどのように仕事をこなせばいいのか?がわからない状態になります。
ゆえに開業をしたくても、できないということになると思えます。
実際に開業している方も順調に仕事を受注している人はほとんどいない(と思われる)
※個人の勝手な推測です。
私は行政書士試験の合格して即独立した方を、ランダムに数名チェックしていますが、SNSで観察している限りだと、仕事をほとんど受注できていないと思われます。
私の観察している限りだと、3か月に1件くらいのような気がします。(当然に個人差があります)
仕事を受注しても、SNSでは発信しないとする人もいるかもしれませんが、個人的には、受注していないから発信することができないのだと思っています。
これは開業している人の能力うんぬんではなく、行政書士としての市場のパイが小さいので、開業したばかりだと3か月に1件くらいのペースを期待値にした方が良いと私は思っています。
実際に行政書士は平均売上で500万以下が約80%であるデータがあります。
自分の得意分野で事業を興した方が良いと思える
以上のことを考慮すると、行政書士試験合格後に即開業するのはリスクが高いと思えます。
だったら、まずは行政書士試験に合格する前の受験生のときからでも、自分の得意分野で事業を興した方が良いと思えます。
自分の得意分野なら、「実務経験がない」ということはありえません。
勝手がわかっているので稼ぎやすいでしょう。
まずは、自分の得意分野で利益を上げれる体制を作りに行く方が手堅いと思えます。
それであれば、行政書士開業に3か月に1度の受注であっても、特段に問題なく、ゆっくり構えていることが可能になると思えます。
先に行政書士の開業をすると、おそらく仕事が受注できなく、CASHが燃えていくことになり、貧すれば鈍するの負のスパイラルに入っていくと思われます。
結果、3年くらいすれば、稼げないから廃業や!となる確率が高いと思います。
ゆえに、やるべきときは、行政書士合格後の行動は即開業ではなく、勝手のわかっている自分の得意分野での事業を興し生活費を安定確保するということと思えます。